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青木薪次君 今の
間野局長の話は、これは表面的にはそういう話が伝わっている。ただし内容は全く違うのでありまして、私の知り得ている
情報では、十一月十日の
取締役会では
会社を
解散するかあるいはまた
破産申し立てをするか、あるいはまたその他の方法があるかという三つの点を
考えて、その
話し合いをするために
臨時株主総会を招集したい、こういうことを
内々話があったわけであります。それから、二十七日に
臨時株主総会を開くということになっておるけれども、しかし、この
会場にいたところの
個人株主の話では、
会場に入ったときにはもう
解散して、既に終わっていたということなのであります。今、
間野局長の報告と全く天と地の違いがあるのであります。
清算人の名前を読み上げられたということはちょっと気がついておったけれども、このために非合法な
総会であったということであります。
しかも
従業員に対して、今あなたは
組合に対しては
会社の
合理化について
話し合いをしてきたけれども、応じられなかったというような
指摘があったわけでありますが、もう言語道断。まさに二年前に
会社を半分にしたそのときの
前提条件としては、
船台を
一つ、七千八百トンですか残しているけれども、この
船台については
来島グループに入ってくれればこれはもう必ず新
造船を持ってきて、そして憂いなきにするから、ひとつ今の
人員の半分だけ減らしてくれ。いろいろと
地元でも心配したし、
組合でもいろいろ心配いたしまして、そしてどうするかということでもってそれこそ徹夜の討議を重ねてまいったけれども、まあ
下田から
造船のともしびを消さないためにこの際ひとつ我慢しようという、涙で明け暮れた討論の結果決めたわけであります。
その結果どうなったかといえば、
船台に新
造船は
一つも来ない。
来島どっくは結局は
下田に対してうそを言ったという結果しか残らなかったのであります。そのあげく、百四十数人に対して七十五人やめてくれ、こういうことがあったけれども、その前に半分やめた百七、八十人の人は
下田のいわゆる
観光業界で、
ホテルへ行って
ホテルの布団敷きをやったんですな。あるいは
出前持ちをやった。あるいはまた山へ行ってきこりをやった。そういうことまでやって
自分たちは
生活をしのいだ。しかし、それだってなかなか思うようにいきません。そこで
追跡調査をいたしまして、大変困っている
状態にあるということを知っているから、
下田のまた
船台のともしびを消さないために七十五人やめてくれ、半分やめてくれといっても、今度はそうはいきません。
オオカミ少年じゃありません。そう二度三度だまされるわけにいきませんから、これに対してはひとつこの際、
退職募集については応じる人がなかったということでありまして、
組合との
協議が調わなかったなんというようなことは、それは
局長言い過ぎですよ、あなたは。ですから、そういう建前に立って、いわゆる非合法的な
総会であったということを
指摘せざるを得ないのであります。
従業員に対しては、
臨時株主総会の後、先月の三十日に
解雇通知を一人一人送り届けている。そして、このような非民主的な
やり方というものが現下にあるわけでありますが、この点
大臣どういうようにお
考えになっていますか。このことについて法律までつくり、
附帯決議もつくって、そして
造船合理化に
対応いたしました
国会の
決議、
政府の
対応というものについて、このことは許されるべきでないというように私は
考えますけれども、いかがお
考えになりますか。