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小里委員 ただいま明瞭にお答えのとおりでございますが、私は老婆心ながらちょっとお伺いし上げておきたいのでありますが、もう時間もありませんから、ちょっとここで申し上げておきます。
先ほど申し上げましたように、去る十七日の当
予算委員会におきまして、ただいま
答弁があったような説明をいただいたわけでございますけれ
ども、その後
政府部内におきましてこの問題に対する統一見解が多少起伏があった
一つの
報道がありました。法務大臣を初めいろいろ
お話を、
報道を通じてお聞かせいただいたのでございますが、しかしながら、ただいまこの公式の席におきまして最終的に
言明ありましたので、そのように承っておきたいということでございます。
次にお伺いいたします。
その
朝鮮総連と、私
ども国政に参加する者、まあ国政に参加する者だけでもございませんが、この際象徴的に申し上げまして、言うなれば国政に参加する特定の公党、いわゆる公の党あるいは国
会議員等の
一つのあり方について、この際伺ってみたいと思うのです。
例えば
朝鮮総連等は、先ほど具体的な事例を挙げまして
国内外にわたる不祥
事件を
指摘をし、また公式に
機関が認めました。言いかえますと、
朝鮮総連は危険団体でございますよと国の
機関が公式に認めておるわけでございますが、この
機会に再確認いたしたいことは、その
北朝鮮と、
海部総理も言われるごとく、
関係改善に努めることは当然であり、また私
どもの務めでもあると思いますけれ
ども、国権の最高
機関に関する国
会議員あるいは国会等は、そのような国との対
外交渉におきましては、一定の
国益を中心にいたしました節度あるいは襟度が保たれなければならないと私は思うのです。私はそう思う。もちろん、
朝鮮総連は
北朝鮮の利益代表的な
一つの窓口として
一つの仕事もなさっていらっしゃることは否定はいたしませんけれ
ども、私が先ほど
指摘いたしましたようなゆゆしき
国内外にわたる不祥
事件を起こしておる
北朝鮮との
関係におきまして、その点は十分注意し、節度を持つべきであると思う次第です。
そこで、時間の
関係もありますから次に話を進めてまいりますが、
日本社会党はこの
朝鮮総連との
関係におきまして一体どのような位置にあられるのか、これはもう私が改めて申し上げるまでもなく、極めて公明正大であります。しかし、きょうは
国民の
皆さんも聞いておいでになりますから、ちょっと私が
実例を申し上げてみたいと思うのです。
例えば、ただいま申し上げておりまする
朝鮮総連、いわゆる在
日本朝鮮人総
連合会の大会が三年に一回開かれると承ります。そこで、
日本社会党飛鳥田
委員長時代の話でございますが、この後土井
委員長の
お話しになったこともちょっと触れますけれ
ども、例えば
昭和五十八年の大会におきまして飛鳥田
委員長は次のように言っておられます。これは
要点のみを申し上げます。これは朝鮮時報という
朝鮮総連が出しておいでになる公式の
機関紙に載っておる記事の一部でございます。「
日本社会党を代表して、本大会を心から慶祝し、連帯のごあいさつを申し上げます。」という切り出しでございます。そして、「わが党は、
在日朝鮮人の生活と諸権利確立のために奮闘しておられる
朝鮮総連の友人の
皆さんと固く手をたずさえ、いっそう強い決意でたたかい抜きたいと思っています。」「偉大な指導者である金日成主席の導きのもとで、自主的平和統一と社会主義建設のために奮闘される朝鮮人民の
皆さんとともに、わが党は永遠の友誼と信頼にもとづき、固く固く連帯してたたかい抜くことを重ねてお誓いし、ごあいさつ」申し上げます、とうたっておいでになります。これはお互いの
考え方であり、あるいはまた
一つの見方でありましょうから、私はとやかくこのことについてはこの
機会には触れません。
次に、
朝鮮総連の十四回大会におきまして、今の
日本社会党の
責任者であられる土井たか子さんが演説をなさっておいでになります。その一部でございます。「在
日本朝鮮人総
連合会第十四回全体大会の開催にあたり、
日本社会党を代表してごあいさつを申し上げます。」「皆様の御努力にもかかわらず
日本政府による
在日朝鮮人に対する法的・行政的・社会的制約と差別は現在もつづいています。」ちょっと途中がありますが省略をいたします。最後に、「
日本社会党は、
朝鮮労働党との連帯を強めながら、
朝鮮総連の皆様とも協力、連帯し朝鮮半島の
緊張緩和と軍縮の促進、南
北朝鮮の自主的平和統一の実現と在日朝鮮公民の民主主義的民族権利の擁護のために全力をあげてたたかう」ことを誓います、こう演説をしておいでになります。連帯、連帯、連帯であります。かたく連帯をする、これも
一つのお
考えであると私は酌み取らせていただきます。
なお、最近におきましては、御
案内のとおりいわゆるパチンコ疑惑が
発生いたしまして、これに関連をして、このことについては後ほど触れますが、山口鶴男書記長が見解を出しておいでになります。その見解の一節の中にもちゃんと私が今
指摘申し上げておりまする
朝鮮総連と
日本社会党との
関係を極めて端的に、明確に書いておいでになるのであります。すなわち、最後の第六項目のところでございます。「「
朝鮮総連からの献金」問題について」という項目で、「わが党は
朝鮮総連とは
友好関係にあるが、」という切り出しでございます。この中身につきましては後ほど触れさせていただきますが、ここでは省略いたしますけれ
ども、要するに、社会党と私が申し上げておりまする
朝鮮総連との
関係、位置づけというものが、ただいま御紹介申し上げましたこれで明確におわかりいただいたと思うのです。
私が先ほど前段でお伺いいたしました諸問題等等を総合的に
考えながら、このように
日本の公党が総連とかかわりがあられることについての是非は私は決して言いません。このような
一つの
状況を
日本の
政府、
関係庁はどのように
認識しておるのか、まずここでお伺いいたしたいと思います。