○岩本政光君 本日、当
委員会におきまして、まずもって
質問の機会をいただきましたことを深く感謝申し上げます。
内閣総理大臣を初め各
大臣の皆さん方に私のよって立ったバックグラウンドをお話ししておきますと
質問をしやすいと思いますので、ちょっとだけ申し上げさしていただきます。
私は、東京から大変遠い遠隔の地、寒いところ、北海道であります。そして、私の選挙基盤はどちらかといえば第三次産業が非常に中心的であります。北海道価格というのがあるのも御存じではないかと思います。そうした
意味で、昨年廃案になりました売上税に対しましては格別反対の強かったところということは御認識だと思います。今回の消費税にいたしましても、そういう
意味では非常に高い関心を持って今なお見詰めているというのが実際ではないかと思います。
幸いにも
総理は十一月二十日、つじ立ちということで北海道の札幌にお見えになりました。
総理は大変静かに論されるようにこのたびの税制改革について話をされておりました。私は会場に参集いたしました皆さん方の表情をじっと眺めておりまして、随分全体として前回から見て変わったな、かなり雰囲気が違うなということを改めて
感じた次第でございます。しかしながら、その中でもなおかつ中小
企業、零細
企業の商工業者の皆さん方は、この新税についてはまだまだ不安が残っているようにも
感じられました。毎日毎日の商売はぎりぎりのところで綱渡りの商売をしている。大型店、生協などとの競争もしているわけであります。私
自身も中小
企業者ですし、したがって今度の税制改革に抱いております私の気持ちは、何としてもこの無用な不安を取り除いていかなければならぬ、不正確な部分をさらに明らかにしていただきたい、そういうことでこれから
質問をずっと続けさせていただきたいと思います。
私は、主として消費税、特に転嫁の問題についてお伺いをさせていただきますが、せっかくこの機会を与えられたものですから、若干、税制改革全般につきまして少し
質問させていただくことをお許し願いたいと思います。
第一の
質問は、やはり
総理のお気持ちをお聞きさせていただきたいということですが、私は、今回の税制改革の目的は、先般来お話がありますように、シャウプ勧告以来抜本的な改革がなされないまま、急速に変化する社会経済情勢に対応し切れないでいる、つまり、現在の時代に合わなくなっているということでゆがみやひずみを
直していかなければならない、こういうことで始まったというふうに考えております。既に税制改革の趣旨につきましては両院で多くの
委員から質疑もされておりますし、それに対して
総理・
大蔵大臣からも、あるいは各
大臣からも真摯にわかりやすい御答弁をいただいて非常に感謝をしておりますが、私は、
総理自身が述べられておりますように、この税制改革の趣旨を一層
国民の皆さん方にこの際明らかにしていただきたい。今までの成果を踏まえて、きょう現在の感想も含めてお気持ちをお聞かせいただければ、
国民の皆さん方も大変
理解が深まるんではないかと思いますので、まずもって
総理のお気持ちをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。