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1987-11-10 第110回国会 参議院 運輸委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
六十二年十一月十日(火曜日) 午前十時開会
—————————————
委員氏名
委員長
田代富士男
君 理 事
真鍋
賢二
君 理 事
吉村
真事
君 理 事
安恒
良一
君 理 事
中野
明君
伊江
朝雄
君 木村 睦男君 倉田 寛之君
坂元
親男
君 高平
公友
君
野沢
太三
君
二木
秀夫
君
森田
重郎
君
山崎
竜男
君
吉川
芳男
君
青木
薪次
君
穐山
篤君
田渕
勲二君
小笠原貞子
君
田渕
哲也
君
—————————————
委員長
の
異動
十一月六日
田代富士男
君
委員長辞任
につき、そ の
補欠
として
中野鉄造
君を議院において
委員長
に選任した。
—————————————
委員
の
異動
十一月六日
辞任
補欠選任
田代富士男
君
中野
鉄造
君
—————————————
出席者
は左のとおり。
委員長
中野
鉄造
君 理 事
真鍋
賢二
君
吉村
真事
君
安恒
良一
君
中野
明君
委 員
伊江
朝雄
君
坂元
親男
君
野沢
太三
君
二木
秀夫
君
森田
重郎
君
山崎
竜男
君
吉川
芳男
君
青木
薪次
君
穐山
篤君
田渕
勲二君
小笠原貞子
君
田渕
哲也
君
事務局側
常任委員会専門
員 多田 稔君
—————————————
本日の
会議
に付した案件 ○
国政調査
に関する件 ○
運輸事情等
に関する
調査
(
派遣委員
の
報告
) ○
継続調査要求
に関する件
—————————————
中野鉄造
1
○
委員長
(
中野鉄造
君) ただいまから
運輸委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 去る六日、
田代富士男
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として私、
中野鉄造
が選任されました。
—————————————
中野鉄造
2
○
委員長
(
中野鉄造
君) この際、一言ごあいさつ申し上げます。 去る六日の本
会議
におきまして
運輸委員長
に選任され、その
重責
を痛感しているところでございます。 本
委員会
の
運営
に当たりましては、
委員各位
の御
協力
のもとに円滑公正に行ってまいりたいと存じます。 いずれにいたしましても甚だ微力でございまして、
運輸行政
については全くの素人でございますので、ベテランの
先生方
のいろいろ御
指導
、御
協力
を仰がなければその
重責
を全うすることは困難かと思います。今後とも
皆様方
のさらなる御
指導
、御
支援
をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
—————————————
中野鉄造
3
○
委員長
(
中野鉄造
君) では、
国政調査
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
運輸事情等
に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中野鉄造
4
○
委員長
(
中野鉄造
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。
—————————————
中野鉄造
5
○
委員長
(
中野鉄造
君)
運輸事情等
に関する
調査
を議題とし、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。 まず、第一班の御
報告
をお願いいたします。
安恒良一
君。
安恒良一
6
○
安恒良一
君 第一班の
派遣報告
をいたします。 去る十月一日から三日まで三日間にわたり
田代委員長
、
吉村理事
、
坂元委員
、
山崎委員
、
