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熊代政府委員 おっしゃるように、大都市を
中心としました都市の路面
交通の混雑
状況というのは、車の保有に比べて、あるいは走行に比べまして、
道路の整備が空間的な制約等がありましてなかなか進まないという中で大変な問題になっております。
我々としましては、この問題は二つの
方向で努力をしていかなきゃいかぬ。
一つは、地下鉄あるいはミニ地下鉄といったような
専用の
交通機関、これの整備を促進する。それからもう一点は、都市におきましてもそういう軌道系の
交通機関だけではカバーできない面につきまして、いわゆる都市
バスの活性化ということを図っていかなければいかぬ。この点につきましては、御
承知のように我々として都市
バス補助というような制度を、六十二年度から都市
バスの活性化
対策費補助ということで、いろんなアイデアを出してもらいながらそれに対応していこうということをやるのが
一つ。
それから
先生御
指摘の走行環境の問題でございますが、これにつきまして我々として抽象的な話を地方から受け、
警察庁交通局あるいは
建設省道路局と、一般論として申し上げて協力を依頼するのは簡単なんですけれ
ども、それだけではなかなか前に進まないということで、昨年八月に各
運輸局に指示しまして、まず手始めに県庁所在都市を
中心に、
バス路線でもかなりネックになっている
地域というのは限定的にあるんじゃなかろうか、それをピックアップさせまして、これに対して具体的な解決方法を考えよう。この検討の場に、
事業者はもちろんですけれ
ども、
道路管理者と警察に加わってもらって、
バイパスをつくるといったような長期的な問題はなかなか時間がかかると思いますが、駐車の取り締まりあるいは優先信号の
設置、そういったようなすぐできる問題について具体的に手をつけるようにということで、今年度から本格的にそういう県庁所在都市を
中心にまずやろう、来年はその次のそれに準ずるような都市といったようなことで、具体的に前進させたいということで現在いろいろやっております。
それから
バス業界に対しましても、御
承知と思いますが交付金を活用いたしまして、そういった潜在的にはあり得る都市の
バス需要を、走行環境等整備することによってどうやって
維持していけるかというような方策の検討をそれぞれの地区においてやらしておるところでございます。