○青島幸男君 るると御説明をいただきまして、
大臣のお立場からすれば苦衷のほ
ども私お察しできます。いずれにしても安定的なエネルギーの確保というものがなければ、我が国の経済も
国民生活すら送れないという状態です。
歴史的経緯から見まして、あの時期に原子力発電に依存しなければならなかったという感じもわからないわけじゃないんです。というのは、一時期我が国が経済成長を遂げる過程で、中近東から来るオイルの上に乗って産業も活発化し、我々の生活もよくなってくるということで、いずれにしてもオイルの上に乗って経済も
国民生活も成り立っていると、しかも九九%以上輸入に頼っておるという状況の中でオイルショックが来たわけですね。あのときのことを
考えますと、本当にこれから先どうして経済をやっていくんだろう、どうして
国民生活を支えていくんだろう。トイレットペーパーの不足を予見してスーパーに奥さん方が殺到するというような、ちょっと今
考えると不可思議に思えることすらあったわけですね。
ああいう状況のときに、もし安全なものだったら原子力発電に頼らしてもらったらいいんじゃないかという気持ちもあって、当時一応の技術的な確立は見ていましたから、これに移行しなきゃならなかったという感じもわからないではないんです。しかし、今になってこうしてみますと、先般もクリーンエネルギーの開発について大変苦労なすっているという
お話も伺いました。液化の石炭をつくろうということで毎年
予算もとって研究をしているんだけれ
どもなかなか成果が上がらない。上がらないと言いながらもこれをやっていかなきゃならないという
大臣の
お話です。
私は先般
質問にお立ちになった方とは反対の
考え方でして、どんなに金がかかっても命にかかわることではないからして、やっぱり代替エネルギーを我々の手で何とかつくっていって、これからの子供たちに対する、国土に対する危険を少しでもとっていくような
努力は延々と積み重ねていかなきゃならないと思いますね。実際に、少しぐらいの
予算をけちったために命を失うということになっては大変だということで、クリーンエネルギーの開発というのも延々と続けていなければなかなからちが明かないというのもよく
承知しております。
しかし、今になってみますと、バレル十八ドルというようなことで、命の危険を冒してまで原発に頼らなきゃならない状況では現実はない。先々、今
大臣お話しになられましたように、三十年、四十年先どうなるかわかりません。しかし、新たな石油資源の開発とか化石燃料の開発もあるかもしれません、発見もあるかもしれません。その辺まで
考えますと、命が大事だということを
考えると、
国民の皆さん方に少しぐらいの耐乏に耐えていただくというようなことをしてでも原発に依存するというそのパーセンテージを、今発電の場合原発に対する依存度が三〇%を超えたそうですね、これを弱めていくようにしなければならない、これは政治家としての私は大いなる決断だと思いますね。こういうことを勇気を持っておやりになれば後世の史家が絶賛をすると私は思うんです、お互いさま生きていればの話ですけれ
ども。事故でもあれば全員死ぬというようなことになりますと、後世の史家がと言っている場合じゃないかもしれませんけれ
ども。
クリーンエネルギーの問題ですが、石油危機のときにあれだけ大騒ぎしましたけれ
ども、のど元過ぎれば熱さを忘れるですか、一時は波の力にまで頼って発電をしようじゃないかというところまで研究が進んでおりました。今やちょっと忘れられた感じになっておりますけれ
ども、これはお願いですが、重ねて研究開発に
努力をなすって新しい技術が日夜日ごとに開発されている状況でありますし、太陽エネルギーにしてもそれから石炭の液化にしてもますますの御
努力があってほしい、これは要望ですけれ
ども、いかがお
考えですか。