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1988-05-24 第112回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
六十三年五月二十四日(火曜日) 午後五時十三分開会 ─────────────
出席者
は左のとおり。 会 長
加藤
武徳
君 理 事
堀江
正夫
君
矢田部
理君 和田
教美
君
上田耕一郎
君 関 嘉彦君 委 員 石井 一二君 大木 浩君
下稲葉耕吉
君 鈴木 貞敏君
中西
一郎
君
永野
茂門
君 林 健太郎君 真鍋 賢二君 松浦 孝治君 山内
一郎
君
久保田真苗
君
志苫
裕君 福間 知之君
中西
珠子君 吉岡
吉典
君 田 英夫君 青島 幸男君
事務局側
第一
特別調査室
長
荻本
雄三君 ───────────── 本日の
会議
に付した
案件
○
外交
・
総合安全保障
に関する
調査
○
調査報告書
に関する件 ○
中間報告
に関する件 ○
継続調査要求
に関する件 ○
委員派遣
に関する件 ─────────────
加藤武徳
1
○
会長
(
加藤武徳
君) ただいまから
外交
・
総合安全保障
に関する
調査会
を開会いたします。
外交
・
総合安全保障
に関する
調査
を議題といたします。 本
調査会
は、
外交
・
軍縮小委員会
、
安全保障小委員会
及び
国際経済
・
社会
小
委員会
の三小
委員会
を設置いたし、それぞれ
調査
を進めてまいりましたが、先ほど各小
委員長
から
会長
の
手元
に
中間報告
として
調査報告書
が
提出
されております。 この際、
調査
の
概要
につきまして、各小
委員長
から
報告
をお願いいたしたいと思います。 まず、
堀江外交
・
軍縮小委員長
。
堀江正夫
2
○
堀江正夫
君
外交
・
軍縮
問題小
委員会
における
調査
の
概要
を御
報告
申し上げます。 本小
委員会
は、
外交
・
軍縮
問題を
調査
するため、第百八回
国会
以降、各
国会ごと
に設置され、今
国会
においても引き続き設置されたものでございます。 小
委員会
においては、各
会派
からの
調査事項案
に基づき
協議
の結果、まず
日米外交関係
における
緊急課題
、次いで
東アジア
における
緊張緩和
と
軍縮
・
軍備管理
をそれぞれ
調査事項
として
政府
から
説明
を聴取するとともに、
質疑
を行いました。さらに、
太平洋時代
における二
国間外交
について
参考人
から
意見
を聴取した後、
質疑
を行っております。
政府
及び
参考人
に対する
質疑
におきましては、まず
日米外交関係
における
緊急課題
について、
日米貿易
不
均衡
の
外交措置
に関し、米国の
包括貿易法案
の行方、
米自由化
を取り巻く諸問題、
我が国
の非
関税障壁
、半導体摩擦問題を、次に
東アジア
における
緊張緩和
と
軍縮
・
軍備管理
については、
朝鮮半島
をめぐる諸
情勢
、
アジア
における
信頼醸成措置
、ASEANの
政治情勢
、
東アジア
の
軍事均衡
と
軍縮
、中
ソ関係
の
現状
を、さらに
太平洋時代
における二
国間外交
については、
日米経済摩擦
をめぐる
外交基本方針
、
我が国
の対
アジア太平洋外交
の
あり方
、北方領土問題をめぐる日
ソ交渉方法
の
問題点
、中国と
朝鮮半島
との
関係
、
ソ連
の
ペレストロイカ路線
などをめぐって
論議
が交わされました。
最後
に、これらの
調査
を踏まえ、
外交
・
軍縮全般
にわたり
委員
の
意見開陳
を行いました。 本小
委員会
といたしましては、本日これらの
調査
を取りまとめまして
会長
に
報告書
を
提出
した次第でございます。 以上、御
報告
申し上げます。
加藤武徳
3
○
会長
(
加藤武徳
君) 次に、
永野安全保障小委員長代理
。
永野茂門
4
○
永野茂門
君
安全保障小委員会
における
調査
の
概要
を御
報告
申し上げます。 本小
委員会
は、安全保障問題を
調査
するため、第百八回
国会
以降、各
国会ごと
に設置され、今
国会
においても引き続き設置されたものであります。 小
委員会
においては、各
会派
からの
調査事項案
に基づき
協議
