○玉置
委員 私は、民社党・民主連合を代表して、今急に問題が大きくなりました
竹下総理周辺の
リクルート事件の
関係についてお伺いをしたいと思います。
私
ども議会は、本来
行政府のチェックをするということで
国民の
皆さんから選ばれて出てきたわけでございまして、また議会に対しては
国民が厳しくチェックをする、そりいり意味におきましては、今まさにチェックを受ける、そういう状況にあるのではないか、こういう感じがいたします。また議会の方も、
行政に対して従来から大変厳しい対応をしているわけでございますけれ
ども、今回の
リクルート疑惑、この全容を見てみますと、
行政並びに議員が数多く含まれているという大変大規模なものでございまして、私
どもは
国民に対してこの中身の解明をするということがまず最大の責務であろう、こういうふうに思うわけでございます。自民党総裁としての
竹下登さん、そして現
内閣総理大臣ということでございまして、かなり我々もこの問題を重く受けとめておりまして、ぜひとも解明のために一日も早くいろんな
努力をしていただきたい、まず最初に申し上げておきたいと思います。
また、今回の
リクルート事件、見方によっては氷山の一角とも言われておりますし、むしろいろんな金銭感覚のずれあるいは今までの
行政機構を利用したいわゆる利権構造、こういうようなものが、まさに長期
政権のためになれてしまっているのではないか、こんな感じを受けます。
先日も、ある大学の先生にいろいろお聞きをしました。
日本の
政治の特色ともいうべきものがいろいろあるわけです。これはやはり、
政権交代がないということが
政治の中でかなり悪い方向に動いてしまっているということでございますし、ほかの国に比べて
選挙が非常に頻繁に行われる、このことも
政治にお金がかかる最大の要因であろう、こういうお話がございます。例えば、西ドイツで行われます
選挙あるいは英国なんかにおきましては国政
選挙の間が三年八カ月というふうに非常に長いわけでございますが、
日本は衆参両方を合算いたしますと一年二カ月ということで、大変短くなっております。それだけに、地元の秘書をふやし、あるいは日ごろのいわゆる
選挙のための広報活動というものが大変頻繁に行われておる、こういうことが
政治家にとって
政治活動するにはお金が必要だというふうなことのゆえんではないかというふうに思います。しかし、
政治家そのものの活動にも大変お金をかける方法とかけない方法とあるわけでございますし、我々としてはとてもお金をかけられない状況でございますから、なければないでやっていくことができるというふうにも思うわけでございまして、まず、その
政治家の金銭感覚についてということで
総理にお伺いをしたいと思います。
実は、新聞等で報道されておりますように、自民党の新人議員の衆議院議員十名の方々で年間一億二千万というようなお金が使われております。また、自民党百人の方の平均的な一年間の経費が九千四百万円ということでございます。私
ども大変不思議なのは、
野党の方はとてもそれだけかからないということでございますが、自民党さんにおかれましては非常に高い
金額でございます。これは例えば標準世帯で
考えていきますと、世帯の年間収入が五百二十万というのが六十二年に出ております。年齢的にいきますと三十八歳前後ということになりますけれ
ども、これから
考えるとけた違いに、十六倍くらいの倍率でその費用を賄ってきているということでございまして、まずやはり
政治家の金銭感覚が、日ごろ私
ども年金とかあるいは物価対策をいろいろやって細かい何十何円単位までのいろんな話しをしているのですけれ
ども、本当にこんな状態でできるのかどうか、こういうことも
考えられます。
まず
総理に、自民党の中ということでございますけれ
ども、新聞に公表されました
政治家の年間の経費、このことあるいは
政治家のいわゆる金銭感覚という意味で、どういうふうに受けとめられているか、お聞きをしたいと思います。