○星長治君
大臣、十月一日には宮城県にわざわざ
冷害調査、視察していただいて本当にありがとうございました。続いて福島県も見てもらったそうでございますが、私はその後福島県も岩手県も参ったのでございます。
大臣が参って本当に農家の方々は、何とかあの
大臣ならば、必ず我々農家のためにやってくれるだろうと大きな期待を持っているわけでございます。まずもって、御礼を申し上げたいと思います。
そして、
大臣が実地に視察いたしました
角田市の北郷、あそこの惨状を見てもらったのでありますが、これがその後の経過でございますので、こういうような実態になりますので、ひとつ見ていただきたいと思うわけでございます。(資料を手渡す)どうぞ、これが
大臣が見ていただいたあの囲い、一町四畝分のものなのでございます。
局長さん方も集まって田を見たわけでございますが、よく見ていただきたい。そして、御
案内のとおり、宮城県、福島県、岩手県、私も
災害対策特別
委員会で参りましたが、本当に目に余る
災害、五十五年以上の
被害を受けているということでございます。そのほかの県も
被害を受けているわけでございますが、総計で約二千億と、こう聞いておるのであります。やはりこういうような
状況を踏まえまして、農家の実態というものはまことに悲惨なものである。特に宮城県下が五百億円を突破しているわけでございます。
それで、宮城県の経済連のいわゆる十月十五日の
現状を申し上げますと、昨
年度は百十一万六千六百五十俵、これが集荷したわけでございますが、本年の十月十五日現在では十六万四千二百十一俵しか集荷できていない、これが
現状です。そして、一等米は、昨年同期は七八・二四%でございましたが、今
年度は四八・七七%と、こういうような状態になっています。そして、宮城県の経済運の
調査によりますと、六十二
年度はいわゆる六百二十二万四千俵出ているわけでございますが、そのうち一等米が七七%あったわけでございます。最終がどのくらいできるかという見込みも立たないというのが今の宮城県の実態でございます。そういうわけでございますから、農水省としてもいろいろな
対策をとっていただいておるだろうと思いますけれ
ども、その深刻さに我々はあきれるばかりでございます。
それで、御
案内のとおり、
大臣に見ていただいた
角田市の一つの例を取り上げますと、あそこの市長さんというのは七月に市長さんになったばかりでございまして、お医者さんでございます。とにかく就任後この
冷害に遭っていろいろ苦労しておるわけでございます。それで、ぜひこれをもう一遍
大臣にお願いしてくれと、こう私も言われたものでございますので、ありのままをひとつ申し上げたいと思いますが、あそこの地区は、御
承知のとおり土地改良が九八%も進行している土地です。宮城県としては穀倉地帯と言われている土地なんでございまして、いわゆる
角田市といえば宮城県でも優秀な米どころと、こう言われておるのでございますけれ
ども、いわゆる専業農家ほどひどい
被害を受けているというのが今の状態です。あそこの土地は、大体水田が三千ヘクタール、そのうち収穫皆無というのが千八百ヘクタールになるだろう、こう予想しているわけでございます。
こういうような
状況でございますので、とにかくこういうような悲惨な町が、
角田市ばかりでなく他地区にもあるだろうと思いますが、私はこの機会に、ひとつ
大臣初め幹部の方々にこの問題に対してどうすればいいか、今後どういうような
対策をとって、農家の方々に対して元気をおつけしなければならないかと思うのでございますが、まずもってその心構えをひとつ
大臣にお聞かせを願いたい、こう思うわけでございます。