○
政府委員(
村田憲寿君)
カタライザーにつきましては、御
指摘のとおり大変重要な
役割を担うものと私
ども考えておるわけでございますが、具体的に今どういうイメージかというお問い合わせでございますけれ
ども、いろいろ異
業種の
交流グループの
活動目的とかその抱えております課題が多岐にわたるということが予想されるわけでございますので、これを
支援する
カタライザーに期待される
役割とか人物像もいろいろ多様なものがあろうかと思うわけでございますけれ
ども、私
どもこれまで調べたことなどから考えてまいりますと、
地域にありましてその
地域の
中小企業界の
実情に詳しく、しかも異
分野中小企業の
グループの結成とか
交流活動のいろいろ推進のための
世話役あるいは接合役といった、そういうものになるタイプがまず
一つ期待されておるんじゃないか。端的に申しますと、地元の団体の役員の方でございますとか、
企業関係者といったような方がこういうものに該当しようかと思うわけでございます。
それから、もう
一つは、期待されておると思われますのは、特定の
分野の
技術とかそれから
市場の動向、そういったものに詳しいとか、あるいは提携すべき
企業についてもいろいろ
知識を持っておるというようなことでございますとか、それからそういう点に関する
情報を持っておるとか、さらには異
業種交流グループの
活動の
方向づけについて
指導とか助言を行えるという、そういうコンサルタント的なタイプあるいは生き字引的なタイプと申しますか、そういうようなものに対する
ニーズが非常に大きいんじゃないかというように考えておるわけでございます。
それでは、そういう人をどういうぐあいにして選任してまいるか、あるいはそういう人の
背景とか資格などはどうかという御質問でございますけれ
ども、現在考えております
カタライザーの仕組みといたしましては、
都道府県等からまず推薦をしていただきました
人材を、具体的には
中小企業事業団で審査をすることを考えておるわけでございますけれ
ども、その
中小企業事業団の基準に照らしまして審査をいたしまして、それで適格であると判断される人を
中小企業事業団に登録して派遣するというような仕組みを考えておるわけでございます。
登録に際してどういう基準があろうかということでございますが、これにつきましては現在
検討しておるところでございますけれ
ども、
先生が今御
指摘になりましたように、異
業種交流活動の
促進に熱意を持っている人というのがまずやはり非常に重要な要件としてなってまいろうかと思うわけでございますし、それとあわせまして、公正で円滑な
活動の調整を行い得るような十分な信用とか、それから人望を有する人ということもこれは大事になろうかと思います。それから、さらには先ほど申しました養成とも
関係するわけでございますけれ
ども、異
業種交流事業に関します
指導、診断等について十分な経験を持っておるとか、あるいはいろいろの
技術とか
市場動向等について
知識を持っているというふうなことも必要でございましょうし、さらに非常に、当たり前といえば当たり前のことなんでございますけれ
ども、そういう
活動を行えるような時間を確保できる人というようなことな
ども基本的な要件というようになってまいろうかと思っておるわけでございます。
そういう人がそれではどういうところから出てくるかということでございますけれ
ども、現在でも
先生既に御視察なされましたように、いろいろ異
業種交流活動をやっておる中でそういう
カタライザー的な
役割を果たしておられる方もあるわけでございますし、あるいは
産業界それから学界の方々、それからおっしゃったような行政の方とかいろいろ各
分野があるわけでございまして、そういう各
分野でふさわしい
知識や経験や熱意を持っておる人というものがそういう人になるんじゃないかというように考えておるところでございます。