○沢藤
委員 私に与えられた時間が残り少ないので、余り詳しく論議できないのが残念ですが、私もただ資料だけ眺めて申し上げているのではございません。岩手県の醸造試験場と提携しまして、もみの状態からいきなり発酵させるとか、私も農芸料の出身ですから先ほどの御
答弁よくわかるのですが、熱源を
農村自体に求めるということは、高い温度は必要としないわけですから簡単だと思うのです。減圧蒸留という手もあるわけでございまして、田舎の小さな川の流れを利用してサッカーをつくる、サッカーというのは吸引機ですが、減圧蒸留もできるという研究もしてもらっておる。そういったことを積み重ねながら、私
どももいろいろな角度から勉強しますから、うたっております農協にふさわしい事業、と同時にローカルエネルギーの開発にふさわしいテーマだと思うので、両省に対してこの問題についてはひとつ熱心に前向きの姿勢で取り組んでいただきたいということを要望申し上げたいと
思います。その点については
質問を終わらせていただきます。
最後になりますが、今度の法
改正に当たって計画を達成するための措置というものを四省からいただいた資料の中で拝見しているわけでありますが、その中から二点ほど取り上げて
質問を申し上げたいと思うわけです。
その一つは、
税制上の措置としまして、農
用地等を工場
用地造成のために売り渡した場合に、譲渡所得に対する特別控除ということがうたわれているわけですね。現在は五百万円までとなっているはずです。ところが、現地に実際行ってみますと、工場
用地ですからかなり広い山林原野をまとめて買うという場合があります。例えば一町歩当たり五百万円のところで大抵二、三町歩まとめて売るというケースが出てくる。そうしますと五百万を超えるわけでして、どかっと税金がかかってくる。それでこれはどうもという声が、売る方にも、市町村、自治体、取得する側にもあるわけです。
土地収用法の場合は三千万でしょう。公共
用地で買収する場合もたしか三千万ですね。ですから五百万というのはいかにも低いのではないか。三千万とは言わないけれ
ども、せめて千万、二千万の線というのが妥当ではないかという声もあるのです。これは私
ども強く要望しておきますので、まずこのことについての御
答弁をお願いしたい。これが一つ。
それから二つ目は、ひっくるめて申し上げますが、資金調達のためにいろいろな
制度金融を利用するということで、この資料の中にも、例えば農林中金から資金の貸し付けを行うとか、それから先ほど触れられました新規の
金融措置として、
日本開発銀行、
北海道東北開発公庫、中小企業
金融公庫あるいは国民
金融公庫といったところを対象とする
制度資金の融資ということが打ち出されているわけですが、ケースケースによって違うと思うのですけれ
ども、利率が高いという声があるわけです。
というのは、金利が
自由化されまして、市中銀行との取引を持っている企業にお聞きしますと、歩積み両建ての時代はもうとっくに過ぎてしまっている、取引銀行との話のしようでは五%を割る利率で借りられると言うのです。そういう時期に来ているということで、
制度金融の中には七%とか、中には六%というのもあったはずですが、今どうなっているのでしょうか。農林中金とか中小企業
金融公庫とかを含めて、今申し上げたいろいろな
制度金融についての金利の問題、そして借りやすさ、書類がこんなになるとか、それからこれは
金融とは
関係ありませんが、四、五十万の補助金をもらうための書類をつくるのに一人のお役人様が三カ月ぐらいかかる場合がある。月給二十万として六十万、六十万の人件費を使って四十五万の補助をもらうという笑い話があったのですが、そういう手続上の簡略等も含めて、通産省と農水省、両省にそのことを
質問して終わらせていただきたいと
思います。