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小笠原貞子君 そういう
意味でのきちっとした
原因調査をお願いしたいと思います。
それから、山之内さんにもう
一つ言いたいんだけれ
ども、きょうもいろいろ答弁なすって、
原因調査に入ってまだ結果は出ていないわけです。鋭意
調査中だとおっしゃる。鋭意
調査中だということは
原因がこれだということがまだわからないと
いうことでしょう。
そこで、私は言いたいんだけれ
ども、その
原因がまだわからない段階で、こんな感じを与えるというような
発言は慎まなければならないと思う。
事故が起きたが何が
原因かわかりません、
調査しなければそれこそはっきり言えないと言うべきであるのに、五日の夕刊各紙を見ますと、あなたが記者会見、十一時からなすった中に言っているんですね。「
運転士の操作と推測している」というふうにおっしゃったというのですね。これは読売の夕刊です。それから、これは日経ですが、「同副
社長は「
信号には異常がない」と間接的に
ATSには問題がないことを示唆し「
運転士の操作に何らかのミスがあったのではないか」と語った。」と、こう書いてあるんです。毎日もそうなんで、「
信号系統の故障の可能性は薄い」と。
事故が起こって
調査を始めるという段階でこういう考え方を持って
新聞記者に発表して、これ、みんな出るんですよ。
そうすると、さっきからいろいろ言われているみたいに、
一つの思惑があってこういう
発言がぽっと出てきたと思うんですよ。そういうことは気をつけてもらいたい。
調査してからというふうな謙虚な態度でなければならないと思う。例えば、さっきから業務停止症候群の話が出たけれ
ども、だれもこうやりますよなんて言わない。それから、
示談の
判こを押せなんていうことも、問題にならなかったらそのまま済んでいたと思う。
その中身は何だといったら、当局はしっかりやっているんだけれ
ども、何と言ったって労働者が言うことを聞かないんだよとか、労働者がわがまま、それはいろんな点あるかもしれない。そういうような
認識があるからこういう
発言が出てくるということを私はここで厳しく
指摘しなければならない。
事故が起こって十一時の記者会見ですよ。そんなときに、そういう
事故は
運転士の責任であるかのようににおわせる
発言というのは非常に不謹慎だと思う。そのことをしっかり私は考えていただきたいと思う。
それから、
電車を通してみたとおっしゃいましたね。検査なすったわけですね。それは何ともなかった、
ATSも何ともなかったということだけでは決められないと思う。私は
徹底的に
調査してもらいたい。
御存じだと思いますけれ
ども、私がこの
委員会で取り上げました
JR東日本の秋田の五能線、あそこで列車が通るのに踏み切りあけっ放しになっちゃって、それで
事故になって死んじゃったという問題を取り上げましたね。閉め切らなければならないのに、汽車が通っているのにあけっ放しなんていうのはこれはとんでもないことだといって、
大臣もそれはもう大変だとおっしゃってくだすって、そして補償やなんかをきちっとやってもらったんだけれ
ども、これも何度通してみてもほかに
原因というのもわからない。それでいろいろ言われている。だから、絶対そういうことはあり得ないということはないんです、この五能線の場合を考えても。あり得ないことです、通るのに踏み切りあけっ放しなんていうのは。
そういう
意味からも、今度も簡単に、いや列車を通してみたら何ともなかった、
信号も
ATSも何ともなかったよというようなことで逃すんじゃなくて、やっぱり
徹底した
原因究明というものをこの際やってもらわなければ、
カーブを直してくださるわけじゃないでしょう、低くなっているところを盛り上げて高くしてくれるわけでもないでしょう。そうしたら、よっぽど
徹底した
究明と、そしてそれらのことができなければ、この
過密ダイヤというものを少し考えなきゃならないと思う。四分短くなるというのはありがたいけれ
ども、私は四分短くなるより
事故を起こしてもらいたくないんです。
JR東日本は黒字だなんていろいろ宣伝していらっしゃいます。こういうきれいなものを出して、「十二月一日
ダイヤ改正」、これにこう書いてあるんですよ。「
JR東日本は、生活環境の変化に
対応するために、新しいサービスのダイヤを展開いたしました。トータルライフを、より豊かにするための”快適ダイヤ”です。」なんて、縮めてくださる。私、快適ダイヤじゃなくて、これはもう恐怖のダイヤと言いたい。もうこういうことがこれからあってはならないから、だから
徹底的に現実をしっかり
調査してもらうこと。そして、憶測で物を言わないでいただきたいということ。そして、ほかを
改善することが不可能であるならば、
過密ダイヤでサービスしたような思い上がりはやめてもらいたい。安全第一でやっていただきたいということを最後の締めくくりとして申し上げたいと思います。
いかがですか。
大臣とそのお二人、しっかり責任を持った答弁いただきたい。