田渕勲
二
委員
及び私の六名で
北海道
及び
青森
県において、国、
JR旅客鉄道会社
の
地方機関
、
北海道庁
、
青森
県、
函館
市等からそれぞれ
管内
の
事情
を聴取いたしました。また、来年三月十三日から
供用予定
の
青函トンネル建設状況
のほか、
函館
市では
空港
、
港湾
及び
函館
どっく、
青森
県では
空港
、
港湾
、
十和田観光船並び
に
JRバス路線
の
運営状況
を視察いたしました。 以下、主要な
調査事項
について申し上げます。 最初に、
北海道
及び
青森
県における
運輸事情
について申しますと、まず、
北海道
は、近年の
産業構造
の
変化
、モータリゼーションの進展、
北洋漁業
の
減船等
により
道内相互
間の
輸送機関別旅客貨物輸送量
が
昭和
五十六年度以降五
年間
の
推移
で見る限り
漸減傾向
を示しております。 しかし、
札幌
市地下鉄、
貸し切りバス
及び
営業用トラック
など一部の
輸送機関
については観光入り込み
客数
の増加、
路線
並びに
宅配便
の
伸び率等
の貢献により微増しております。 一方、対
本州
間の
輸送量
は、
旅客
が微増、
貨物
が
漸減
であるにもかかわらず
航空
、
フェリー等
の
伸び率
がいずれも顕著でありますが、ようやく最近の
景気動向
を反映して
道内相互
間を含めて本年六月の対前年同月比の
輸送量
が若干上向きに転じてきたとのことでありました。 また、
道内
の
国鉄特定地方交通線
二十二
線区
のうち、本年十月一日現在で
バス転換
十六、未
転換
六
線区
でありますが、
北海道庁
から、標津線等長大四
路線
については従来の経緯にかんがみその
存続方
につき
特段
の
配慮
を
要望
されました。 次に
青森
県は、県土のうち、過半数が
国有林野
から成る
森林面積
七〇%、第一次
産業比率
一〇%という
立地条件等
に対応して「豊かで住みよい活力ある
地域社会
の
建設
を指向した
長期総合計画
」に基づき各般の
施策
を展開しておりますが、特に、
道路
、
空港
及び
新幹線鉄道
の
整備
が
地域経済
の
活性化
、
四全総交流ネットワーク構想実現
のためにも必要不可欠の
条件
とのことでありました。現在、
東北地方交通審議会
において
地域
の実情に応じた
運輸行政
を展開するため、
幹線高速交通体系
への
アクセス整備
、
高速バス網
の
充実等
のほか、
積雪期
にも対応した
バス情報システム
のあり方などの
課題
について鋭意検討しておるとのことでありました。 次に、
JR旅客鉄道会社
の
概要
について申しますと、
北海道会社
は、本年四月に
特定地方交通線
七線を含む二十一
線区
三千百七十七キロメートルの
営業体制
により発足いたしましたが、八月現在の対前年度比の
営業成績
はおおむね順調に
推移
しているとのことでありました。 同様に
函館支店
の
管内
においても八七
フィーバー作戦
など積極的な
営業活動
の結果、対前年同月比一〇%増となっております。 また、
青函トンネル
及びこれと接続する
在来線
の諸
工事
の完了に伴い
本州
からの
直行列車
十五
往復
の
運転計画
の検討を含めて六十三年三月
時刻改正
を行うこととしております。しかし、一方において
原則廃止
が見込まれております
鉄道連絡船
の
地元
における
保存要請
については、
会社
としては維持困難であること、
連絡船
の
廃止
に伴い職員の約半数を
北海道会社
、四分の一を
国鉄清算事業団
へそれぞれ
配置転換予定
との
説明
がございました。 次に、
東日本会社
十
和田バス路線
は、南北及び
東北高速
の四線三百三キロメートルの
営業規模
で、
年間
約五十万人の
旅客輸送
を行っておりますが、
厳冬期
には一部
路線
の運休を余儀なくされております。 なお、本年四月の新
会社
への移行後は
運行回数
及び
臨時便増発等
の諸
施策
の
推進
により対前年
比輸送量
は増加しているとのことでありました。 関連して
十和田湖遊覧船事業者
は、四
