○柳澤錬造君 時間も遅くなりましたから、
官房長官、先ほど同僚の
野田委員がかなり詳しくこの人勧問題おやりになりましたので、私の方は要約して、やはり内閣の一番のまとめの
官房長官にその御返事をいただきたいと思うんです。
もう一回私からも申し上げますけれ
ども、
人事院から
勧告で出たのは八月六日。ことしはこれは民間がずれたのですから、
人事院とすれば私は精いっぱいだと思うんです。それで、八月の二十七日にこの
内閣委員会でもって私
どもも随分議論をしたんです。そのときに、
完全実施という言葉は使ってないけれ
ども、ことしはまあ大体いわゆる
完全実施をするんだわなという感じを受けるような、そういう前向きの答弁をしていただいておったんです。それで、
国会が終わったのが九月の十九日ですから、ちょうど一力月半あったわけなんです。そういう点からいって、やはり
国会が開かれている間に少なくともここへ出して、そして議決をしていただくということをやるべきであるにもかかわらず、
閣議決定が十月二十三日。それで、
国会の議決があしただから十二月十一日です。四カ月間もかかるなんて、これはどう
考えたって……。
ですから、前にも一度私、中曽根総理に
予算委員会で、
人勧制度をきちんとお守りになるんですか、それともだめならばやめて、それで全部それぞれの省庁でもって個別に交渉する形をとるべきなんで、
人勧制度を守るならきちんとお守りになりなさいと。それで、去年も
完全実施したんですからあれですけれ
ども、カットするとかどうとか、そういうことの議論を内閣の中でここ数年前までなされたということが、私はやっぱり道に外れていると思う。ですから、いろいろそれは理屈をくっつけてやればやれるような条文になっているからあれだけれ
ども、せっかく
人事院が御苦労して出したんだから、そうしたらそれはいただいたらそのまま
実施という格好。同じやるなら速やかにやってやることが、やっぱり
職員の皆さん方もまた気持ちよく一生懸命働こうという気になるだろうし、だからそういう点で、ことしのはこれでもうあしたで終わるわけですから、来年に向かって今度は
官房長官がこの辺について指揮をおとりになるんだから、来年は少なくともことしよりかは誠意のあるところをお見せをしますと言って、その辺の点だけお答えいただいておきたいと思うんです。