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小笠原貞子君 今までの経過もあるし、歴史的なものもあるし、なかなか大変だと思うんだけれ
ども、本当に今問題になっているそういう
船員さんの労働時間を短縮するということを取り上げて今
法案まで出されているんだから、今までと変わった姿勢でもってしっかりと努力をしていただかなければならないと要請するわけです。
今言いましたように、荷主によるダンピングの強制というのがやっぱり非常に大きな問題になっていますよね。そのダンピングについてずっと調べていったら、神戸海運監理部というのが実施いたしました「港湾運送
事業料金監査実施
状況」というものがあるわけなんですよね。この料金監査実施
状況というものの中身を調べてみましたら、料金監査の対象になった
事業者は二十七社なんです。その結果、海貨料金というのですね、船積み作業料金などを含めて。その「海貨料金の不完全収受」、つまりダンピングですね。海貨料金のダンピングというのが十一件、八社ありました。そして警告文書がそれに出されているんです。これがそうなんですけれ
ども、神戸海運監理
部長から「警告書」というのが出されています。「立入検査の結果、港湾運送
事業法に違反する事実が認められたことは、極めて遺憾である。 ついては、下記事項に基づき違反事項を直ちに是正するとともに、今後かかる事態の再発を防止するため、必要な
措置をとるよう警告する。」、まあダンピングというのがわかって警告されたというわけですよね。こういうのが出されています。これは「文書警告」ということでありまして、「口頭警告」、ここまで書かないけれ
ども口で警告したというのも出ている。これは二十九件で十二社あったというわけですね。これは違反している、気をつけなさいと警告文書をもらったのと口で警告を受けたのと、これを合計いたしますと、四十件で十四社。二十七社を対象にして四十件、十四社あるんですよね。半分以上と言えるわけですよね。これが港湾運送
事業法違反を犯している。荷主からダンピングを迫られているという実態がここでもはしなくもあらわれているわけですよね。
こういうようなダンピングを強要され、
船員、港湾
労働者が削減され、そして労働強化が進められる。だからここにメスを入れなければ
幾らやるといっても私は無理だと思うんですね。これは自由料金じゃなくて、法的に決まっている料金でしょう。決まっている料金なのにダンピングをするわけですから。だから、自由料金なんというところは何ぼでもやってくるということのこれは裏づけになっていると思うんですね。
こういう問題について、事実やられているんだから、しっかりと荷主の方に向かってもきちっとした御
指導をいただきたいということをお願いしたいと思います。