○峯山
昭範君 二、三質問さしていただきたいと思います。
私は、長官が就任されましてからずっとその発言をいろいろ聞いてまいりました。また、
予算委員会でも随分話を聞いてまいりましたけれども、まあ、私たちが長官に対するイメージと実際とは全然違うということです。今回のこの
国会では、売上税の問題等相当野党のいろんなあれがありまして、まあ大体廃案がはっきりいたしました。そういうふうな問題に対する総理の答弁、随分聞いてまいりました。そういう点ではまあどうしようもない点がありますけれども、事
防衛に関してはこれはもう本当にタカ派的といいましょうか、強権といいましょうか、少しも謙虚さというのがない。きょうのこの
所信表明というのを私は見さしていただきました。けれども、ここに書いているようなことを本当に大臣が考えていらっしゃるのかどうか、私は大変疑問に思います。したがいまして、私は
予算委員会から急にこっちに来ましたので、今までどういう質問があったかということを聞いてないのはまことに残念ですけれども、私の感じていることをきょうは質問さしていただきたいと思っております。
そこで、まず初めに、私ども公明党は少なくとも
自衛隊のことについては、
自衛隊が要らないなんて全然思ってないわけです。やはり必要だ、それなりにやっぱり
整備もやっていかなくちゃいけないというふうに少なくとも
理解をしようと思って、一生懸命やっている党であるということはわかっていただきたいと思いますね。だから、やっぱりその点では、現在の
国民の
理解の範囲からはみ出してはいかぬ、何とかその範囲内におさめていかないといけないということもあるわけですよ。そういう点で一生懸命やっているわけです。だから、私たちは、この
文民統制がちゃんとできるように、皆さん方から出していただいているこの国防白書、「
日本の
防衛」というこの白書とか、いろんな資料を
もとに、はみ出しそうなところに線を引いて、その範囲内でちゃんと
国民の
理解が得られるようにやってもらいたいということを一生懸命言おうとしているわけですが、
予算委員会等でも時間がないからなかなか思うように全部言えないわけです。ですから、そこら辺のところを誤解してかなんかしれませんけれども、すぐ大臣は反論をしてくる。反論、いいんです。時間さえあれば我々もやり合いたいんですけれども、そこら辺のところが大臣の言っていることとちょっと違うんじゃないかなというところがあるわけです。
例えば、具体的に申し上げますと、きょうの大臣の
所信表明の中にもあります。これは最後の方ですね。「
もとより、国の
防衛は、
国民の深い
理解と力強い
支持があって初めて成り立つ」、こうあるわけです。そのとおりだと私は思うんです。
国民の
理解のない
防衛なんというものは、今
正面装備が幾ら立派になっても成り立たない。それを使うのはやっぱり人間であり、
自衛隊員なんですから。そういう点からいけば、私は、
正面装備も大事だけれども、中身の
隊員の皆さん方の
訓練やそこら辺のところも非常に大事になってくる、そう思うんです。そういう点では、私は、
正面装備が絶対じゃない、必要であるけれども絶対じゃないんだ、本当にそういう考えでいるわけです、
そこで、私は大臣にまずお伺いしたいのは、当然私はこういう問題を質問するときいつも言うんですけれども、やはり
国民の
理解と
協力が一番大事だ、いつもこう言うんです。私、総理に言いましても
防衛庁長官に言いましても、そのとおりだといつもおっしゃるんですけれども、そうじゃありませんか。一遍そこのところ。