○菅野久光君 財源を得るということは大蔵当局にとっては本当に頭の痛いことではないかと理解はいたしますけれども、しかし日本の国が国際的に果たさなければならない問題ということで、毎年やりくりというようなことでこの
予算を確保するということでないような体制をやはりきちっとしなければならないんじゃないかと思います。
そこで、ODAにかかわって、去る五月三日から三日間、ホノルルで日米安全保障事務レベル協議が行われたわけであります。このことについて外務省の方に
お尋ねをしたいと思うわけでありますけれども、実はこのことを私が十三日に通告をいたしまして、局長が所用があって出られないというような
お話がありました。その所用というのは一体何なんだということを聞きましたら、松永大使が帰国されて会談をするためとか、あるいは総理や自民党三役に
説明をしなければならない、経団連にあいさつ回りをしなければならない、したがって、局長は出れないから参事官で対応させたいという連絡が、一昨日土曜日の午後一時半になって私の部屋に連絡が来ました。土曜日です、午後一時半ですよ。私は当時北海道に行っておりまして、電車の中から、たまたま電話があったものですから連絡をしましたら、そういう話でありました。それは困るということで秘書の方で対応いたしましたら、約二時間ほどたってから、局長が出れるように都合つけたからというような話だったというんです。
国会に出席を
要請して、都合つけたから出れる、都合つけなかったら出れない、こういうことになるのかどうか。
私は、昨年の
決算委員会の
委員長質問の中で、時の中曽根総理に、
政府は決算
審議について非協力な部分があるということを質問いたしました。総理も、できるだけの協力は申し上げなければならないと
考えている、そういう総理答弁もありました。
私の方もやみくもに時間を長くとろうなどということは
考えておりません。どうしても出れないという納得できる理由があるんであれば、それは私どもの方でもよくわかります。しかし、今回の場合、どうしても私は納得ができないんです。そして、言われることが、都合つけたからという言い方というのは一体何なんでしょうか。私は、ほかの
委員の人たちも、これは外務省だけでない部分もあると思います。出席を
要求したら、いろいろな理屈を、理由をつけて出席できないからということで、参事官だとか
課長対応だとかということでやってくる部分がある。
私は、今回の外務省当局がとった対応、金曜日の日に私が質問通告をして、土曜日の一時半になってからそういう返事をよこすなんというようなこと、これは
国会軽視も甚だしいのではないかと思わざるを得ません。局長もここへ入られて私のところへ来られましたけれども、私は、どうしてもこのことについては腹がおさまらないといいますか、こんなことをやっていたのでは
国会というのは一体何なんだということになる、そういう思いもありますので、そういう対応をずっととってきた外務省当局としての
考え、釈明といいますか、それを求めたいと思います。