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近藤(元)
委員 賛意を表していただいたことでありますし、またこれがないと、恐らく
国土庁自身、
離島振興課自身、予算の配分について効率的に効果を上げていくという面ではかなり困難な時期を迎えておるのではないだろうかと思うわけであります。ですから
離島の市町村長は、
離島振興課へ行っても物は片づかないで、各省の各課に必ず回らなければ、そしてそこの方が、お願いをする
政府側の窓口として明快な回答もいただけるということが過去、今まで、今日ずっとそういう姿で推移をしてまいったわけであります。いずれにしても
離島の
行政の責任者あるいは県の責任者が
離島振興課で明快に御回答をいただいて
離島の仕事、公共
事業を片づけていくという姿を早く実現することが一番大事ではなかろうか。これは、私は
局長なり担当
課長は痛切に感じておることだと思うので、
大臣からも特に御配慮をいただくようにお願いを申し上げたいと思います。
もう一つは、何といっても
離島でハンディがあることは海上があるということでありますから、海上を国道なり県道なりに認定をされておるわけでありますけれども、これは認定だけの話であって、ここに投資をしていないわけであります。世間
一般の人から見れば、何なのか。海上に国道があって、そうしなければ
離島の国道ができないというのは、起点から終点に至るまで十万以上の人口を擁する
都市と
都市とを結ぶという国道の
条件の中で、ただ海上を間に合わせのために認定をいたしておるということであります。しかし県道その他市町村道を含めても、
離島の中の海上というものに対して、基本的には排除していくということになれば、
離島のハンディの排除をすることになれば、海上に対して赤字でどうにもならない航路運賃の補助をするということもさることながら、その通うべき船の建造に対してむしろ補助を出してやるのが国道、県道というような公共的な道路の認定をするときの予算上の一つの必要性でないだろうか、こう思うのであります。
それから、
離島においでをいただく人というのは、大体夏場の観光期のいいときにしか来ない。どうぞ一回、冬の荒れるときに外からお客さんが来ると、物を言うことが全然変わってまいります。夏に来る人は、いいところに住んでいるね、こんないいところで、空気はいいし、魚はうまいしということで大体お褒めをいただくのです。冬においでをいただく人がたまにあると、よくもこんなところに住んでいるな、大体こんなのが帰りの言葉、印象になってくるわけですから。
そういう意味では、今は飛行機というのが
離島に、実はたくさん赤字を抱えながらも、私どもの佐渡ケ島でも、市町村がおよそ二千万くらい県と補助をしながら、九人乗りの飛行機を不定期という名のもとに定期で飛んでいただいておるわけであります。なぜ不定期にするかと言えば、定期にすればスチュワーデスから何から一切乗せなければだめなわけですから、そういう意味では
経費の節減というために不定期という定期で飛んでいるのだろうと私は思うのです。それでもなお二千万の赤字が出ておるということでございます。そういう意味合いでは、船は赤字に対して補てんをしていただいておるわけでありますけれども、今まさにエアバスなんというようなことで
都市と
都市との間をげた履きで、あるいは農道空港というようなことが言われておるさなかに、
離島ということで赤字を抱えながら財政力の弱い町村が飛行機を飛ばしておるところを見て見ないふりをすることはもうそろそろいけない時期に来ておるんではないだろうか。この空港
対策というのは一体どう考えて、
離島の飛行機を飛ばせるかということに対して、これは極めて大事なことだと思うのであります。
少なくとも
離島振興というのは、島の中で医療も間に合う、高等教育も間に合う、すべてその
地域の中で間に合うということが生活の最低
条件でありますけれども、やむを得ずそれもできないというところには、それをあえて島の人たちの税で克服しようとしておる飛行機というものは、救急医療の立場からも、いろいろな意味合いで必要欠くことのできない航空路になっておるわけでありまして、この点について、国道、県道に認定をしておるところの航路の船の建造に対しての補助の扱い方、
道路整備をするというお考えで扱っていただければ扱いができるんではないだろうか、航空運賃の赤字に対する補てんをどうするかという二点について御返答いただきたいと思います。