○
中野委員 民社党・
民主連合の
立場から、
意見を若干申し上げさせていただきたいと思います。
私
どもは、第二
臨調発足以前から、現在の
日本国の
財政を考えるときに、また
行政機構が肥大化していることを考えますときに、どうしても
行政改革の
推進が必要であるということをたびたび御
指摘を申し上げ、第二
臨調を初めとする、また今日の
臨時行政改革推進審議会に至ります
過程の中で、その
審議と
実行を促してきたところでございます。そういう中で、第二
臨調における
行政改革についての
答申をつくる
過程の中で、金目になる論議というものが避けられたと
指摘する向きもあるわけであります。我々は、
行政改革によって
財政をいかに切り詰めていくか、それをいかに有効に活用していくかということに焦点を合わせて考えてまいりましただけに、そういう
指摘がありますことを大変残念に思うのであります。
しかも、今
予算等についても
審議がされておるわけでありますけれ
ども、例えば新年度の
予算編成の中におきましても、
増減税プラス・マイナス・ゼロなどという話が聞かれるわけであります。これ以上肥大化することを防いだという
お答えはありますけれ
ども、しかしながら、むしろ
減税等についての財源を生む
意味でも、なお一層大胆な
行政改革が必要だというふうに申し上げたいわけでありまして、
行政改革に対する最近の
政府の熱意に極めて疑いを持たざるを得ない、こういう
気持ちを持っているところでありまして、今後の
行革に臨む
総務庁長官の御
決意をまず第一点はお尋ねをしたいと思います。
あわせまして、今回
提案をされております
審議会委員についてでありますが、今日までもこの
種委員の
選任につきまして、我が党はたびたび
議院運営委員会理事会等々におきまして、でき得る限り若く
フレッシュで有能な人を
選任するようにということを要望してまいったところであります。既に、さきに我が党の
議運理事をしておりました
西田八郎議員などは、
議運における
発言の中で、せめて七十歳ぐらいまでにとどめるべきではないかという
意見を申し上げた経緯があるようであります。ただし、最近は
平均寿命も延びていることでもあり、それをもし延ばすとしても八十歳までかなという話が出た。そういう話が出たときに、とりたてて他の
理事の皆さんからの反論もなく、そういう雰囲気の中で今日までの
議運が推移してきたと聞かされております。
こういうことにあわせまして、先ほど来
指摘をされておりますように、一〇七
国会におきまして前
玉置総務庁長官が、八十歳という
年齢を挙げてその
選任の
基本方針を申されているわけであります。この点につきましても、先ほど来
山下総務庁長官は、
玉置長官は御生前にその
方針で努力したが思うに任せなかったので
撤回をされておるんだという御
答弁がありました。しかし、少なくとも
国会答弁は
撤回されていないのであります。
国会において公式に
発言をされたということでありますから、私
どもは、その
方針は当然
国会の中では生きておるものと
判断すべきだ、こう考えるものであります。
あわせまして、今話題に上っております方は、すでに
会長として、これは
報道が勝手になされているという
お答えが返ってくるかもわかりませんけれ
ども、これは
政府にその
意思がなければそういう
報道はなされないわけであります。しかしながら、この
設置法第六条によりますと、
会長は
委員の
互選、こう書かれているわけでありまして、これらはやはりその
選出過程において問題を残したと言わざるを得ない。こういうこと等をも考え合わせますときに、この
選任の方法についてやはりより民主的に、より公正に、そしてしかも、その
委員につきましては、
年齢も含めましてより一層若返りや清新さや、それから有能な方を選ぶ等々のことについて
配慮がなされなければならない、このように思うわけであります。
私
どもとしては、そういう
意見を持っていることを御披瀝申し上げ、
長官から今後の
行革に臨む御
決意と、そしてこれら
審議会委員等の
選任の
あり方についての今後の御
方針、お
気持ちについて
お答えをいただきたいと思います。