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国務大臣(
後藤田正晴君) 何で私に御指名があったのかよくわからないんですよ。ただ、これ
国務大臣ですからね、せっかくの御質問ですからお答えをいたしたいと思いますけれ
ども、別段ユニークな考えでも何でもありません。要はこれはあめとむちの政策、これをどのようにうまくかみ合わすかということだと。そして
一般論としては、先ほど来
野末さんですか、いい御意見も出しておられました。恐らく青木さんも同じになるんじゃないかなと、こう思うし、この間はまた台湾が最近新しい
制度を、成功しているかどうか私は必ずしも検証しておりません。いないが、ある意味においてユニークな
制度をおとりになっておると、これは菅直人君からの提言を聞きました。
同時にまた、私は今から十数年前に、
昭和四十七年当時に、いわゆる
宅地並み課税、これに真剣に取り組んだ一人でございます。結局は五十七年になって今のような
制度ができた。やはり
一般論としてはどなたも異論がない。いよいよやり出した場合には、これほど反対する政策はありません。これは代議士は落選覚悟でやらなきゃならない。私は本当に、先ほどの
野末さんの話を聞きながら立派なことを言っていらっしゃると、聞いていらっしゃる皆さんももっともだと思う面が多かったと思う。いざやってごらんなさい、どれくらいこの仕事が難しいかと。したがって、この背景にある基本的な政治家としてのこういう問題に対する心構えが、これが
国会議員を初めとし市町村議会までこれまで徹底せぬ限りは、この
制度だけは私はなかなか容易でありませんよと。
そこで、いろいろな政策があります。しかし、とりあえず本当にやる気があるのならば、あめとむちのうちの少なくとも都市の介在
農地ぐらいは何らかの処置がとれなくて、一体今日、銀座の
土地が坪二億円、どこそこが坪一億円、ゴルフの会員権が五億円、こんな、経済の問題でなくて、まさにこれは社会問題になっているじゃありませんか、これが放置されて一体社会の安定が果たして期せられるのか。これこそ本当に与党もありませんよ、野党もありませんね、これは。真剣にひとつ
国会でお互いにこの打開策を検討して、みんながやれば選挙は怖くないんですよ、みんながやれば。そうなんです。いや真剣にこの問題だけは何とか本当に道筋をつけたらありがたいなと私は思うんです。
私は実は——いいですかこれ、長くかかって相済まぬね。相済まぬけれ
ども、これは私は、例えば命と財産を守る政治がおくれている問題であるとか、あるいは今言った
土地の問題であるとか、あるいは代替エネルギーとか、あるいは国際教育とか、五つばかりの基本問題は私は第一回の選挙から訴え続けているんですよ。しかし、そのうち全然手がついていないのが私は
土地の問題だと思うな。これはやはり個人の財産権に関するだけに非常に難しい。難しいが放置できないから、これから青木さんの御質問も聞かしていただいてまた教えていただきたい、こう思います。