○斉藤(節)
委員 オキシダントはそういうことだと思いますが、NOx、それから
浮遊粒子状物質などは余り改善されてきていない、そんなふうに私は思っているわけでありますけれ
ども、結局今の
対策ではこれ以上よくならないのじゃないか、そんなふうに
感じているわけでございます。
私は、昨年八月十八日の本
委員会におきまして、今日のような
大気汚染対策では一向に改善されないので抜本的に取り組みをしてはどうかということで、そこで、
環境庁が主体となって各関係省庁と協力し合って交通
対策、道路
対策あるいは物流機構の見直しなどをやって、国全体のいわゆる
大気汚染対策というものを考えてみてはどうかということを御
提案申し上げたわけでございます。そうしましたらこれに対して、ここに昨年の議事録があるわけでございますけれ
ども、当時の加藤
局長がこのような御答弁をされているわけです。「この
公害防止計画というのは、もうほとんどの省庁の
大臣を含めたところで論議されることになっておりますし、そのキャップは内閣総理
大臣、取りまとめ役は
環境庁長官、事務方は私
ども、こうなっておるのでございまして、この中にもその精神は組み込まれておると言うべきでございますが、」云々、こうなっているのです。そして、ちょっと略しまして、「今後も
政府全体で取り組むべきようなテーマにつきまして、関係省庁においても積極的な施策が講じられるよう引き続き働きかけていきたいと思っております。」こう述べられまして、「例えば物流
対策、つまり物流施設の適正配置による乗り入れ交通量の抑制、あるいはバイパスとおっしゃいましたが、
環境保全に配慮したバイパスの
整備あるいは交差点構造の改良とか、これは警察当局との御協力になりますが、交通管制の高度化等による交通の分散円滑化、さらには緑地帯の設置等による沿道土地利用の適正化などなど、並べますと、
先生御
指摘になったところから敷衍してまいりますと」云々、こうなっているのですね。そして最後には、「
地域の実情、特性に応じて
公害防止計画を策定する際に積極的に盛り込んでいただくよう、これは総理
大臣から都道府県知事に策定を指示するものでございますので、」「サゼスチョンあるいは協力しながら進めてまいりたいと思います。」というようなことでお述べになられたわけでありますけれ
ども、それが、ちょうど十七日、
窒素酸化物低減のための
大都市自動車交通
対策等計画についてという大変すばらしい計画案がここに出てきて、私は大変うれしく思ったわけであります。
しかも、これが昨年の八月でありますけれ
ども、ちょうどそれより約一年前の六十一年九月からこのようなことが行われていたということを聞きまして、やはり先手、先手と打っていかなければならない
政府であるのでよくやっているな、そんな
感じを私は受けたわけでありますが、これが実現すれば、しかもここには六十五年度までにこういういろいろ達成する目標として述べられているわけでありますけれ
ども、これは達成されれば大変な朗報であろう、私はそんなふうに考えているわけでございます。しかし、この計画は、この計画の中にもありますように、関係省庁として警察庁、建設省、運輸省、通産省、こういった各省の協力が得られていてこういう計画ができたわけでありますけれ
ども、それがなお一層強力な協力関係が得られなければ不可能になるわけであります。ですからそういう点で、実際にこの計画を大いに進めていっていただくためにはさらにそういう協力は必要だということであろうかと私は思うわけであります。
そこで、きょうはこの関係各省庁の
方々においでいただいておりますので、おいでいただきました
方々に質問申し上げたいと思うわけでございます。質問を終わりましたらその
方々はお帰りになって結構でございます。
まず最初に警察庁の方に御質問申し上げたいと思いますけれ
ども、この計画の中に述べてありますように、都心部への大型貨物車等の乗り入れを抑制するため通行禁止規制を引き続き
実施するとともに、
窒素酸化物の高濃度地区を
重点に運行自粛や代替ルートへの迂回の呼びかけ等を行う、また、渋滞の解消を図るため違法駐車の取り締まりの徹底など総合的な駐車
対策を推進する、こういうようなことを述べられているわけでありますけれ
ども、この違法駐車の取り締まりと今後の
対策ですね、どのような見通しを持っておられるのか、その辺お述べいただきたいと思います。
〔
委員長退席、衛藤
委員長代理着席〕