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中島(武)
委員 なかなか難しい話で、ストレートに素直に納得しにくい面を持っているんです、この話は。今までもそうだったというお話なんですけれ
ども、しかし、今も申し上げましたように、やはり
河川管理者がこうした工事を行うということが原則なんですね。それから、受託だとかあるいは請願工事で厳しくチェックをするということは、
民間の
リゾート資本がやるということになるとやはりこうした工事については危険性を持つ。だから、したがってそういう
局長が答えられたような方法で厳重にチェックするというわけです。これは水資源公団法の場合と違う一つなんだと私は
理解しているのです。
それから、
スポーツ、
レクリエーションの健全な発展を図るという点では私も人後に落ちないものでありますけれ
ども、しかし、そういうところを
リゾート大資本がいろいろ
開発を図っていくということのために、いろいろ
政府あるいは
地方自治体がそういう防災
施設をやってやる。先ほどから
答弁を聞いて、
大臣の
答弁なんかも聞いておりますと、優先順位があってなかなか行き届かないところをそういう
資金も
活用してやるんだというようなお話も
答弁として聞いておりますけれ
ども、しかし、僕は率直に言うと、第三
セクターとはいっても、非常に
民間の大資本が
リゾート事業でもうける、それから
河川の改修工事でまたもうける、難しい工事は
河川管理者がかわってやってやる、こういうことをやっているとやはり乱
開発も進むし、また災害の危険も多くなるということを言わざるを得ないのですね。
時間もありませんから、ちょっと
関連して
お尋ねしたいのは、これは
建設省ですけれ
ども、荒川下流に岩渕水門があってこの改修が進んでいる。これは非常に大切な
事業であります。東京都民を水害から守る非常に大切な
事業で、改築が進んでいるんです。ところが、完成は当初予定が八五年、つまり
昭和六十
年度の予定だったんですが、大幅におくれてしまった。大事な
事業だけれ
ども大幅におくれて、順調にいっても一九九三
年度の完成という
状況じゃないか、こう言われているんです。
それで、水門
周辺の区民
利用について区民の切実な要望がある、運動もある。
建設省と何度も交渉を重ねてきました。まだはっきりしてないのは、
河川敷に小さな子供がひざまで入って遊ぶことができるようなせせらぎをつくるとか、あるいは旧水門は歴史もあるし役割も非常に重要なんでこれを保存したいという、こういう問題もある。あるいは水門のそばに水上バスを設けたときの発着所をつくってほしい、こういう要望もある。こういう三点はまだ決着がついてないのです。水門そばの新河岸川に人道橋をつくってほしいという問題も決着がついておりませんが、これは
建設省の問題というよりは東京都の問題ですから一応別にしますけれ
ども、以上三点ですね。
この問題についても、この間
大臣の所信を聞いておりましても、非常に清流との触れ合いとか豊かで潤いのある
河川の
整備、これに力を入れていく、こういうふうに言っておられる。これとの
関係からいっても、もっと早くこういう要望が入れられて、そして
実施されていく。優先順位の話がさっきあったけれ
ども、やはりこういうところこそ早くやらなければいかぬのじゃないか、また区民の要望も入れていくということが非常に必要なのじゃないか、こう考えるわけですけれ
ども、御
答弁をいただきたいと思います。