○沢藤
委員 まだ若干やりとりしたいのですけれ
ども、与えられた時間がもう間もなくということで、大変残念ですけれ
ども、この問題についてはまだ次の
機会、農水委の中で論議をしたいと思いますが、ただ
一つ前もって
お話といいますか注文申し上げておきたいことは、この当初の計画と完了時の事業量、事業費を比較してみて気がつくことは、四倍に膨れ上がったということはさっき申し上げましたが、実際の農地造成とか用排水路とか配管とか、そういう工事
関係のもの以外の測量及び諸経費等、この中には職員給料も入っておるわけですね。人件費も入っておるはずなんです。用地の補償とか職員給料とか自動車とかそういったものも入っておるわけで、その方を取り出してみますと、全体の事業費の約二五%になっておるわけであります。人件費がかなり大きいと思うのですがね。ですから、単純な農地造成なり区画整理なり用排水路なりということ以外の経費の中を精査していただきまして、少しでも軽減できるものがあったら検討していただきたい。
というのは、地元の
市町村で幹線水路は持ってやろうかとか、幹線道路は一般道路としても使うから持ってやろうかというふうな善意の動きもあるわけです。それにこたえる
意味でも、国営なんですから、当初計画から三倍も四倍もずれ込んだということは、私はやはり国も責任なしとはしない。それは大蔵省が悪い、財政が締めつけられた、
行政改革だ、その時期にぶつかったという時代背景はありましても、やはり国営でやったわけですから、それに対する何らかの検証なり責任というものは、
行政としてきちんと考えていただかなければならない。これは
農民も考える、間に立つ県も土地改良区も考える、同時にやはり責任者である農水省も真剣にこの中身を検討して、どこかでどうする可能性があるかないかということをぜひ検討していただきたい。これは
一つの今後の課題としてお願いをしておきます。
次に、大型家畜経営体質強化資金、
農家の負債を軽減するという
意味で検討になっていたはずですが、それがどのような
作業状況になっているかをお聞きしたいということと、
農家経営を圧迫している
一つの要素として生産費があるわけであります。農機具、飼料、肥料等、特に農機具は生産費の約三一%というパーセントを占めているわけですが、こういったものの生産費を低くするという
指導なり努力を抜きにして、
農民に対しては生産費を落としなさいあるいは生産者米価を引き下げていきますよということでは、これは片手落ちではなかろうか。こういった生産費を引き下げるための御努力についての、大まかな点で結構ですが、御意見を賜りたい。
それから、時間の都合上最後にもう
一つつけ加えて御
質問申し上げますが、御
報告ありました集中
豪雨に伴う
災害の復旧について、建設省の方にお聞きしておきたいと思います。
八月二十八日から二十九日の
豪雨による金ケ崎地方を
中心とする
岩手県南部の土木施設の
災害の復旧を早期に着工してほしいという声があるわけですが、見通しはいかがでしょうか。と同時に、その
災害の原因の
一つに、極端に蛇行しているという川の
状況もあるわけです。しょっちゅうそこに突き当たっておる。この際、
災害復旧をするときに、従来の原形復旧ではなくて改良復旧という
措置をお願いできないか。そのときには、蛇行しておるところをほぼ真っすぐに持っていくわけですから、田んぼもある、そこを河川にして、そしてこっちの蛇行部分を代替地として田にする、こういう方法はとれないか。何か、これは開発だからだめだというふうな意見がどこかのレベルであるやに聞いておるのですけれ
ども、まさかそんなにかたくなな態度ではないと私は信じているのですが、そのことも含めてお願いいたしたいと思います。