○中沢
委員 今若干の部分につきまして具体的な部長のお答えがございました。私としてはそれをもってすべて了解ということにはなかなかまいらないと
思いますけれ
ども、いずれにしても、
地元や道の出方を待つということではなしに、この際、
石炭部あるいは産炭課を含めて共同作業をやるようなつもりで、市と道と通産挙げてこの問題については文字どおり積極的にしかも繋急にやっていただくように、改めて強く
お願いを申し上げておきたいと思うのです。
さて、もう
一つの問題は、
閉山提案がありましてから、
三笠の
地元、市長を先頭にいたしまして、これは大変なことだと。先ほど
鳩山議員の方から子供さんの作文の紹介がございました。もちろん私のところにも届いております。人に言えないようなさまざまな苦労がこれから物すごくあると思うのですよ。とりあえず
三笠の行政としてはぜひこれはやってもらいたい、こういう陳情が相当分厚い資料も含めて届けられております。もちろん、通産や労働にも同じような趣旨でこれからも本格的に陳情がされると
思います。
そこで、二、三の点についてお答えをいただきたいと
思います。
一つは、仮に
閉山をした場合に、あそこは
北炭の
幌内炭鉱が社有地をたくさん持っておる。既に市が社有地を借りて、公共施設や改良住宅を建てて
市民サービスに提供している。私の聞いている話では、まだ非公式の折衝だというふうには聞いておりますけれ
ども、市側としては、この社有地を八十五ヘクタールぐらいぜひ売ってもらいたい、そして
三笠のこれからの
振興策も含めて
考えたい。
しかし、これはざっくばらんに言いまして、あの
会社というのは莫大な負債を持っておりまして、全部担保に入っている。普通の
関係者間の話であれば、担保を抜くこと自体が非常に難しい。これはもう
通産省も百も御
承知の話だと思うのです。
ですから、これから先この水面下の話がどういうふうに表面化をしてくるか、タイミングの問題もあると思うのであります。債権者というのは、民間の銀行が
一つはありますけれ
ども、政府金融機関もかなりあるわけです。もっと言えばNEDOも含めてあるわけであります。とりわけNEDOの場合は、表現は乱暴かもしれませんけれ
ども通産省の外郭団体でありますから、そこのところは、同じ身内とは言いませんけれ
ども、通産の本省側として、この問題に限らず土地の有効活用について、もっと率直に言えば担保抜きの具体的な手段方法あるいは政治的な配慮について、
大臣も含めて
関係政府
委員の積極的な
協力をぜひ
お願いしたい。これが
一つ。
それからもう
一つは、一千三百人
雇用された基幹産業がある日突然なくなる、それにかわるような産業構造の転換は全然進んでいない、これは非常に大きな問題だとは
思います。この産業構造を転換するために何をやるかということは、
三笠の行政で今一生懸命模索をしている最中でありますけれ
ども、その前に緊急性が極めて強いと思うのは、所管は
建設省等々の現場だと
思いますが、やはり国の公共
事業をほかの
事業に優先的に
三笠に誘導する、陳情書にもたくさん書いてあります。奔別ダム、桂沢ダムのかさ上げ等々の問題も含めて道路港湾、港湾は別にして道路その他を含めてたくさん出ております。
この公共
事業の
関係で言えば、いずれにしても各省庁の連絡
会議というのをつくっているわけでありますから、通産の産炭課が事務局をやっているわけでありまして、今まで以上にもっと各省庁の連絡
会議の実が上がるように、
建設省だって入ってきているわけです。
自治省も入ってきているのです。そういう
関係省庁を私流で言えばしりをひっぱたいて、どんどん公共
事業を
三笠に入れてくれ、これは恐らく
大臣もいろいろな
意味で政治力を発揮していただかなければできない話かもしれません。そういうことも含めてぜひひとつ積極的にやっていただきたい。
三笠の場合は、国の施設、道の施設というのは残念ながら
一つもございません。道に対しては私なりにいろいろ
お願いをしておりますけれ
ども、この陳情書の中に、国の施設についても、例えばあそこは化石が非常に有名でありますので国立の化石博物館をぜひ誘致したい、これも
一つあるわけです。ですから、こういう問題を含めて、所管はほかであっても、
環境庁だとか文部省であっても、今言いましたように各省庁の連絡
会議があるんだから、この中で
地元の積極的なそういう問題については受けとめて、
通産大臣も
労働大臣も含めて政治的に、あるいは官僚は官僚で行政能力を十二分に発揮をしていただいて、ぜひ
地元のそういう問題提起についてこたえていただくように
お願いをしたいと思うのです。
具体的にもしお答えをするような材料があれば、今段階でお答えをいただきたいと
思います。