の結果、まず
自衛隊
の
現状
と
問題点
、次いで
日米安全保障体制
の
現状
と
問題点
、さらに最近の防衛問題をそれぞれ
調査事項
として
政府
から
説明
を聴取するとともに、
質疑
を行いました。
政府
に対する
質疑
におきましては、まず
自衛隊
の
現状
と
問題点
について、
中期防衛力整備計画達成
後の
問題点
、後方及び募集・
教育訓練等人事
の
現状
、
シーレーン防衛
・洋上防空問題、FSX選定問題、次に
日米安全保障体制
の
現状
と
問題点
については、
ペルシャ湾情勢
に対する
我が国
の対応、ガイドラインに基づく諸研究、
ソ連脅威論
、
日米安保条約
の解釈と運用の
変化
、
核軍縮推進
などの諸問題、さらに最近の防衛問題については、
米前方防衛体制
の
変化
の
可能性
と
日米戦略調整
の必要、有事来援研究問題、
核軍縮
の動きと
アジア
の
軍事情勢
、
次期防衛力整備計画
の
基本構想
などをめぐって
論議
が交わされました。
最後
に、これらの
調査
を踏まえ、
安全保障問題全般
にわたり、
委員
の
意見開陳
が行われましたが、これは
文書提出
の形式をとりました。
質疑
及び
意見
の詳細につきましては、
会議録
に譲りたいと存じます。 本小
委員会
といたしましては、本日これらの
調査
をとりまとめ、
会長
に
中間報告書
を
提出
いたした次第であります。 以上、御
報告
申し上げます。
加藤武徳
5
○
会長
(
加藤武徳
君) 次に、
矢田部国際経済
・
社会
小
委員長
。
矢田部理
6
○
矢田部理
君
国際経済
・
社会
小
委員会
における
調査
の
概要
を御
報告
申し上げます。 本小
委員会
は、
国際経済
、国際
社会
問題について
調査
するために設置されたのでありますが、小
委員長
及び
世話人
は、
調査テーマ
について
協議
し、当面、
開発途上国
に対する
経済協力
の
あり方
を取りあげることといたしました。 小
委員会
におきましては、この
調査テーマ
のもとに二回にわたり
政府当局
の
出席
を求め、
政府開発援助
(
ODA
)の
現状
、第三次
ODA中期目標
の実績、
昭和
六十三年度
ODA予算
及び
ODA執行
上の
問題点等
について、
説明
を聴取し、
質疑
を行いました。 また、二回にわたり五人の
参考人
を招致し、
国際協力事業団
及び
アジア経済研究所
の
事業概要
、非
政府組織
(
NGO
)の
活動状況
、
ODA施策
の課 題と
基本法制定
の
必要性等
について、
意見
を聴取し、
質疑
を行いました。 これらを踏まえ、小
委員会
では、
ODA
問題に焦点を絞り、小
委員
間の
意見開陳
を行いましたが、そこでは
ODA
の
理念
、
目的
及び諸
原則
、国の
責任
と
実施体制
、
援助
の
現状
と
実施方法
の
問題点
、
改善点
、
国会
と
政府
との
関係
、
国民
の
理解
と
NGO
との
関係
、
立法措置
の
必要性等
が述べられました。
意見開陳
は二回にわたり、各
会派所属
の
委員個人
の立場で行われましたが、初回の
意見開陳
の後、
世話人会
において、小
委員
間の
共通認識
が多いので、可能な限り小
委員会
の意志となるよう取りまとめを図りたい旨の小
委員長メモ
が
提出
され、了承されました。 以降、
世話人会等
の場で
ODA
に関し、
協議
を重ねてきましたが、その過程で各
意見
はおおむね次のように整理できると思います。 まず、小
委員
間でおおむね
共通
の
認識
が得られました
事項
としては、一、
ODA
の
理念
、
目的
を明らかにし、
実施
上の諸
原則
を定めること、二、長期的な視点に立ち、
ODA
を計画的、効率的に進めるため、
援助行政
の
一元化
を図ること、三、
ODA
の質、
量両面
にわたる
改善
を行い、
国際的水準
の
達成
を目指すこと、四、
国際的責任
及び
ODA
の大幅な増大にかんがみ、
国会
の関与を強めること、五、
国民
の
理解
と
協力
を深めるとともに、
NGO
の支援、育成を図ることなどであります。 次に、引き続き
協議
を要する
事項
としては、一、
実施体制
の
一元化
、すなわち独立した
担当官庁
を設置するか否か、二、
国会
と
