○中路
委員 もう何年も前になりますが、水源涵養林にも撃ち込まれておる。
恩納岳といえば
沖縄でも本当に美しい山ですね。それで私は、施設庁に着弾地の現場を見せてもらいたいと言ったら、不発弾があって危ないからだめだと言うから、前の日に
整備してくれということで頼んで、私はヘリコプターで着弾地まで行ったんですよ。全くもう木がないのですね。焼けぼっくいばっかりなんですよ。全部撃ち込まれて。山の形が変わるような状態ですね。それで私持ち帰って、当時瀬長議員がその焼けぼっくいを持って
国会で取り上げて
追及されたことがあります。
そしてこの水源涵養林には撃たないという一応お話がありましたけれ
ども、しかし昨年も私行きましたら、向こうの区長も町長も言っておりました。水源涵養林に
銃弾を撃ち込まないという、いわゆるそういう取り決め的な話はあるのだけれ
ども、指揮官がかわるたびにまた撃ち込んでくるというのですね。指揮官がかわると、また撃つ。それで
抗議すると、そういう尊重するという約束があるじゃないかと言うと一応やめるんだということを区長さんもお話しになりました。まさにこの
キャンプ・ハンセンの中というのは無法、無謀な
訓練をやられているのですね。尊重すると言ってもそうだし。
そして、きょうどういう実弾射撃をやるのか
皆さんのところに通報しているのかときのうも聞いたら、きょう持ってきた。それを見たら、一週間ごとに通報があるというのですね。通報があるというのは、この
レンジだって2から10まで全部出ているじゃないですか。九日から十六日までずっと一週間全部
演習やっているのかと言ったら、いやそれはわからないというのですね。使うというのは全部一週間
レンジの名前を通報しているだけで、実際に実弾射撃がやられているのかどうかということも一切わからないのですね。今度の
事件だってそういう中で起きているのです。
しかも私が言ったジャングルレーンなんかは、沢を地図でどういうふうにずっと回っていったのか、私は中に入っていっているわけじゃないし、どういう人から聞いたということはお話しできませんけれ
ども、ずっとルートを回っていくと方角が百八十度、九十度も全く変わってしまうんだよ、撃ちながら
訓練していくと。だから、そんなのはどこへ飛んでいくかわからないのですよ。今度の場合がそこのジャングルレーンだとは私は言っていませんよ。必ずしも言っていないけれ
ども、そういう
訓練が住宅や
自動車道が通っている近くでやられているのです。
だから、もう一度お話ししますけれ
ども、これは全くもうそういう実弾射撃場としては適さないのですよ。不適格なんですよ。本当に命を守ろうとすれば、もう一度こんなことを繰り返さないということをはっきりしなければならないとなれば、やはり全会一致で
沖縄県民の意思として、町民の意思として決められている、この施設は
撤去してほしい、私はこの立場でひとつ
政府が
米軍に対しても強く当たってほしいということを繰り返し要望したいと思うのです。直接関連はありませんけれ
ども、
沖縄の担当の
大臣として、また閣僚の一人として、この点についてひとつ
大臣からも御意見を聞かしていただきたいと思います。