○穐山篤君 その点はまた次の三日の日に改めて細かくはお伺いしたいと思う。
そこで、
運輸大臣、問題の提起といいますか、お考えをいただきたいと思うのは、今回のJALの
民営化、これは前からの歴史があるわけですね。四五、四七憲法を見直しをしましょう、
運政審で勉強を始めました、その中間報告が出ました、引き続いて最終答申が昨年の六月九日に出てきた、その間に一二三便の大きな
事故が介在をした、こういう
関係になるわけです。この
事故がなかりせば、ざっくばらんな話、この規制の緩和あるいは自由化、あるいはJALの
民営化、こういうものがある意味ではスムーズに
議論をされる雰囲気にあると思うんです。
個人的なことを言っては申しわけないんですけれ
ども、例えば私が
自分のうちをどっかに立派なものを建てようという計画があった、親戚じゅうもその気になってくれた、ところがその間に
事故を起こして、やれ家宅捜査だとか損害賠償請求だとか、
責任の追及だとか、ごたごたが起きているというのが現実問題ですね。普通、社会一般であるならば、
民営化という大事業について言えば、そういうごたごたが一応峠を越すとか、けじめがついてから、気持ちをさっぱりしてから、じゃ乗り移ろう、これが
世間の常識ですよね、常識。ところが、たまたま一二三便の
事故が途中に挟まったので、思い切ってこの際基本を変えてしまえと、変な話ですけれ
ども。そういうねらいもなきにしもあらずといつ私は気持ちがしてしようがないと思うんだ。
世間の常識から言えば、ごたごたのけじめをつけてから、それで気持ちよく周りの
人たちと協力し合って規制の緩和、
民営化に踏み切る、これが順当な手順だと思うんですね。
ところが、私が先ほど言いましたように、順に
運政審の中間報告、それから本答申がある、それから
運輸大臣の方からはコミューターだとかいろんなアイデアがどんどんどんどん出てきたというものがたまたまぶつかったものだから、なかなか感情としてはじくじたるものがあろうと思うんです。
衆議院で我が党が時期尚早と申し上げましたのは、そのほかにも理由はありますけれ
ども、ひとつ
世間の常識に従ってもらう方がいいのではないかという意味も含めて時期尚早ということを申し上げたと思うんです。今私が申し上げた常識論、これについてはどういうふうにお考えでしょうか。