○
太田委員 もう時間がございませんので最後に一言申し上げて、できれば
外務省の御意見も伺いたいわけでございますが、今の
入管局長の答弁は、従来の
日本語学校あるいは就学生についての考え方を言われたものだと思いますけれども、そこは私はもう考え方を変える、発想を変える時期に来ておると思うわけでございます。
というのは、
日本語を学びに
日本に来る就学生というものを歓迎する必要があるのかどうかということになりますと、
日本人がアメリカにかつて留学をするというときには、アメリカに着く前に、そもそも向こうの大学が
受け入れてくれるというためには、英語をある程度しゃべらなければ
受け入れないわけであります。ですから、大学に入って授業についていけないような者を
受け入れる必要はないわけでありまして、英語を学ぶためだけにアメリカに行くというのは、これは歓迎されてないはずであります。我々も、
日本語を学ぶためだけに
日本に来るということは、これは歓迎されない。この間もこの
委員会で、先ほど
委員長から御
報告ありましたけれども、
YWCAですかに行ったときも、ここを出た人が大学に入っても大学の授業についていけないというふうな、何を言っているんだかわからないということをそこの校長先生か何か話しておられましたけれども、まさにあの
事態なんですね。だから、もともとしゃべれない人が
日本に留学をしようなんということは、これは基本的にそこが間違っておる。財政的な裏づけがあって
日本に来なければいけないというその一つの条件があるのと同時に、ある程度
日本語がしゃべれて初めて
日本に来るべきであると思いますね。
ですから、これはむしろ
我が国の国内で
日本語学校を整備するということよりも、これはODAの
対象になるのかどうかわかりませんけれども、
外国に、要所要所の国に
日本語学校をつくって、
日本の政府がそれを援助して、
日本に来る前に
日本語がしゃべれるようにする、その手助けを
我が国がするということが正しい方法であって、ここに来て、自分でやってきて、自分でここでアルバイトをしながらやるというのは、どうしてもこれは偽装留学といいますか
出稼ぎ目的の偽装留学というふうに、もう八割、九割はそうなってしまうのではないかというふうに思いますね。
最後に、
外務省はこのことについて、何かこういう
制度があるとついついよその国に気を使って、よその国に気を使う余り、
外務省の方が何かそういうふうな
協力をすべきだというふうな考え方を持っているのではないかというふうに私は思っているもので、その点についてちょっと
外務省の御意見をお伺いしまして、私の質問はこれで終わります。