○上原
委員 私もこれ以上はお尋ねするというか、指摘しませんが、いろいろあるので、今
外務大臣がおっしゃった認識からすれば、これはまあどう
考えてもというか、どういう角度から見ても、日中あるいは日韓、対アジア諸国という面から逸脱した発言、言動であるということは間違いないので、特に国会問題になっていますから控えますが、やはりこれは
日本の一内閣の
外交姿勢という面からこういうことが繰り返されたんじゃ、信頼
関係の問題に発展すると思うので、その点は
外務大臣というお立場でも特に御留意を求めておきたいと思います。
次に、
沖縄が復帰をして、あさってでちょうど満十六年になります。そういう
意味で、せんだっての本
委員会あるいは四月十五日でしたかの外務
委員会でも、基地問題を含めていろいろお尋ねしたのですが、大変率直な私の感じを言わしていただけば、従来と当たりさわりのないお
考え、御見解のようで残念なんですが、改めて基地問題を含めて聞かしていただきたいと思うのです。
私は、きょうは安保条約を認める認めないということ、安保の必要性ということだけでなくして、そのことも大事で、私
たちとしては認めない立場を変えるわけにはまいりませんが、現に起きているこれだけの基地強化あるいは基地被害というものを、じゃそのままにしておっていいのかということを問題にしたいのですよ、正直申し上げて。これの解決方法はないのかどうかということ、私はもう少しあると思うのです、政府がその気になっていただければ。
せんだっても申し上げたのですが、最近の事例だけでも、四月十八日、キャンプ瑞慶覧からの地すべりで民家が被害を受けるとか、四月十九日には米軍の油流出であるとか、二十三日にはキャンプ・フォスターから発射された金属ナットの民間乗用車あるいはバス等への被害、二十六日、米軍ヘリが読谷古堅小学校すれすれの飛行をして、朝礼をしているそのことまで妨害をする。あるいは五月一日には再びキャンプ瑞慶覧からの地すべりが起きている。それだけじゃないのですね。その後においても、アクロバット飛行であるとかいろいろなことが次から次と起きているわけですね。
最近は、また特に私
たちがぜひ早目に
返還をして開放してもらって、跡地利用を具体的に進めようという旧読谷補助
飛行場でのいわゆる
滑走路損害査定訓練というものまで実際にやっているわけですね。
滑走路が敵に爆破されて破壊された場合に、どれだけの損害があってこれをどう修復していけるか、そういう新たな訓練まで繰り返しているわけですね。
これだけの新たな訓練とか、次から次と出ている問題に対して、政府は、
外務省も防衛庁も防衛
施設庁も安保条約上基地が必要である、米軍の演習はやむを得ないと言うだけで済ませる問題かどうかという、むしろ人道の面、生活
環境という面から、もう少しは何とかならないのかというのが多くの県民の率直な
気持ちなんですよね。なぜこう野方図に認めるのかということ、余りにも行き過ぎが多いのじゃないのか、この点、率直にどうお
考えですか。