政府
との
関係
、とりわけ各種の
援助計画
を
国会承認案件
とするか否か、三、
経済協力基本法
(仮称)を制定するか否かなどであります。 以上、本小
委員会
は、
ODA
の
あり方
について精力的に
調査
を行い、
共通点
を求めて
意見
の集約を行ってきたところでありますが、このたび
中間報告
をするに当たり、
全会一致
で次の二点を確認いたしました。 一、本小
委員会
は、引き続き
ODA
の
あり方
について
調査
を継続し、合意を得て
次期常会
においては本院の決議を行うこととし、
立法化
についても検討を進める。 二、
政府
は今後
ODA
の
実施
に当たっては、本小
委員会
の
論議
の内容を十分に尊重することとする。 本小
委員会
といたしましては、本日これらの
調査
を取りまとめ、
会長
に
中間報告書
を
提出
いたした次第であります。 以上、御
報告
申し上げます。
加藤武徳
7
○
会長
(
加藤武徳
君) 以上で三
委員長
の
説明聴取
は終わりました。 ただいま各小
委員長
から
概要説明
のありました
調査報告書
につきましては、本日の
会議録
の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
加藤武徳
8
○
会長
(
加藤武徳
君) 御
異議
ないものと認め、さよう取り計らいます。 ─────────────
加藤武徳
9
○
会長
(
加藤武徳
君)
調査報告書
の
提出
についてお諮りいたします。 本
調査会
は、毎年、
調査
に関する
中間報告書
を
議長
に
提出
することになっております。
理事会
において
協議
の結果、お
手元
に配付の
外交
・
総合安全保障
に関する
調査報告書
(
中間報告
)(案)がまとまりました。 つきましては、本案を本
調査会
の
中間報告書
として
議長
に
提出
いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
加藤武徳
10
○
会長
(
加藤武徳
君) 御
異議
ないものと認め、さよう決定をいたします。 ─────────────
加藤武徳
11
○
会長
(
加藤武徳
君) この際、お諮りをいたします。 ただいま
提出
を決定いたしました
調査報告書
につきましては、議院の
会議
におきましても
中間報告
をいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
加藤武徳
12
○
会長
(
加藤武徳
君) 御
異議
ないものと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
加藤武徳
13
○
会長
(
加藤武徳
君)
継続調査要求
に関する件についてお諮りいたします。
外交
・
総合安全保障
に関する
調査
につきましては、
閉会
中もなお
調査
を継続することといたし、本件の
継続調査要求書
を
議長
に
提出
いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
加藤武徳
14
○
会長
(
加藤武徳
君) 御
異議
ないものと認め、さよう決定いたします。 なお、
要求書
の作成につきましては
会長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
加藤武徳
15
○
会長
(
加藤武徳
君) 御
異議
ないものと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
加藤武徳
16
○
会長
(
加藤武徳
君)
委員派遣
に関する件についてお諮りをいたします。
閉会
中の
委員派遣
につきましては、その取り扱いを
会長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
加藤武徳
17
○
会長
(
加藤武徳
君) 御
異議
ないものと認め、さよう取り計らいます。 ちょっと
速記
をとめてください。 〔
速記中止
〕
加藤武徳
18
○
会長
(
加藤武徳
君)
速記
を起こしてください。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時二十六分散会