○稲村稔夫君 今大臣のお
考えをいろいろとお聞かせいただいてありがとうございました。
しかし、今の牛肉、オレンジの問題というのはそれこそ私
どももずっと前から、十二品目のときにもそのことを心配しながら申し上げてまいりました。十二品目のその次に来るものは結局牛肉、オレンジ、そこでまた下手な決着の仕方をすると米にという路線を常に引きながら向こう側は
我が国に要求してくるであろうということを心配してずっと申し上げてまいりました。アメリカの路線というのは大体そういう方向をとっていると私は思います。それだけにこの辺の決着というのは大臣もいろいろと苦悩しておられる部分があるということはお察しいたします。それだけにまた
我が国の農業にとっては非常に大事な問題になってくるということであります。
特に、この次に審議をしなければならない農用地
開発公団の問題などは、畜産農家の抱える負債問題だとかいろいろと今
我が国の国内の畜産、特に肥育牛の皆さんの持っている問題も、例えばこの自由化がなくても非常に大きな問題としていろいろと
考えなきゃならない、対策を立てていただかなきゃならない問題がいっぱいあると思うんですね。そこへ追い打ちをかけられる形になるわけでありますから、それだけに非常に大変なことであります。オレンジの方も、私
どもからすれば果樹
振興法の発動等で頑張っていってもらわなきゃならぬのじゃないかという気もいたしますけれ
ども、それにいたしましても、一歩間違うと後の
我が国の農業に大変な禍根を残すことになってしまうという難しい時期でありますので、私はここのところは意見だけ申し上げましたが、大臣はその辺もう十分心得ておられるはずでありますから頑張っていただきたい、こんなふうに思います。よろしくお願いいたします。
次に、
法案の内容に入らせていただきたいと存じます。いろいろとあります疑問については、ただいま
一井委員からの質問がありましてある程度わかったところもありますけれ
ども、なおさらわからなくなった部分もないわけではありません。その辺いろいろとお伺いをしていきたいと存じます。
今回の法
改正の柱というか、ほとんどそれだと言っていいのは、
NTTプロジェクトAタイプの
事業導入で
森林開発公団が
仕事がやれるようにと、こういうことになるわけですね。その
NTTのAタイプの
事業についてお伺いをしておきたいと思うんです。この
事業を導入してことし、六十三年度これ以外の
事業とのバランスはどうなるんでしょうか。今までの
事業量にこの
NTTの分だけが
事業量としてさらに上乗せをされる、そういう形になるんでしょうか。なるとすれば、公団の
事業量のバランスはどういうふうになるでしょうか。