○
国務大臣(
遠藤要君)
一つは、よその国との比較の問題ですが、日本の国というのは組織と役所の正確さは世界一だとこう言われているんです。果たしてそれでいいかどうかということは別として世界一だとこう言われておりますけれ
ども、法の
運用や何かについてはこの登録問題についていろいろ
議論がされておって、先ほど申し上げたとおり、嶋崎
法務大臣のときに、国家公安
委員長と閣議の中で、何といいましょうか、
運用の面でよろしくというような形になっているということがアメリカにちょっと似ているところじゃないかなと、こう
感じられますが、いろいろ先ほど来、指紋は一体何のためにやるのか、抑止力だということで答えておりますけれ
ども、確かに指紋を押してからその後に不正がほとんどないという点においては抑止力においては一〇〇%だと、こう思いますけれ
ども、やはり社会がこのように毎年毎年変わってくるというのに依然として
法務省ががちんとしていていいかどうかということもやはり
考えていかなければならぬ、こう思っております。
そういうような点で、
先生御指摘の永住者または二世、三世、そういうふうな方々は、先ほ
ども私は何度も申し上げているんですが、
外国人でありながら日本に生まれて日本国以外知らない、その人たちはやはり
自分の生まれた地域に対しては深い愛情を持っておられると、こう思うわけであります。その心情をやはり
考えていかなければならぬではないかなと、こういうふうな点は
感じておりますけれ
ども、この法案を、先ほど来申し上げているとおり、一歩前進だと、そういうふうな気持ちでひとつ御理解願って、私も、
法務大臣に就任して一年ですが、その中で
もろもろの問題が一回に改善ということはなかなかいかないものだなあということを、いかに大臣の力の弱さというのをしみじみ
感じさせられておるわけそございますので、逐次これからも改善して、日本に永住される方々が快適な
生活を行われるような方途に努力していきたいとこう思っておりますけれ
ども、現状は今の法案が、この改正法が最善のぎりぎりだということで、ひとつ関
委員にも御理解願い、安永
先生にもぜひそういうような点を御理解願っておきたい、こう思います。