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加藤(万)
委員 六十一年度、補助金に対する
財源の手当てをしました。そのとおりですね。ところが今度の補正で、六十一年度の補助金のカット分、六十二年度の補助金のカット分、これに対して千五十億円穴埋めしますね。六十一年度の補助金の引き下げによる六十二年度影響額一兆二千八百億円、これは当初ですが、それが今度の補正によりまして千五十億円、臨時
財政特例債で国費減額相当額千五十億円出しますね。わかりましたね。これだってそうでしょう。これは総体申し上げる必要がないから、私、後でこれだけ抜き出してみたのです。これだって六十二年度補正額による
地方の
財政負担でしょう。六十一年度は七四%しかない。切り上げて七五%としましょうか。国の負担割合七五%です。先ほどの私の
議論です。補正を加えたら、六十二年度に
地方債が
交付税に算入される負担割合、同時に
財源不足額と国の負担割合、どのくらいになるか、私はそこまで計算し切れなかったわけです。それは高いですよ、補助金だってこうなっているんですから。
今
財政局長は、三千五百億円別途見ましたから、こういうお話で、したがって
交付税総額については相当思い切って
措置したつもりです、こうおっしゃいましたね。
大蔵省の方、見えていますか。三千五百億円を積み上げるときに、
大蔵省の方は大分渋った、率直に言えば。今
財政局長胸張って、三千五百億円
交付税を入れたんですからその負担割合はそう見捨てたものじゃございませんよという
意見ですけれ
ども、
大蔵省は渋った。なぜかといえば、六十一年度の補正の際に御
案内のように減収になりました。全体の補正をいたしました。その際に、あれは五千何億円ですか、
交付税特会から借り入れをいたしましたね。その二分の一は国の負担ですよ、二分の一は
地方が償還しますよ、こういうことですね。
交付税特会の償還
財源については二分の一方式ですね。そうですね、
財政局長。——ちょっと待ってください、間違ったら後で訂正してもらって結構ですから。
交付税特会の借り入れを償還する際の負担割合、これは六十一年度補正の際……(
矢野政府委員「利子を国がみんな見た。元本は全然入っていません」と呼ぶ)そうですか。ここでやりとりしてもしようがない。いずれにしても、その際に
交付税特会から借り入れをした。したがって、本来はそれはそれだけ国が負担をしたわけだから、三千五百億円六十一年度の剰余金を何も
交付税に取り込む必要はないという
意見で、
自治省側とちょうちょうはっしやられたという話は私は陰ながら聞いている。やったかどうか知りませんよ。多分そうだろうと思われます、これは
大蔵省の言い分ですから。
ところが、今度の補正もそうですが、本来六十一年度の剰余金
財源というのは、
財政見積もり、いわゆる六十一年度の税収見積もり、もしあのときに減収であるという見込みを立てずに、当初
予算どおり税収があると見込んだ場合には、あの
措置は必要なかったわけでしょう。六十一年度の決算は結果的には二兆五千億近い国の剰余金が出たわけですね。あれは見込み違いですよ。したがって六十一年度の補正で減額
予算を組む必要はなかったわけです。しかもその中に利子分を含める
交付税特会の借り入れをしたから、結果的にこの三千五百億円を積み上げるなどということは必要ないのだというような御
意見は全く当を外れていると言わざるを得ないのです。やったかどうか知りませんよ、多分そうだろう、私は聞いているだけですから。
そうしますと
財政局長、三千五百億円積み上げたからというけれ
ども、本来六十一年度の
予算の剰余金として
交付税で配られるべき金じゃないですか。
財政需要として五兆円ふえたから、その分として三千五百億円六十一年度剰余金から回しますよというのは、サミットで決めた六兆円の
内需拡大のために必要な
財源措置は国の必要な
政策として出たものですよ。したがって三千五百億円を六十一年度剰余金から回す必要はないのです。これは別途
財源を見出して六十二年度のサミット以降の
我が国の
内需拡大を含めた
事業計画をやるべきですよ。私は
交付税が二千二百億円組み込んだのは
売上税がなくなりましたからわかるのです。
売上税がなくなった減収分を六十一年度の剰余金で埋めた、これは論理的にも正しいでしょう。三千五百億円の分を埋めたから六十二年度の
地方の
財源に対しては相当緩和したつもりですなどということは、
財政局長、ちょっとおこがましいですよ、本来この
財源は国の
政策として必要な
財源として
確保すべき
財源ですから、
六十二年度の補正に伴う三千五百億円は別途考えてみる。例えば国の
財政収入がうんと多ければ
一般財源で持ってきてもいいじゃないですか。いろいろ方法はあると思うのですよ。六十一年度の剰余金は本来
地方団体に交付されるべき
財源です。そして国の
政策の違いによって、
売上税の廃止によって穴埋めされた分、これは引いてもいいでしょうのただし三千五百億円の追加
公共事業を含めた補正にこの
財源を使うのはどうも間違いではないか、私はこう思うのです。どうでしょうか、まず
大蔵省の御
意見を聞きましょうか。