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安永英雄君 私も四十七年十二月の研究の結果は承知いたしております。ただ、今申しましたように古いんですよ。四十七年にだれが集まってこういう
基準をつくったのか、これは相当の経験者
あたりも集めてつくったんだろうけれ
ども、余りに形式的ですね。これはもう一万人の人口があるときには運動場、広場、コートはどのくらいつくりなさい、一二万人、五万人、十万人と、こういうことで、とにかく何といいますか、骨みたいなものができておりますけれ
ども、私はもう今の現在のスポーツ、特に生涯スポーツということをごく最近言われるんですが、機械的に人口でこのくらい、十万でこのくらいというふうな
基準ではもう古いんじゃないか。特に私申し上げたいのは、国体がございましたり、それから高校総体があったり、県をずっと回すものですから大体県庁所在地ですね。ここら
あたりには立派な
施設が残って大いに使われておるわけです。
一番問題は、やっぱり生涯の体育
学習をやろうといったところはむしろ田舎の方なんですよ。だから、今の状態で競技場としていわゆる公認のグラウンド、例えば四百メートルのトラック、五十メートルのプール、しかもそれは
施設その他からいって公認をされなきやならぬ、こういうのは今申したような県庁所在地周辺にあるものですから、この前も
大臣にも私は皆で陳情に行きましたけれ
ども、今から早く
学校の五日制、週休二日制というものを進めてもらわぬとおくれます、早くやってくださいというあれもやりましたが、いずれにしろ週休二日制はどんどん実現されていっておって、これは近い将来ほとんど土曜、日曜という休日ができたときの国民の生活、この間に、この二日間で何をやるのか。これは余り拘束して、あなたは何やりなさいなんて言えないけれ
ども、少なくとも国民がスポーツに親しむ、これは多いでしょう。特に生涯の
学習としてスポーツ
学習をやっていこうといえばスポーツ
施設、これは険しい問題なんですよ。そうゆっくりされない問題なんです。したがって、そういった
意味から、今では正式なスポーツでもやろうかというと、車や汽車に乗りまして県庁所在地まで行かなきゃならぬから非常に限られた人間しか行っていないんですよ。気軽に行こうなんというような
施設は近くにない。
そこで、この
基準にもありますように、十万以下のところなんですね。こういったところですよ。県庁所在地と田舎との間くらいのところに私は国や公共団体がやっぱり県庁所在地にあるような
施設をつくって、少なくとも身軽に、身近に行けるような、これが一番
施設をつくる場合の
基準ではなかろうか。どこに線を引くかというのは問題がありますけれ
ども、ただ、人口のまとまりで、そこのところに何ぼ、そこのところに何ぼではだめではないか、こういう構想を持っておりますし、私は従前から少なくとも
市町村段階までも、
一つの
市町村とは言わない、ある程度一緒になった数カ町村でつくってもいいが、県庁所在地にある体育
施設ぐらいはそこにつくる、それら
市町村に国の方も援助をしながらつくる、その間々に国立の競技場をつくっていく、こういう構想で、これはもう二十年前から私はここでいつも言っておるわけですけれ
ども、これは早く実現をしなきゃならぬと思いますが、今検討しておるということですけれ
ども、そういった観点からやはりスポーツ設備、こういったものの
基準というのは練り直すようにしてもらいたいと思うんですが、時間がありませんからその点だけをお聞きしておきたいと思うんです。