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小林(功)
政府委員 これからの
社会福祉を考えます場合には、ボランティアというものは大変重要な
役割を占めていただかなければならないものだと思います。ボランティアの中でも、今
お話がありましたように、お年寄り自体がボランティアで活動される、これが最も好ましい姿であろうと思っております。この点も全く同感でございます。
従来から
行政としましてもいろいろ配慮をしておりまして、ボランティアというものが積極的に活動が行えるように環境整備と申しますか条件整備と申しますか、そういう促進策をとっていくという
方向での
施策をいろいろやっております。
一つ例を申しますと、
老人クラブというのがございます。これは
社会奉仕活動とかあるいは
生きがいを高めるという
意味でいろいろな活動をしている
組織でありますが、それに対して
予算上の
助成をしているというのが
一つ。
それから、ボランティアの関係で
福祉ボランティアの
まちづくり事業というのを
予算に計上しております。我々はボラントピア
事業と言っておりますが、これは
内容的にはボランティアの養成でありますとか研修あるいは登録、あっせんあるいは
組織化、そういういろいろな
内容を持った
事業でございますが、これを
実施しておるわけでございます。そういった中でボランティアの活動の積極化、中でも
老人御自身のボランティア参加という点を推し進めていきたいと思います。
実は、私先般
老人クラブの会合にちょっと出たのですけれ
ども、そこで体験発表がございまして、お年寄りが集まって
地域に非常に貢献をなさっているという実例を聞いて大分感銘を受けたわけでございますが、子供と一緒に作業をする、あるいは昔覚えたことを子供に教える、あるいは
地域の清掃活動その他非常に多岐にわたる活動をしているという体験をお聞きしたわけであります。それによって
老人も
生きがいと喜びを持っておられますし、そして
地域住民も大変喜んでおられる、こういうことでございました。
その
意味では、ただいま
お話がございましたようなことは全くそのとおりでございまして、特にボランティア振興、しかも
老人自体のボランティアへの参加ということをこれからも積極的に
推進してまいりたいと思います。