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政府委員(浜口
義曠君)
先生御
指摘の基準価格の算定方式をこの
法律におきまして変更していただくわけでございますので、具体的にどういう
説明ぶりをするのか、あるいはそういう意図をどういうふうに表明するのかということが極めて重要な課題であるわけでございます。
まず、私
どもは繰り返し御
説明をしておりますのは、ただいまの
先生のお話にもございましたように、時期におきまして現在の
状況のとき、いつから実施するかというタイミングの問題があるというお話しのとおりでございまして、既に私
どもの
考え方、この現行
法律は二十五年といいますか、長期にわたって実施をされておりまして、その間世界的な
大豆の需給等も波動的にあったわけでございまして、いろいろの経験を積んでいるところでございます。そういうものの中で一番強調してまいりたい点におきましては、二十五年前と現在の時点というものが、やはりある程度がなり大きな
一つは農家の生産
条件といいますか、生産構造といいますか、そういう点が
変化したというところにあるわけでございまして、その点を第一的義に御
説明を申し上げているわけでございます。
これはかつて
大豆生産の農家というのは、生産の観点だけをつかまえますれば、ほとんどの農家の方々が必死にこれに従事をしてこられたということでございまして、その当時の数字を挙げますれば四百数十万戸の農家の方々がやっていた。ところが今日におきましては百二十万のオーダーになってきている。これが第一点でございます。
さらに内容的に申し上げますと、需給の
関係にも関連をいたしますけれ
ども、これは自家の消費というようなことが主体になっておりましたところ、販売農家といったような方というのは未分化であったと思います。そういうようなところで今日商品生産といったようなものが出てまいりまして、それがかなり
大豆生産の生産性の向上とか、あるいは労働時間のダウンとか、そういったことをリードしていただいているわけでございます。そういう
意味で生産構造というものが大きく変わりまして今日に至っております。
一方、この販売農家といった点をトレースしてみますと、具体的に物を売るわけでございまして、そういう
意味で、かつての二十五年前の
状況を、アメリカの
大豆とかあるいは中国の
大豆との競争
条件というものがさらに加わっておりまするから、どうしても消費者の方々、あるいは先ほど来議論がありますように、販路拡大といったような点に視点を置きますと、品質の問題といったようなことがどうしても出てまいります。流通の問題が出てまいります。そういうような点からやはりこの中に、おきまして私
どもが唯一に目指すといいますか、唯一にというと語弊があるかもしれませんが、基本的に目指す点というのは消費者の方々あるいは実需者の方々が納得をしてやっていただくというような価格水準、あるいは具体的に好んで使っていただくという品質の問題というふうに考えるところでございまして、その点につきまして私
ども説明の
重点を考えているところでございます。
そういう
意味で、現実を取り巻く農家の方々の
状況といったものは、実需者の良質な品質を求めているということも受けとめていただいておるというふうに考えておりますし、またやはり具体的な
状況におきまして、一方では平均的には百七十七キロという水準でございますけれ
ども、私
ども共励会ということを催しますと三百五十キロの農家の方々というのは各地にいらっしゃるわけでございます。
〔理事高木正明君退席、
委員長着席〕
これにつきましては、一方ではコンバインの問題あるいは具体的な乾燥の問題というものは関連いたしますが、そういう
状況からくれば、
一つの汎用コンバインというものが昨年から実用化されているというような
状況から考えますれば、やはり射程距離にかなり水準を上げていくという
状況に立ち至っているのではないかというようなことがございます。 そういう
意味で、
先生御危惧の農家の方々に対する御
説明といった点について私
ども意を用いまして、現状に置かれております厳しさといいましょうか、逆に言いまして
大豆の
発展性といいましょうか、そういったような点につきまして農家の方々にも十分御
説明をしていきたい、あるいはこれを取り扱っておられる方々というのは系統組織を中心にしておられるわけでございますが、その方々のルートを通じまして農家の方々にも納得をしていただきたい、そういうふうに考えているところでございます。