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武田委員 農家の
皆さん方の不安を解消するためには、自民党の
皆さんの中にも、
自由化拒否を貫き、
米国がガットに提訴するなら受けて立つくらいの気概でやらなくちゃいけないんじゃないかという議論もあるそうでありますが、これは
国民、
農村の
皆さん方の心の代弁者でなかろうか、私もそういうふうに痛感をするわけでございまして、そのときが来たらこの
決意でとにかく適切果敢に、敏速に
対応しなければならない、そのことを私は心から期待をしております。
新聞の記事は、私もかつて新聞記者の端くれとして、正しいことを本当に
国民のために、あるいは
皆さん方のためにしかとした報道を流すのが新聞の役目でありますから、いろいろ
大臣が苦労しているのを私は知っております。そういうようなことのないように、これはこの場で私も宣言させていただきまして、今後あれば我々も一緒になって、そういうマスコミが
国民に迷惑をかけ、国に迷惑をかけるようなことはするべきでないということをはっきり断言させていただきたい。そういう
意味で
大臣も、そういうことが言われるような言動とかそういうものをみじんも見せてならぬというかたい
決意はひとつしかと持っていただきたい、これをお願いするわけでございます。
というのは、
先ほども申しましたけれ
ども、やはり
日本農業の将来を
考えますと、この牛肉の
自由化というのは、間違いなく
日本の
農業を守る最後のとりでにならなくちゃならない。これが破られれば、米の
自由化というのは間違いなく怒濤のごとく押し寄せるという心配が深刻に
農村や
消費者の中にも根強く浸透しているからでございまして、
日本の安泰のための最大の攻防戦である、その
意味で
佐藤大臣は
農林水産業の
最高責任者として歴史に名前が残されることを期待しているわけでございます。
そこで次に
お尋ねします。
自由化することを決めたパイナップル缶詰の問題について多少
お尋ねをします。
大臣も先般沖縄を訪ねまして、現地の
皆さん方と御懇談なさいまして、現地もつぶさに視察をされてきまして、地元の
皆さん方の要望につきまして最善を尽くしたいと最大限の激励をされてお帰りになったと聞いております。私
たちも去る三月の十五、十六日、大久保書記長を団長としまして神崎国際
局長、水谷、吉浦そして玉城、私と農林水産のメンバー全員と、地元沖縄の県
会議員白保そして宮城、市
会議員の高良、こういう地元の議員総勢十五名、二日間各地をつぶさに視察いたしまして、関係各界からいろいろの要望あるいはまた陳情等をちょうだいしてまいりました。
そのときも、一番最初に出た言葉は、
大臣から最善の善処を尽くすという激励を受けた、我々はそれに期待をしているということでございました。大久保書記長は
佐藤大臣の人柄を話しながら、
佐藤大臣は農民思いの人一倍強い方であり、誠実に物事を実行する信頼あるお方であるから、その一言は間違いなく実行することを期待して構いませんよ、こう申し上げまして、我々も最大限の
努力をして
政府と一体になり、
皆さん方の苦境を克服するために頑張ることをお約束して帰ってまいりました。
先ほど、その代表三人が時間の都合で少しではございましたが
大臣に申し入れ、陳情いたしたわけでございます。その中で、特に私は現地の
皆さん方が非常に深刻に悩み、そして期待している問題につきまして、
大臣そして関係部局の
皆さん方からお答えをちょうだいしたいと思うわけであります。
それは、生産者の
皆さん方は、パインの産業としての体質の強化のために自分
たちもこれから一生懸命やろう、やりますと、こういうかたい
決意でございました。県農協中央会長も、このことについては我々自身が一生懸命
努力することがまず大事だという
決意でございました。しかしその
努力、その
決意が実るためには
政府の力強いバックアップも必要であります。そこで、パイン産業の体質強化のために国としてぜひバックアップしてほしいということで要望を受けた何点かのうち、以下
質問申し上げたいと思います。
一つは、この生産基盤の整備の問題について積極的に取り組んでほしいという御要望がございました。それから二番目には、優良種苗N六七—一〇の配給について、しかとした
対応をしてほしいということでございました。三番目は機械化による省力化、
経営規模の
拡大に十分
対応できる
条件整備をしてほしいということでございました。それから生食パインづくりを進めたい、そのための
対応をしかとしてほしい、この四点がまず各地で聞かれた要望でございました。この点についていかが取り計らっていただけるものか、その
取り組み方について御
質問申し上げるわけでございます。御答弁をいただきたいと思います。