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久保亘君 とてもじゃないが、
国民の皆さんはこれまでの
審議で割り切れるどころか、あなた方によってこの解明が妨げられていると思っていると思うんです。そして、これは単なる
国会外や
政治家以外の人たちだけの問題じゃなくて、自由民主党の中でも割り切れていないんじゃないですか。
今度の
リクルート事件について月刊誌が九月号にアンケートを自民党の議員さんたちに求めておりますね。その中で八十一人回答されておりますが、宮澤さん得意のノーコメントとここで答えた人が十九人ですね。それから、是認するような意味の回答をされている方が四人です。批判する立場の人が五十八人あります。
それで、その中には、
予算委員会で十分に解明すべきことだと思うというのもあります。また、「常識的に考えると、
リクルート問題はあきれてしまう」、これは自民党の
国会議員さんの回答ですよ。それから、今党の幹部の方で、「不愉快です」と答えておられます。「事の善悪をはっきりさせるべきだ」、「
国民の皆様に大きな不快感を与えたことは事実であり、たいへん遺憾です」、「
政治家によりよいこと求めてもやるわけがないじゃないか」という答弁もあります。「あきれて感想もいえない。確実に金になるのに秘書がやったとか……」言うのはどういうことかと、こういう回答。これは自民党の
国会議員の回答ですよ。それで、中には、これ
リクルートのことでしょう、「
会社が下らないし、良からぬ下品な風潮です。よくありがちな」、これがくっついておりますね。それから、「他人事ながら恥ずかしいことで、政治の信用を失う困ったことだと思っています」。
きわめつきは、今は
国会議員ではありませんが、秦野元法務大臣の談話であります。「まず、どこの馬の骨ともわからない奴が、そんなおいしい株を貰えるかい?貰えっこないよな。(
リクルート側にしても)バカじゃない。何らかの
関係がなければ、おいしい株を持っていかないよ。まして秘書にやるわけない。マスコミが怖いから、悪いことをしたように書かれそうだから、秘書や息子だと逃げる。堂々と”私は買った”と言えばいいんだ。逃げるから、後ろめたいことがあると思われるわけでね」、「貰った奴が、そう言えないことがオレには悲しい」。これが秦野元法務大臣の談話としてこのアンケートの後ろについております。
自民党のあなたの党の中でさえも、この問題については割り切れないどころか、政治の信用にかかわる大変な問題だとたくさんの人たちが答えているんですよ。こういう問題をこのまま放置していいと思いますか、
総理大臣と大蔵大臣。