社共国運航協定
を締結し、八隻、二千二百トンの
船舶
により六十一年度七十五万人の
旅客輸送
を行っておりますが、特に、
航路ごと
に
運航管理規定
を定めて
救助訓練
を実施するなど
安全対策
に努めており、最近十
年間
の
海難事故
は皆無とのことでありました。 次に、今回私どもが
北海道側吉岡
から
青森側竜飛
までその
海底部
を詳細に視察いたしました
青函隧道
は、
青森—函館
間百六十・四キロを連絡する津軽海峡線八十七・八キロのうち、
海底部
の
延長
二十三・三キロを含めた全長五十三・八五キロの
世界最長
の
海底トンネル
で、全体
計画
五千四百億円、
工期
十六年、来年三月十三日に
供用開始
が予定されております。 ちなみに
海底部
の
構造
は、
複線新幹線
型、三線
式スラブ軌道
により塩害及び
防災対策等
に
配慮
しつつ保守、排水、換気、
電力設備等
が、特に、
列車火災
への対応として
避難経路
並びに
消火体制
などが所定どおり
整備
されておるとのことでありました。
関係者
の
説明
によりますと、施工に当たっては
最長
二千百五十メートルの実績を誇る
水平先進ボーリング
によって前方の地質、
湧水状態
を確認しながら
軟弱箇所
には
セメントミルク
と
水ガラス注入
により止水し、掘削を行うなどの新
技術
を駆使して
先権導坑
、
作業坑
、本坑の順に
工事
が進められましたが、
津軽線
、江差線の
在来線改良工事
を含めて
完成
した場合、現在の
鉄道連絡船
の所要時間三時間五十分から約二時間に
短縮
されるとのことでありました。 なおこの間にあって、
異常出水
が
吉岡
、
竜飛側
で各一回ありましたが
関係者
の
努力
によりこれを克服するなど多年の
技術力
の成果に対し賛辞を惜しまないところでありますが、
着工
前後の
社会経済情勢
の
変化
と
完成
による
効果
を考えた場合、貴重な国民の
共有財産
としての有意義な活用を考慮する必要があると思います。 次に、
空港施設
の
整備状況
について申し上げます。
函館空港
は、六十一年度の
利用客数
百九万三千人、
貨物取扱量
一万三千トンに達しておりますが、今後の
輸送需要
の
増大
に対応して
滑走路
を三千メートルに
延長
する
工事
を進めることとしております。 新
青森空港
は、
滑走路
二千メートル、エプロン四バース、
ILS等
を備えた
新設空港
として本年七月に
供用開始
され、
東亜国内航空
により、
東京
間三、
大阪
間二及び
札幌
間一
往復
の
運航
が行われておりますが、
大阪空港
の
事情
から
YS運航
を余儀なくされているため、県からは
回路線
の
ジェット化
と引き続き六十五年八月
完成
を目標とする
滑走路
二千五百メートルまでの
延長工事促進
につきそれぞれ
要望
されました。
三沢空港
は、
在日米軍
、
航空自衛隊
及び
民間航空
三者の
共同使用
に係る唯一の飛行場で、
自衛隊
が
航空管制
を実施しておりますが、近年の
旅客数
は、おおむね
年間
三十九万人、
貨物
二千トンとなっております。 次に、
港湾施設
の
整備状況
について申しますと、
函館
港は、六十一年の
海上出入貨物量
が二千三百五十六万トンと過去五
年間
の
推移
で見る限り
漸減傾向
にありますが、現在、
流通拠点港
としての
公共埠頭等
の
整備
が進められております。
青森
港は、六十年の
海上出入貨物量
が約二千万トンであり、今後の
貨物量増大
に対応した
公共埠頭
の
整備
が進められております。また県からは、
港湾取扱貨物
の
背後圏輸送
の
円滑化
のため、
国道等
と接続するいわゆる
青森大橋
の
建設促進
と
早期完成
につき
特段
の
配慮
を
要望
されました。 以上のほか、視察いたしました
函館
どっくの
概要
について申しますと、現在、三万総トンの
船台
一基、
修繕ドック
二基等の
施設
、最盛時の約三〇%の
従業員
で
船舶建造等
を行っておりますが、近々
進水予定
以後の
船舶
の
建造受注
