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坂上委員 さて、ようよう入り口にたどり着いて玄関の戸をこれからあけるかどうかという段階だろうと実は私は思っておるわけであります。そこで、ここで解明しなければならない
リクルートコスモスの譲渡株の数について疑問のある点を御指摘申し上げ、これについて、総裁の立場としての解明の御努力について御決意をお伺いしたいわけでございます。
今まででありますと、今言われたような人
たちは、これらの人
たちが株の処分をしたということはほぼわかったのでございますが、だれからどういう譲渡を受けたのかということがわからなかったのであります。そこでドゥ・ベストの八万株について私
たちのところに投書があり、ほかの政党の方にも投書がありまして、ほぼこの投書の
内容は真実に近いものであるということ、また宮澤大臣は宮澤大臣とされまして、よく
調べてみたら私名義でどうも譲渡されたようでございますとあっさりお認めになったわけでございます。
そこで、このようないわゆるトンネル会社あるいはまた真実第三者割り当てをしてないような株、どうもこれらが他に回っているのじゃないかと思われるものを今御指摘を申し上げたい、こう思っております。
一つはビツグウエイでございます。十二万株でございます。これはもう
新聞で明らかなんでありまするが、ここの
関係者が
江副氏にこの株を返した、こう言っております。エターナルフォーチュン、二十万株でございますが、これもセコムでしたか飯田さんが二十万株、これはもう
江副さんに返しましたよ、こうおっしゃっているわけでございます。ワールドサービス、これは二十万株でございますが、私
たちから見ると、資本金や活動
状況から見るとまことにこれを所持することが不合理でないかと思われておるわけでございます。コンピューターサービスの二十万株、またこの社長だと思われるのですが大川功さんの二十万株、どうもこれも御所持しておられることがやや不合理な感じがするところでございます。それから
リクルートコンピュータプリント、二十一万七千七百六十万株、これは
リクルートの子会社のようでございます。それからデン晴海四十万株、これがやはり同じく子会社のようでございます。それから竜ケ森レック、安比レックともいうのだそうでございますが四十万株、これも子会社でございます。これを合計いたしますと優に百万株以上のことがあるわけでございます。これが一体どういうふうになったのかということがまだ全く解明をされていないで、今解明されたのはドゥ・ベストだけなのでございます。こういうようなことから見てみますると、これだけまだ
調べなければならない株というものが膨大にあるわけでございます。
さらにまた、このドゥ・ベストから見てみますと、例えば清水さんでございますが、清水さんが処分をした株というのは一万七千株だ、こう言われているわけであります。ドゥ・ベストではっきりいたしましたのは二千株でございます。それから筑比地さんは一万株が譲渡されたということになっておりまするけれども、筑比地さんは約二万三千株でございます。まだまだどこかから入ってきているなということが言えるわけであります。でありますから、こういうような観点から見てみましても、まだ入り口に若干立っただけ。しかも、ドゥ・ベストからこうやって投書がなければこれですらまだわからないという
状況であったわけであります。
でありまして、これはひとつ総理・総裁の立場といたしまして、確かに今国民の望んでいるのは、
新聞にも言っておりまするとおり、この株がどのようにどう配られたかということを明確にするのが国民が望んでおることなんだということを指摘をいたしておるわけであります。総理・総裁の御
答弁を聞きますと、
国会が決めることでございまするから行政はできるだけ御協力を申し上げます、こうおっしゃっておるわけです。今私
たちは、こうやってドゥ・ベストという事態があったものだから、あと疑わしい会社はこれだけあるじゃないか、しかもドゥ・ベストが譲渡したという株数も、よそから来ている株数もまだあるじゃないかということを今御指摘を申し上げたわけです。これは根拠があって私が今言っておるわけでございます。総裁とされまして、行政とされまして、これはもう公益の目的のもとに解明をされるべき問題なんです。総裁の立場として今これだけの事実を私が突きつけまして御
答弁を賜りたい、こう思っておるわけでございますが、どうぞひとつこの解明に対する大臣、総理としての御決意をもう一度賜りたいと思います。