○伊藤(忠)
委員 私の質問しないことまで
大臣はしっかりお答えになったのですが、かなりアピールされたんでしょうけれ
ども、こういうことですよ。時間の
関係がありますから、これは恐らくはっきりできないと思うのですが、民間が進出してきたときに、その跡地を売るわけにいかぬでしょう。現行のこの
特別措置では適用されません。そうしますと、
厚生省が国有財産を扱う場合に、
厚生省の判断で処理できる問題なのかどうなのかというのが残るでしょう、大蔵省の
関係で。そういうことも含めて私は聞いているわけで、民間が
病院の跡地に進出してくるなんという、そんなことがちらほら
地域に出て、この
再編計画がまともに進むとお考えですか。そんなこと絶対――かえってだから
反対だということになるわけです。
私が聞きたいのは、ペンペン草を生やしておくんですか、あんな立派な
施設を。そこまでして廃止をしなければいかぬのでしょうか。近いところにあるわけですよね、久居との
関係は距離は近いんですから。統合されて廃止をするのじゃなくて、それは
地元の
関係でお互いに一致点が見出していける、こういう
努力を精いっぱい
検討されてしかるべきじゃないかということを私は強調しておきます。跡地の問題をどうのこうの言っているんじゃないのです。それは
大臣は
大臣の立場で言われるでしょうけれ
ども、今の
地元感情の中で、引受手がないから
医療機関としてはやっていけないのだから、じゃ民間に買ってもらおうじゃないか、そんな話が簡単にいくような状況ではないと私も思っております。いずれにしたって、それは機械的に画一的に
統廃合をやる、無理があってもやる、そんなことはあきらめていただいた方がいいだろう、こんなことを私は言っているわけでございます。
それから、津
病院の
関係を申し上げますが、これは今回の
再編計画があろうがなかろうが統合する側に今立っているわけですけれ
ども、それだけの規模を持っておりますから非常に黒字
経営でございます。従来から出ております要求というのは、建屋が非常に老朽化していますこと、さらに高度
医療を実現するということであれば、診療科目をふやしてほしい、土地も狭い、それから
関係職員の要員増や労働条件の問題だって、これまでずっと長い期間
地元を含めて
厚生省に対して要求が出てきたと思うのですね。ですから、私が強調したいのは、
再編計画があろうがなかろうが、津
病院としては、これの
充実策、高度
医療体制を確立するための物質的な条件も含めて、きちっと
整備をされなければいかぬでしょうということを私は言っているわけです。そうすれば、今ある
病院の建屋は古いものですから、これを新築に建て直すということは現在の場所ではできないでしょう。当然これはほかへ移らなければいけませんね。そうしたら第三の場所は当然必要になる。そういう
意味に対して
大臣はお答えになったと思いますから、第三の場所を探すために
厚生省はこれからも精いっぱい
努力をしていく、こういう御答弁に対しては私は高く評価をしたいと思っております。その場合には、
再編計画ですら診療科目の増設の問題だとかあるいは今の土地が狭いぐらいですから、第三の場所を
確保いただくときには、広い便利な場所を
確保いただきたいということは当然
地元が強く要求することでございましょう。
さらに加えて、それでは今まで使ってきた既設の
病院の跡地、この跡地があきますけれ
ども、これは地価で約二十億するだろうと言われております。そうしますと、これは一体どうなるのでございましょうか。
厚生省としては、お金のない中でやるのだから、新たな第三の場所を
確保する代金の埋め合わせに使われるのか、いろいろございましょうが、跡地は当該
自治体が有効に利活用したいと思うのは当然でございまして、そういうことを含めて、ちょっと時間が延びましたが、
大臣の方から御答弁をいただければ私はありがたい。これは再
編成があるなしにかかわらず要求してきたことでございますから、その点を含めて御答弁を賜りたいと思います。