はゼロというように不振をきわめており、
地域経済活性化
のためにも同社の
船台能力維持
及び
官庁船
の
発注促進
につき
関係者
から
要望
がございました。
最後
に、
北海道庁
から、新
千歳空港国際エアカーゴ基地形成
、
磁気浮上式鉄道実用実験線
の
建設
、
航空運賃
の
格差是正
、
新幹線
の
早期着工
及び
国鉄改革
に伴う
用地問題処理等
の
推進
について、
渡島総合開発期成会等
からは、
新幹線鉄道
の
建設
及び
函館空港
並びに
函館
港の
整備促進
について、
青森
県からは、
東北新幹線盛岡—青森
間の
早期着工
の
実現
及び
青森
・
三沢空港
からの
航空運賃格差是正
についてそれぞれ
要望
がございました。 以上御
報告
を申し上げます。
中野鉄造
7
○
委員長
(
中野鉄造
君) 次に、第二班の御
報告
を願います。
真鍋賢二
君。
真鍋賢二
8
○
真鍋賢二
君 第二班の
委員派遣
について御
報告
申し上げます。
派遣委員
は、
中野理事
、
二木委員
青木委員
、
小笠原委員
及び私、
真鍋
の五名でありまして、九月二十九日から十月一日までの三日間の日程により、
香川
県及び
高知
県に出張し、
調査
を行ってまいりました。
調査事項
は、運輸省の
地方機関
、県及び
四国旅客鉄道株式会社
から
管内運輸事情
あるいは
経営状況
の
説明
を聴取するとともに、
香川
県では、来年四月
開通
を控えた
本州四国連絡橋児島—坂出ルート
、それに接続する
鉄道線
、
宇高連絡船
、
川崎重工業坂出工場
、
備讃瀬戸海上交通センター
及び新
高松空港
を、
高知
県では、
高知新港
、
手結
港、
奈半利
港、
阿佐線
及び
高知空港
をそれぞれ視察してまいりました。 以下、主要な
調査事項
につきその
概要
を御
報告
申し上げます。 初めに、
四国地方
の
運輸事情
、その中における
香川
県、
高知
県の特色について申上げます。
四国地方
は、その
経済活動
を示す指標がいずれも
全国
の二ないし三パーセントを占める割合となっております。このことは、同
地方
の
交通基盤施設
の
整備状況
についても言えることであり、
JR四国線
の
整備近代化
、
全国平均
より低い
道路整備率
の
向上等交通投資
の一層の
拡充
が必要とされております。 こうした中で、来年四月
瀬戸大橋
の
開通
による
本州直結化
は、
鉄道輸送
の大幅時間
短縮
が図られるとともに、
高速道路網
の
形成
と
空港整備
により、
高速交通体系化
が可能となるため、
香川
、
高知
両県とも、
橋開通
の
効果
を生かし得るよう
交通体系
の
整備
に力を入れ、国に対しても
交通基盤施設整備
の
充実
についてより一層の
要望
がありました。 まず
香川
県では、
瀬戸大橋
の
開通
を控えて
JR四国
の
電化
、
複線化等
、新
高松空港
及び
四国横断自動車道
の大
プロジェクト
が進められております。同県は
四国
の
玄関口
という
交通条件
のもと、
全国企業
の支社、
支店
及び
地域産業
の集積により
四国
の
中枢都市
としての役割を担ってきましたが、この大
プロジェクト
による
高速交通体系
の
整備効果
を生かし、
地方中枢都市機能
の強化と
産業全般
の
活性化
を図っていきたいとのことであります。そのためには、この大
プロジェクト
の
早期完成
が必要とされております。 次に
高知
県は、南国しかも長い
海岸線
という恵まれた自然、
気象条件
を生かし
観光振興等
を図ることにより、
過疎化
、
高齢化
が同時進行しつつある
状況
に展望を開こうとしているとのことであります。そのためには、
瀬戸大橋開通
による
本州
との
一体化効果
を生かすことが必要で、
四国横断自動車道
の
早期完成
と土讃本線の
整備近代化
とともに、立ちおくれている
鉄道
、
港湾
、
道路
、
コミューター空港等交通基盤施設
の
整備拡充
が求められております。しかしながら、同県は
国庫依存度
の高い
財政事情
にあり、国の
支援
