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清水委員 残念ながら
野党を代表してというわけにはまいりませんが、
社会党を代表して、ただいまの
動議に
反対する立場で
意見を申し上げたいと思います。
むろん、
議運の場でこの
法案の持っている内容とか性格、これに触れるつもりはございません。しかし、長い時間をかけて
臨教審が検討し、答申をし、これが
法案化をされてきている。それゆえにこの
法案が内包している諸問題というものは枚挙にいとまがありません。それだけに十分事前に検討し、勉強し、
委員会における
審査に当たって万全を期する、これが与えられた
委員の責めを果たす大きな責任ではないかというふうに実は考えておりまして、本来的に言えば私
どもは、そういうこの
法案の持っている重みからいって、
連休前の
趣旨説明を受け
質疑をするというのは無理かなと、こういうふうに実は考えていたわけでございます。
殊に
文教委員会には、既に
付託を見ている数本の
法案がある。したがって、慌てて無理をしてこの
法案を
委員会に
付託をしてみても、直ちにこれが
審査の対象たり得ない、そういう実態もあるわけでありますから、そこで従来のよき
慣行に沿うて、
議運の
理事会で
与野党合意のもとに本
会議における
日程協議を行い、
取り扱いを決める、こういうことが筋道ではないかというふうに考えて、たまたま他の
野党の皆様からの御
意見、御
要望もこれあり、先週来、自社両党の間で
取り扱いについて
協議を続けてまいりました。その過程ではだれがどう言ったなどということは一切申し上げませんが、一たびは、私
どもも十九日と提案をされる
自民党に対しだめだ、だめだと言っていたのでは、これは
自民党としても
予定が立たずに困るという御意向もあったわけでありますから、二十二日という
日程を指し示し、これによってほぼ
合意を見た、こういう
経過があったにもかかわらず、その後のお家の
事情等を踏まえて、きょう無理にこの
委員会で
採決をして、本
会議で
趣旨説明を行うという
運営の
やり方は、今後に暗い影を落とすのではないか、禍根を残すというようなことにも通ずるのではないか、こういうことを大変憂えているわけでございます。
で、今
国会、
予算修正等をめぐって御
承知のようにときどき
審議が中断をされる、本
会議の開会も必ずしも円滑を見ないという
経過もあったわけでありますから、そこで私
どもも、これまでの
法案担当の会合あるいは与党・
自民党の
要望等を踏まえて、先々
週あたりから御
承知のように次々に
趣旨説明を求めている
法案をおろしまして、
関係委員会に
付託をしております。このようにして
文教関係についても
国立学校設置法案、これは先週十四日に
趣旨説明が行われ、
質疑を行ったわけでありますが、その前後に
学校教育法あるいは
地方教育行政の一部
改正などなどの
法案も、今申し上げたような判断から
趣旨説明を
要求をしておりましたが、これを取り下げて
委員会に
付託をしている。率直に言うと、ある意味では最大限を超える
委員会運営に配慮を払ってきたつもりでございます。したがって、そういう点を
十分勘案をされるならば、きょうここに唐突にこの
委員会で
動議が出される、そして無理強いをしてでも本
会議で
趣旨説明をする、こういう
やり方は極めて穏当を欠くのではないか、こういうふうに言わざるを得ません。
申し上げたいことはたくさんあるのでありますが、きょうはこの程度にいたしますけれ
ども、古くからのよき
議運の
慣行というものをどうぞひとつ
三塚委員長には念頭に置いていただきながら、ただいまの
動議をめぐって、相なるべくはこれを
撤回をされるようお勧めをいただき、円満な
議事さばきを行っていただきたい、このことを強く
要望をする次第でございます。(拍手)