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柳澤錬造君 時間がなくて十分聞けないんで、最後はこれは
大臣からお答えをいただかなければと思うんです。
今の不況というのは、これは私の感じだけれども、戦後の
昭和二十年代は別だと思うんですね、敗戦後のああいう状態だったんですから、もう国全体が混乱を起こしていた。しかし、
昭和三十年、三十一年ごろからずっと高度
経済成長に入ってきて、いい
産業もあれば悪い
産業もあって、多少のことがあっても今のような
状況とはかなり私違うと思うんです。ですから、そういう点に立って今の不況の深刻というものは従来に
考えられなかったような状態にあるんだということをもっともっと
労働省の皆さん御認識をいただきたい。
それからさらに私ども
心配しているのは、かなり高齢者が、もう今こういう状態ですから、
造船の場合で言うならば、
先ほど言いました
昭和五十四年のときには完全に希望退職でもって五万人からのそういう人減らしということをやれた。今回
はそんなこと言っていられないものですから、さっきも言ったように、人を減らしたくたってそのための退職金の金の調達ができないといって人減らしができないような、大手なんです、これが。それだけに、かなり高齢者を半強制的にやめてもらうようなことがとられているわけです。五十歳前後から上の人たちがそういうぐあいでもって職を離れたら、今度はどこへ就職するかといったら、その
地域では働く場所がないわけなんです。
ですからそういう点に立って、再就職というものが極めて困難な状態にある。したがって、この促進法、今度
成立して早速やっていただきたいんですけれども、それぞれの
地域でもって実情がかなり違うと思うんですよ。したがって、そういうそれぞれの
地域の実情を十分把握されて、弾力を持ってといいましょうか、かなり幅を持った状態でもって
考えて運用をしていただきたい。わかりやすく言えば、応用動作をきかして、せっかくつくられた
法案を有効に生かしていただきたい。
そういうことで、最後は労働
大臣から少し、言うならば本法の施行に当たっての御決意のほどをお聞かせいただきたいと思うんです。