が不可欠になっております。 このように
四国地方
は、
高速交通体系
の
整備
が本格的に始まり、その
整備促進
とあわせ、他
地方
に比べおくれている
交通基盤施設
の
整備拡充
が求められており、そのためには国の
積極的支援
が不可欠であることを痛感いたしました。 次いで、今回の
調査
の
主要課題
であります
瀬戸大橋開通
に伴う
交通体系
の
整備
問題について御
報告
申し上げます。 来年四月の
開通
を控えた
瀬戸大橋
は、
道路
と
鉄道
の
併用橋
であり、
道路
と
鉄道両面
における
高速交通時代
に即応した
利用
が最も
効果
的であるとのことであります。そのためには、
四国
内の
高速道路網
とともに将来の
新幹線四国乗り入れ
を
地元
では
要望
しており、
説明
では、それを可能にする
橋梁構造
とし、
新幹線用線路
の
余地
を残して
在来線用
の
線路
を敷設するとのことでありました。 九月には
瀬戸大橋開通
に伴う新ダイヤが発表され、
岡山—宇野
間を運行し
新幹線
と
宇高連絡船
に接続している
備讃ライナー
十一
往復
が
高松乗り入れ
となって十九
往復
に
増発
、さらに
岡山
で
新幹線
に接続する
特急列車
は、
松山方面
へ五
往復
、
高知方面
へ三
往復
、
徳島方面
へ一
往復
が新たに運行されるほか、
東京—宇野
間の
寝台特急
「瀬戸」が
高松乗り入れ
となるなどの内容となっております。これにより、
高松
までで約五十分、
松山
までで約二時間、
高知
、
徳島
までで約一時間四十分ないし五十分の時間
短縮
になるとのことです。 なお本四備讃線が開業された後、
輸送量
がさらに飛躍的に
増大
した場合には、現在単線である
宇野線岡山—茶屋町
間の
複線化
を行う必要が生じるものと考えられることから、
香川
県から
同線
の
複線化
について
要望
がなされておりますが、この問題についても今後の
輸送量
の
動向
を踏まえつつ、迅速かつ適切な対処が望まれるところであります。 また「
瀬戸大橋開通
に伴う
宇高連絡船
を含め、
離職船員対策
の問題もあるほか、
地元
の町から、
宇多津
駅への
特急列車等
の停車、
琴平方面
への
岡山
からの
直通列車運転
の
要望
があったことを申し添えておきます。 次に、
四国旅客鉄道株式会社
の
経営状況
について御
報告
申し上げます。
JR四国
は、
四国地方
を8の字形の
路線
で覆い、
営業キロ
八百八十一キロ、駅数二百六十六、社員四千四百五十五名で
年間
約五千三百万人を
輸送
しております。
説明
では、発足後半年を経過した初年度の
収支見通し
について、
経営安定基金
を繰り入れてのことではありますが黒字であり、不安を残していた
三島会社
の
一つ
として順調な滑り出しかと思われます。 しかしながら、
四国地方
の
旅客輸送
の九割近くが
自動車輸送
に依存し、
四国
と
本州
、九州間の
輸送
でも
航空
のシェアの方が
連絡船
より高い現状を見ると、
瀬戸大橋開通
と今後
高速道路
、
空港
の
整備
が進むにつれ厳しい
競争
にさらされることがうかがわれます。 また、
電化
、
複線化
については、一部が
整備
されているにすぎない
状況
にあり、今後他の
輸送機関
との
競争
上、必要な
整備近代化投資
をどのように行っていくか注目されるところであります。 次に、今回視察いたしました新
高松空港
と
阿佐線
について御
報告
申し上げます。 現在の
高松空港
は、
四国地方
の二種
空港
の中で唯一
ジェット化
されておらず、また
座席利用率
が
全国
最
上位
にあるため、新
高松空港
が
高松
市の南約十五キロの地点に二千五百メートルの
滑走路
を有する
ジェット化空港
として
計画
され、
工事
が行われております。
説明
では、本年度中に
本体土木工事
がほぼ終了し、六十五年春の
開港見通し
とのことでした。しかし、
瀬戸大橋開通
とともに、
高速交通体系
の
整備
を急ぐ
香川
県から、六十四年十二月の繰り上げ
開港
と、そのための
