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安藤委員 大蔵大臣は大蔵
委員会で忙しいようですから、後でまた来ていただけますな。
そこで、私は具体的に、実は全国各地を回りたかったのですが、時間的な余裕がありませんので、名古屋市内の一部でありますが、実際に見てまいりました。
どういうような
実態になっているかということを、これは二、三の例でありますが、例えば名古屋の天白区の平針一丁目というところの交差点でありますけれども、私は二、三十分立っておったのですが、これは信号が全然ないのです。相当の車の量でございまして、なかなか横断ができないという
実態にあります。ここは、朝の交通量が多く、母親が毎朝交代で立っている。東西の道路にはとまれの標識があるのですけれども、全然信号機がない。だから、相当強い要望が出ております。
それからさらに、同じく天白区の植田一本松というところも、これは信号のない交差点なんですが、付近に天白高等学校、植
田中学校、植田小学校、植田幼稚園、さらに保育園、スイミングスクール、これがずっとあるのですね、すぐ近くに。そして、ここは横断歩道すらない、そういうような状況がほうりっ放しになっているという状態にあります。
それからさらに、これは名古屋市の中川区の八王子町という交差点でありますが、これは車の方の信号機はあるのでありますけれども、横断歩道の歩行者用の信号機がないわけですね。だから、最近南北の歩行者用信号がついたのですけれども、これも死亡事故があってからついておるのです。東西の歩行者用信号機がまだついてない、こういうようなことで、非常に強い要望があります。
それで、こういうような問題につきまして、我が党の中路議員あるいは岡崎議員がいろいろ質問をいたしましたところ、先ほど国家公安
委員長も、私がまだ
お尋ねする前から、歩行者用の信号ということもおっしゃったのですが、そういう質問に対して、警察庁の内田交通
局長、この人は、歩行者用信号の設置ということは施策を講じてきているというふうにおっしゃっておるけれども、全く講じてきていない。それから、やはり内田交通
局長は、地域の方々のいろいろな意見を聞きながら対策を講ずる、そういった面で
努力をしていきたいというふうに言っておられるのですが、これもまだ今申し上げましたような
実態であるわけです。だから、そういうようなことを十分勘案をしてやっていただきたいというふうに思います。
そこで、いろいろ
努力するというふうにおっしゃるのですから、私は信頼をいたしまして、先ほど財政的な面からも、
大蔵大臣も
努力をするというふうにおっしゃったのですから、
努力をしていただきたいと思うのですが、最後に、こういうふうに人命を尊重するという面で大事な交通安全施設、信号機の設置、これが大分手抜かりである。にもかかわらず、一方で大企業に対して、特に自動車産業に対しては、
税制の面でもいろいろな保護がなされている、こういうような
実態、やはりバランスが完全に崩れていると思うのですね。そのことを強く
指摘をいたしまして、引き続いての御
努力を要望しておきます。
そこで、引き続いて、ダムの建設にかかる問題をやります。
このダムの名称は、蓮ダムといいます。これは、三重県の松阪に流れてくる櫛田川という川の蓮川、青田川、その合流地点にもう間もなく完成予定のダムであります。これは、治水、利水、それから発電の多目的ダムということになっております。この蓮ダムの建設事業の
関係は、二回計画が変更になりまして、総工費六百四十億円ということになっております。このダムを建設するには、普通、
作業手順といいますか、まず用地の買収から始まって、計画はその前にあるのですが、それに従って用地の買収から始まって、工事用の道路をつくって、そして用地の買収、補償
関係も全部完結をして、それから実際、工事にかかって、本体の打ち込み、こういうふうに
作業手順が決まっておるというふうに聞いておりますが、その
関係について、それはそのとおり間違いないかどうかを、まず建設
大臣に
お尋ねします。