○対馬
孝且君 その認識はちょっと違っていますよ。
私はこの問題は重大な関心を持っておりますから、三浦座長にもただしたんだ、この報告書を書いたこの
考え方を。ここにありますよ、これ。日本社会事業大学の三浦教授を座長にいたしまして大森先生、坂田先生、三和先生、
山本先生、計五人のこの方々は福祉の国と地方の役割分担がいかにあるべきか、日本の権威者ですよ。これは私も聞きました。もちろん
基本的に今国と地方の役割分担がかくあるべきだという結論は出ていない。しかし、北海道の実質的な出費、さっき言った三・六倍という出費増、これは客観的な事実です。それに対して何らかの政策的な手だてが必要である、これははっきり言っていますよ。必要がある、しかし財政的な面から見てもこれを補うだけの今の事情というのは非常に厳しい、もう少し時間をかけて国と地方の役割の分担はするが、当面の国としての政策的な手だての一助として先ほど言った歳末たすけあいなり世帯更生資金というものの
考え方を出しています、こう言っているんですからちょっとその点は
局長、あなたと私の認識は違うよ。私は現状はこうだということはわかるよ。現状はこうだということは大体のことわかるが。
そこで、これは時間もありませんから、私ちょっと十二時から会議があるものですからあれですけれ
ども、こういうことをはっきり私はこの機会に申し上げなきゃならぬと思うんです。なぜこれを申し上げるかといいますと、これは先ほ
ども話の中に出しておりますが、北海道・東北の高退連というのがございまして、これは略称高退連と言っているわけですが、全国
高齢者協議会というのがございます。この代表と今は亡き園田厚生
大臣と五十七年三月二十六日
厚生省におきまして会見をいたしております。私も今の衆議院の池端代議士とその場に立ち会っています。そのときにどういうことを言ったかといいますと、こういうことですよ。
この
高齢者の代表からかねがねこういう訴えがございまして、そのときに園田厚生
大臣からありましたのは、ことしは国際障害者年の年である、したがって一遍に身体不自由者あるいは母子家庭、
年金生活者ということにはいかないにしても、何とかモデルとしてナショナルミニマムの
考え方に立って最低二百リッタードラム缶一本ぐらいを福祉灯油券として発行するよう
努力したい、その結論は今秋、五十七年の秋ですね、今秋九月を目途に結論を出したい、そういう回答があったわけであります。このときは
年金生活者の代表が非常に感動しまして、感激しましてふるさとへ帰ってこの報告を申し上げた。その後園田厚生
大臣が御案内のとおり外務
大臣に昇格をしたわけであります。そのときに、ちょうど五十七年は皆さん御存じのとおり行政改革のあらしが吹きまくってくる。何とか
努力はしたんだけれ
ども、その行革の中で非常に厳しい財政硬直化の時代に来ました、もう少し時間をかしてください、何とかこの言ったことだけは
大臣がかわってもやります、やらせるように
努力します、こういうことになっているんですよ。ここを忘れてもらっては困るんだよ。これ大事なことなんだ。僕は斎藤前厚生
大臣にも言ったことがあるんですけれ
ども、これ何回も、毎回厚生
大臣に必ず言っているんだよ、このことだけは。
ところが問題は、私が言いたいのは、こういう問題についてこれは
一つの食言ですよ、これはやっぱり。この
発言は重いものである。何も自民党が天下をかわって社会党が取ったわけでないんだから。自民党が天下を残念ながら取っておるんだから、
大臣がかわったって自民党政権下における厚生
大臣であることには間違いないんだよ。私が言うんじゃない、率直にこれは
高齢者の方々の代表がこれ素朴に訴えてもらいたいということを言っているわけだ、毎回これ。こういう経過があったということを
厚生省も踏まえてもらわぬと、その場限りに適当なものを持っていって、はいさようなら、御苦労さんでしたという、私はやっぱりこういうものじゃないと思うんだね。私はそのときの園田厚生
大臣の
発言というものは非常に重いものであるということを受けとめていただいて、今やりとりしましたけれ
ども、この点を踏まえてこれから前向きに
対応してもらいたい、
対応すべきものであるという
考え方に私は立っているのでありますが、この点、
局長並びに
大臣にひとつお
考えをお伺いしたい。