○安恒良一君 それじゃ、この問題は午後一時からまた詳しく聞きますが、その前に午前中の時間ございますからちょっとお聞きしたいんですが、実はこの前の予算
委員会で首都高速の
あり方について私は、大臣が
認可をされる前に、いわゆる渋滞の解消をどうしてくれるのか、それから今の
料金体系の
あり方、いわゆる均一制を区間制に改めるとかもしくは二
段階を三
段階に改めるとか等々いろんな問題を
指摘をしたわけですね。その後、高速道路
公団が
説明に来ましたけれ
ども、大したあれはありませんでした。
そしてその結果、いわゆる
運賃上がったら、私ここに新聞の切り抜き持ってきましたけれ
ども、みんなこれは怒ってますね。これは朝日の社説「ドライバーは怒っている」と書いてあるんですね。それから、これは読売ですが、「首都高速渋滞解消に本腰を」と、こうなっているわけですね。ですから私は、今回はもうこれでやむを得なかったんですが、大臣、次のようなことをやっぱり
検討されるべきじゃないかと思う。
私もこの前言ったように、一片の通告だけではんと上げる。それは
運輸大臣と
建設大臣の共管事項で
認可ができる。この点について、きょうの朝日の新聞の社説にも書いてありますように、この値上げについて、お手盛りでやるんじゃなくて、利用者の
意見を聞く、こういう機会が設けられてしかるべきではないか。例えば今回の値上げ分の内訳は、
建設費が二十七円、利息が三十八円、残り三十五円が維持補修費、職員の給与、委託等の人件費、管理費だと。
建設費よりもこれが上回っているとは何事かと書いてあるんですね、合理化の余地もあるんじゃないかと。そういう
意見をやはり聞く必要があるんじゃないかということが
指摘されている。それから、私が
指摘したと同じことが出ている。
第二番目には、三十キロぐらいのやつが二百キロになった、そしたら
料金について均一制でいいのかどうか、距離制をとったらどうか、そのことも
検討すべきではないか。さらに、今の二
段階制についても改めるべきではないだろうか、そういうようなこと。それから償却の
あり方にしても、これだけ地価が上がったとき三十年償却というやり方がいいのかどうか、こういう問題。さらに私も
指摘しましたが、もう渋滞じゃなくて首都自動車置き場になっている。これをどう改めるかということについても、いろいろ
公団がその後私の部屋に
説明に来ましたが、なかなか簡単に改められるような
状況にありません。
ですから、少なくとも私は、現実にすぐやれること、例えば渋滞を避けるために逃げ道をつくるとか、それから高速道路に入ってからの掲示板を何かいろいろ考えているようですが、入ってから掲示板見たって遅いんですよ、これは。入る前に込んでるか込んでないか分けて、込んでいるならやめておこうというのが当たり前ですが、今のところは高速道路の入口に入ってしもうて、一歩入ってほっと見たら何キロ渋滞と書いてあるんですが、それからもう引き返すわけにはなかなか構造上いかないんですからね。そういうやれるような問題がたくさんあるんですね。そういうことについて大臣、やはり僕はこれだけ
国民の世論があるときには政治というのは真剣にこたえなきゃいかぬと思うんです、すぐできることとできぬことあると思いますが。
ところが、私があれだけあの
委員会で
指摘したんですが、何のことない、予定どおりあなたはさっと
認可されてしまっています。これでは何のために
委員会で一生懸命言ったかということで僕は自分で実は情けなくなった。しかし、あきらめたらいかぬですからね。政治がやらなければ、
与党がやらなければ、
政府がやらなければ私たちが何回も何回もこのことを追及してやはり変えていかなきゃならぬだろう。どの新聞も一斉に書いてますよ、何だ、このやり方はと。これは私は
国民の声だと思うんです。こういうものにやはり真剣にこたえるということが、大臣としてまた運輸省としては必要なことじゃないですか。そこらの点についてどういうふうに今後されようと思うのか、お考えを聞かせてください。