○広瀬
委員 いろいろな新聞の記事で、官房
長官が記者会見をやられたときのニュアンスについて、それぞれ若干違うようなニュアンスもあるわけでありますが、そういう中で読売に、十六日制裁解除、首相意向を固める、こういうような記事が出る。同じ日のほかの新聞の中に、特に心配なのは、外務、法務両省の
態度もあるというようなニュアンスを語られたというような報道もあるわけであります。そこで、きょう外務大臣と法務大臣においでいただいて、先ほどるる、今あなたがおっしゃった国際情勢の分析な
どもくどいほど申し上げながら、そういう中で、こういう方向になるのは実に好ましい日朝友好の一つの新時代を迎えることになるのじゃないかという評価を私はしたわけでありますが、両大臣ともこれは好ましい方向であるという表明をなさったものと私
理解をしたわけで、今その次にあなたの
答弁をいただいたわけであります。
ぜひひとつ、できる限りそういう方向で、オリンピック成功のためにもそういう方向で進んでいただくということに、国家としての一つの決断の時期でもあろうと思いますので、総理のそういう方向でというのは極めて国際正義にもかなう、そしてまた
日本の安全と平和にとっても非常に大きな意義のあることである、そういう気持ちで、ぜひそういう方向で
努力をしていただきたいということをひとつ要請をしておく次第です。
そういうことで、友好関係樹立の方向に向かって一歩を進めながら、その具体的な今後の日朝関係の中で今私
どもがやらなければならない、我々日朝友好議連の事務
局長としてずっと頑張ってきているわけですけれ
ども、
日本からは総務会長の伊東正義さんも行かれたし、通産大臣の田村元さんなんかも行かれているし、そのほか林義郎さんなんかも行っておられますし、こちらからはそういうクラスの大物も向こうはどんどん今まで受け入れてくれたわけですね。そういう中で、向こうの
政府高官、こういう
人たちを受け入れない、ビザを出さない。かつて日朝友好議連会長代行の谷洋一君が許ダム・前外務大臣、今政治局員の相当高い地位にあるわけですけれ
ども、この人をぜひ
日本へお招きをしたいと日朝友好議連を代表してお
呼びをしたのですけれ
ども、大体ビザを出してくれない、入国許可がおりない。かつてまた、日朝漁業暫定協定の契約更新のために玄峻極、当時朝日友好協会副会長でありましたが、国
会議員でございます、その方が三回目においでになろうということでこちらから招請をした。ところが
日本政府がビザを出さない。前に二回おいでになったときに新聞記者のインタビューに答えて若干政治向きの話をなさった、時の内閣に対する若干の批判もしたり、あるいは
アメリカと
日本の関係について若干のコメントをしたというようなことで、ストップをしてしまったというような不幸な事態なんかもあったわけでありまするけれ
ども、やはり関係正常化という方向に行くことがアジアの平和を守る大きな道でもあるし、南北の自主的平和統一への大きな道にもつながるという
考えを私
どもも持っているわけでありまして、そういうことが朝鮮半島の平和、北東アジアの平和、そしてこれが世界の戦争の火種をなくするという意味でも非常に大事なことであろう。
そういうようなことでありますから、これはオリンピックが平穏裏に進んだ後でも結構でございまするけれ
ども、そういう
人たちに対してやはり、どうぞおいでください、いつでも
日本政府は無条件でビザを出しますよと言うぐらいの踏み切り方はやっていただきたいなということを私
ども強く感ずるわけであります。その点につきまして、官房
長官、外務大臣、法務大臣、簡単で結構でございますから一言ずつ
所見をお聞かせいただきたい。