○上原
委員 南大東にしましても伊平屋島にしても、これは
地元の長い間の願望というか非常な夢ですから、恐らくいろいろ問題があるとは私は思いません。したがって、ぜひ
開発庁としても運輸省としても早目に実現する
方向で御検討を進めてもらいたいし、また、南大東村なり伊平屋村なり、あるいは
県当局に対しても、基本計画を促進することを私
どもも強く
要望していきたいと思いますので、特段のお力添えを賜りたいと思います。
そこで、交通網の
整備のことでもう少し
お尋ねなり私の
考え方な
ども含めて、問題点を提起をしておきたいと思うのです。
御
承知のように、三月十三日から青函トンネルが開通をいたしましたね。これな
ども三十年前までは、まさかああいう津軽海峡を掘ってトンネルができて、北海道まで汽車が走るなんてだれも思わなかったはずです。もう陸続きになっちゃった。本州、北海道、四国、九州、関門トンネルでもうつないでおる。今度みんな陸路になってしまって、また、この四月の十日には瀬戸大橋が開通するわけでしょう。だから冒頭聞いたように、
粕谷長官にも、
沖縄までトンネルを掘ったり橋をかけるぐらいの夢を持ったらどうかと言うんだ。これは皆笑うかもしらぬが、あと百年ぐらいすると、場合によっては本当につなぐかもしれませんよ。
どれだけの財投をしておるかというと、青函トンネルは、私が
建設省からいただいた資料では六千八百九十億、本四架橋三ルート合計で五十七年度価格で三兆三千六百億です。本当にお金というのは大切だな、大事なものだなと思うのですが、あの青函トンネルで約七千億ですよ、二十四年の歳月をかけて。いろいろの関連を入れると一兆円前後になると言われております。この本四架橋にしても三兆三千六百億なんだが、やはり関連でいろいろなのを込めると四兆二、三千億前後。
そうしますと、
復帰してこの十五年で、確かに
沖縄振興には二兆円前後の
政府の財政措置がなされてきてはいるわけですが、こういう大プロジェクトの面からすると、私はまだまだやってもいいのじゃないかという感じがするわけですよ。一キロ掘るのに七十億から七十八億もかかっておる。
沖縄に地下道
一つもないじゃないですか、正直言って。そういうことをぜひ
政府全体として私は認識をしていただきたいと思うのですよ。これはもう一日圏になっていますよ、東京を起点にしますと、北海道まで、四国まで、九州まで。
沖縄も飛行機に乗ると一日圏であるというふうに
理解できないわけでもないんだが、しかし足が地に着いているというのと空を飛ぶというのと違います。後で飛行機運賃の問題も話しますが。
そういった大きなロマンを、ひとつ夢を持った二次振計後期、三次振計に向けた
沖縄の開発、開発というよりはやはり
地域住民の
生活の快適さ、
地域に住んでいる住民が
生活をエンジョイできる、あるいは快適である、安定性がある、住んでよいということがやはりこれからの
産業経済というか
経済開発、環境問題を含めての政策選択でなければいけないと思うのですね。どうもそういうことがいま少し、私たちの
努力もさることながら、全体として欠落をしてきたのじゃないのか、こういう感じがするわけです。
そこで、そういった交通網を
整備していく上で、さっき
振興局長からもいろいろお答えもありましたが、具体的な
課題として
お尋ねするわけですが、六十二年度より着手しているいわゆる嘉手納バイパスの問題がどうなっているのか。これは皆さんよくおわかりのように、混雑度は四月の連休から夏場にかけて、特に夏休みとか何かイベントとか祝祭日が続くと、実に十キロないし十二、三キロの交通渋滞は嘉手納ロータリーをネックにしてあるわけで、これは今後どのようにやっていかれようとするのかということが
一つ。
あるいは国道第二・五十八号線構想というものとの関連性はどうなるのか。既に那覇大橋から宜野湾バイパス、今
指摘をした嘉手納バイパス等々を連結していくと、行く行くは国道第二・五十八号線構想を
具体化していかなければいけないと思うのですが、この点はどのようにお考えなのか。
また、昨年の十月にたしか北部
振興道路整備促進期成会からいろいろ
要望が出されておると思うのですが、恩納村仲泊から国頭村の辺戸岬までの
道路整備の問題とか、名護―本部間の新設
道路、いわゆる北伸道との直結、連結のようですが、こういう問題。
また、今帰仁の古宇利島の架橋問題がどうなっていくのか。さっき伊平屋島の
空港の
整備は六十五年度までに着手をしていきたいというお答えがあったわけですが、伊是名と伊平屋間の架橋の問題もたしか出ていると思うのです。ですからこういうものを、今までは既存のことだけを非常に強調しているわけですが、それは大事、でもこれは余り強調しないでもこれから年次ごとに
一つ一つ完成していくわけで、新しいものを計画して、それを二次振計後期から、さっき言ったような大きな夢を描いて継続性を持たす。
沖縄だけが本当に過疎県――過疎県にはならないと思うのですが、離島県として取り残される。それではいかぬと思うので、
沖縄本島を東京というか本州に見立てて、北海道を結んだ、四国を結んだ、明石大橋も今度はやろうと言う。これらなんかもっと大きな二十一
世紀に向けたプロジェクトだ。このくらいのことをやるなら、八重山まで橋をかけるくらいの気持ちでやらぬとどうにもならないのですよね。
今私が
指摘をしたものについてこれからどう進めていかれようとするのか、ひとつお答えをいただきたいと存じます。