○浦田勝君
答弁が非常に内容がよかったから田代
先生も
質問を早々とおやめになったわけでありますが、七月の二日から五日にかけて大豪雨があったわけでありまして、これによって
災害を受けたわけでございますが、さらにまた七月の十五日から二十日にかけて
台風五号によるところの
大雨災害が熊本県に二回にわたって起こったわけであります。最近は
九州、わけても熊本は非常に異常気象にさいなまれまして、局部的な集中豪雨というのが大変多くございまして、九百ミリから六百ミリというような
大雨が降ったわけであります。そういうことによりまして
災害の
被害額が二百八億という膨大な
被害額になったわけであります。
去る二十四日の日に、先ほどお話がありましたように
梶原委員長にお供をいたしまして、私ども二人、
災害地を駆け足でめぐったわけであります。
災害地
周辺の住民、
関係団体の方々はどこでも
皆さんお集まりになって、御熱心に我々の視察団をお迎えいただいたわけであります。先ほどお話がありました菊池川水系におきますところの内野川の河川改修の
状況を見てまいりましたが、極めてよくできておったわけであります。菊池川も非常に
皆さん方の御配慮によりまして改修も進んでおります。そうしたところは
被害がないんですけれども、一部におきましては
道路が冠水する、田畑が冠水するというようなところもあったわけでございます。特にまた加勢川の嘉島地区が一番の常襲冠水地帯でありまして、平たん地でありますから毎年のように非常に雨が降ればつかるわけであります。今回のような豪雨になりますと水引きも悪うございますし、農家の作物に与えた影響も非常に大きかったわけでございます。ここにも行ったわけでありますが、先ほどお話がありましたように、ここもまた加藤清正公がいわゆる戦略的に右岸の方は築堤し、左岸の方はやらないと。ちょうど坪井川が遊水地帯としての北の守りというようなこと等もありまして、これはもう随分長い間さいなまれてきたわけでありますが、おかげをもちまして今回はさほど
被害も出なかったということで喜んでおるわけであります。この加勢川につきましては、この問題につきましては私も過去何回か御要望等々を受けてきておったわけでありますが、予算の伴うものでもございますから遅々として進まないいら立ちもありますが、圃場整備に絡ませたところのいわゆる地権者の
皆さん方の要望等もあって、両者相まってなかなか進まなかった点もあります。いずれにしましても、役所の方では乏しい財政の中からできるだけショートカットコースでもって工費を切り詰めながらやっていこうという発想のもとで工事を進めていただき、そういう面で、地域の方々もそれぞれのいろいろの希望はあるでしょうけれども、最大公約数で用地の買収は九月で完了するということになっておるわけであります。
御案内のように、七十七万ヘクタールの生産調整を行うということになりますと、どうしてもこれはもう排水が伴わなければ転作は定着することはできません。したがって、やはり毎年のようにして、いつこれが完工するのかわからないというようなことでは困るわけであります。特に、中ノ瀬の下流の方の築堤を急いでやってほしい、あるいは古川の樋管を早く
設置してほしい、こういうことの御要望があるわけであります。先ほども少し触れられましたが、嘉島町におきましては圃場整備を行っておりまして、あわせまして市街化地域の住宅化の事業を進め、団地の造成を進めておるわけでありますが、家屋の浸水、
道路の浸水というようなことでこれまた多大の
被害をこうむっておるわけであります。したがって、ただいま申し上げました中ノ瀬下流の築堤あるいはまた古川の樋管というものについてどのように処理をされるのか、ひとつ御所見を承りたいと思います。