工事予算確保
を求められており、
工期短縮
のための
工法工夫
の
余地
を検討しつつ県と協議していきたいとのことでありました。 次に
阿佐線
は、いわゆる
工事保留線
の
一つ
で
高知
県西部の
宿毛線
に続き、今年九月、
後免—奈半利
間が
工事
の再開に向け告示されたところであります。
説明
によれば、同区間の
用地買収
及び
路盤工事
は、既に五〇%前後完了しており、
完成
後は県及び
地元一体
になっての第三セクターである土佐くろしお
鉄道
が
同線
を
運営
することとなっておりますが、
経営
上の
課題
を克服し、同
県東部
の
基幹的交通機関
として発展することが期待されています。 県及び
地元市町
は、さらに
奈半利—室戸
間二十一キロの延伸を強く
要望
しておりますが、六十三年度いっぱいという
工事保留線
の
告示期限
を控え、約二百億円近い
追加工事費
が必要であるため、今後の
課題
となっております。 また、
造船不況
のただ中にあり、
経営努力
に努めている
川崎重工業坂出工場
を視察いたしましたが、
船舶解撤促進助成金制度等造船不況対策
の一層の
充実
を
要望
されました。 そのほか
香川
県では、
備讃瀬戸海域
の
航行安全確保
のため開設された
備讃瀬戸海上交通センター
の
稼働状況
及び
予讃本線宇多津
駅付近の
電化開業間際
の
状況
を、また
高知
県では、環境問題に
配慮
しつつ
計画
が立てられている
高知新港
、
手結
港と
奈半利
港の
状況
及び
高知空港
を、
交通基盤施設充実
の観点から視察してまいりました。 以上御
報告
申し上げましたほか、
航空
、
鉄道
、
港湾
について
香川
、
高知
両県から出された
要望
を御紹介申し上げます。 まず
航空関係
については、
香川
県では、
座席利用率全国
最
上位
の
高松空港
における増便を求められ、
高知
県では、
高速交通機関空白地帯
となっている
西南地域
の
コミューター空港建設
を
要望
されました。
鉄道
については、
香川
県では、
四国
への
新幹線乗り入れ
、立ちおくれている
JR四国線
の
電化等
の
整備近代化
と
経営安定化
への
施策
を
要望
され、
高知
県では、立ちおくれている
交通基盤施設
を
充実
すべく、
宿毛線
とともに
阿佐線
の
早期完成
も求められております。
港湾
は、瀬戸内海、太平洋に面し、
海上交通
のウエートの高い
四国地方
にとって、その
整備
の
必要性
は高く、
香川
県では、
計画どおり
の
整備事業
の
推進
を、
高知
県では、
流通
及び
地域開発
の
拠点
として、
高知
、須崎、宿毛湾の各
重要港湾
を初め、
地方港湾
の
整備促進
を
要望
されております。
最後
に、このほかにも、
香川
、
高知
両県から、多くの
要望
を受けてまいりましたことを御
報告
申し上げて、
派遣報告
を終わります。
中野鉄造
9
○
委員長
(
中野鉄造
君) 以上をもって
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。
—————————————
中野鉄造
10
○
委員長
(
中野鉄造
君) 次に、
継続調査要求
に関する件についてお諮りいたします。
運輸事情等
に関する
調査
につきましては、閉会中もなお
調査
を継続することとし、本件の
継続調査要求書
を議長に提出いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中野鉄造
11
○
委員長
(
中野鉄造
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 なお、
要求書
の作成につきましては
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中野鉄造
12
○
委員長
(
中野鉄造
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時二十六分散会