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木本平八郎君 それで、むしろ怖いのは、先日ありました山口代議士の三男の方が自動車事故で亡くなられたとか、あるいは豊島愛さんですか、何か十六歳の少女が流れ弾に撃たれて死んだとか、ああいうことの方が怖いわけですね。予期してないことの方が怖いんであって、こういう
事件になりますと、ちゃんと現地でやっていますからそんなに、危ないことは危ないでしょうけれ
ども、皆さんが御心配になるほどのことはないということをぜひ御理解いただきたいと思うんです。
それから二番目に、先ほどありました流通の問題ですけれ
ども、例えばカメラを
日本で買うよりもニューヨークで、あるいはニューヨークから逆輸入されてきたものの方が安いじゃないかということなんです。これは私は
商社マンの
立場としては二つの原因があると思うんですね。
一つは
土地代の問題です。地価が
日本は高いということですね。これが権利金から家賃からもうすべてのものにかかってきていますから、それが高いということが
一つ。それから二番目は、人件費が高いということです。人件費がなぜ高いかといいますと、
日本はマネジメントが下手なんです。失礼ですけれ
ども、皆さんこの中に女中をお使いになった経験のある方というのはほとんどないんじゃないですか。皆さんいろいろ部下を使っておられますけれ
ども、これは組織や会社が使っているのであって、皆さんが自分の力で使っているんじゃない。これが
アメリカや
外国とえらい差のあるところなんですよ。したがって、
日本はみんな
国民が能力がよくてどんどん働きますから、それで生産性が上がるわけです。それで組織では生産性が上がっているわけですけれ
ども、個々の人を使うとか、能力のない人をうまくおだてて使っていくという能力は
日本のマネジメントにはないんです。したがって、人件費が非常に高くなっているんですね。したがって、例えばカメラならカメラが
工場から出るときは、これ長野かどこかの地価の非常に安いところで出て、それで余り
日本を通らずにさっと
アメリカへ行っちゃうでしょう。それで物すごく安いわけですね、その段階では。それから
アメリカから帰ってくる段階も安いんですよ。ところが、
日本の中で
工場から出て東京やなんかをうろうろしているとどんどん値段が高くなっちゃうわけですね。だから、この流通問題をやるときにぜひ根本的にやらなきゃいけないのは、地価問題をどうするかということと、生産以降の、何というんですか、マネジメントだとか人件費をどういうふうにやっていくかということが非常に大事だと思うんです。
これは
質問じゃございません。
それから次に、これはいよいよこの
法案の問題なんですけれ
ども、ソフトの開発の問題ですね。労働省にもぜひこれお聞きいただきたいと思うんですけれ
ども、私は、結論的に言いますと、この
情報大学校というのは
日本につくるんじゃなくて
外国に、フィリピンだとかタイだとかマレーシアだとか、そういう特に近隣諸国ですね、インドぐらいまで、こういうところにつくるべきじゃないかと思うんですよ。それで、ここでプログラマーを養成して、それで
日本の方はプログラマーを今度SEに再教育するということに力を入れた方がいいと思うんですけれ
どもね。こういう
外国人のプログラマーをどんどん養成してやる。それで、例えば三百人要るんなら、向こうに大学を
日本でつくってやって、それで
日本から
先生を送って、そして千人ぐらいの卒業生をつくって、その中で三百人ぐらいは
日本で使うと言ったらおかしいですけれ
ども、希望があれば千人でもいいんですよ、
日本によこすというふうなことをやっていかなきゃいけないんじゃないかと思うんですよ。
それで、これは労働省に申し上げたいのですけれ
ども、今みたいに
日本の人件費が高いと、これはもうどんなに頑張ったって必ず
外国人
労働者は入ってきますよ、不法入国であろうが何であろうが。こういう
状況でノーノーと言っていても、これはもう抗し切れないんですね。必ず不法入国したやつは、今はいいですけれ
ども、そのうち犯罪の方に向かう可能性だって十分にあるわけですよ。それを考えると、オーダリーに秩序正しく受け入れていくということを考える必要がある。そためには、こういうSEとかプログラマーとかというのは私は非常に
日本としても入れやすい良質の労働力じゃないかと思うんですね。したがって、その辺をやっぱり考えていただいて、両々相まってこのソフトの問題を解決する、あるいは外人
労働者の問題を同時に解決するというふうなことで考えていただきたいと思うんですがね。
質問通告していませんけれ
ども、労働省いかがですか。