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森田(景)
委員 円の予測が、十二月七日の
日本経済新聞に載っておりました。まだまだ
ドルの冬は続くだろう、こういうことで
世界の三十人の予測というのを載せております。それを見ますと百二十円から百五十円、いろいろ幅があるようでございます。来年の三月から五月、この時期の予測では、
日本でも十人の方々が予測しておりますが、百二十円という予測をしておりまして、例えば
日本石油の
杉山守さんという方、あるいは三井物産の福間年勝さんという方、そんな方は百二十円と見ております。あるいは住友生命の佐野一昭さん、この方も百二十円。やはりこれからもまだ円が高くなっていく、こういう予測をしていらっしゃるわけです。
大臣の立場で円が強くなるとか弱くなるなんということは、実際のところ言えないわけですね。それはわかります。
心配することは、百七十円あるいは百五十円、この時期に輸出関連の中小企業は非常な打撃を受けまして、私
どもも全国各地に
調査に出かけたわけでございますが、もうそれをはるかに超えて今百三十円台に入っているわけです。私の地元にも輸出関連の中小企業の方がおられまして、百二十円までは何とか覚悟していろいろと体制をつくっていかなければならない、ただ我々
心配するのは、その上にまた百円という話もちらほら出てきている、もうこうなったら我々はどこまで
努力していっていいかわからないのだ、こういう悲痛な叫びですね。百二十円だってきついんだ、百三十円だってきついんだ、だけど生き延びるためにはそれに対応する
努力をしなければいけないのだ、こういう切々たる陳情があるわけでございまして、これは
日本各地の輸出関連の中小企業の皆さんそうだと思うのです。ですから、やはり高いなら高いなりに、一応変動が少なくなるような
努力をしなければならない。そのために
政府も頑張ってもらわなければならないというのが、そういう方々の強い要望です。
したがって、そういう要望を受けて、一応プラザ
合意の
目的が達成されたということならば、
G7を早急に開催して、
ドル安なんということがこれ以上進まないように、円の安定といいますか為替レートの安定ということについて、もう一遍
世界の主要国の
大蔵大臣あるいは
中央銀行総裁が集まって協議をすべきじゃないか、こういう声は今たくさん出ているわけです。
大臣も十分御
承知のはずでございます。ですから、早急にそういう
G7の開催をやるべきじゃないかという強い要請に対して、
大蔵大臣としてそれじゃいつごろ出かけていってそういう問題に対応していくんだ、こういう決意がございましたらお聞かせをいただきたい。