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1986-09-11 第107回国会 参議院 本会議 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
六十一年九月十一日(木曜日) 午前十時六分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第一号
昭和
六十一年九月十一日 午前十時
開議
第一
議席
の
指定
第二
会期
の件
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、
日程
第一 一、新
議員
の紹介 一、
特別委員会設置
の件 一、
裁判官弾劾裁判所裁判員予備員
及び
裁判官訴追委員辞任
の件 一、
裁判官弾劾裁判所裁判員等各種委員
の
選挙
一、
日程
第二 一、
議員沖外夫
君逝去につき
哀悼
の件 ─────・─────
藤田正明
1
○
議長
(
藤田正明
君) これより
会議
を開きます。
日程
第一
議席
の
指定
議長
は、本
院規則
第十四条により、
諸君
の
議席
をただいまの仮
議席
のとおりに
指定
いたします。 ─────・─────
藤田正明
2
○
議長
(
藤田正明
君) この際、新たに
議席
に着かれました
議員
を御紹介いたします。
議席
第四十九番、
選挙
区
選出議員
、佐賀県
選出
、
三池信
君。 〔
三池信
君
起立
、拍手〕 ─────・─────
藤田正明
3
○
議長
(
藤田正明
君) この際、
特別委員会
の
設置
についてお諮りいたします。
科学技術振興
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
科学技術特別委員会
を、 公害及び
環境保全
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
環境特別委員会
を、
災害
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
災害対策特別委員会
を、
選挙制度
に関する
調査
のため、
委員
二十五名から成る
選挙制度
に関する
特別委員会
を、 また、
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
を、 それぞれ
設置
いたしたいと存じます。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
藤田正明
4
○
議長
(
藤田正明
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
科学技術特別委員会外
四
特別委員会
を
設置
することに決しました。 本
院規則
第三十条により、
議長
は、
議席
に配付いたしました
氏名表
のとおり
特別委員
を指名いたします。 ─────────────
議長
の指名した
委員
は左のとおり ○
科学技術特別委員
江島 淳君 岡野 裕君 岡部
三郎
君 木宮 和彦君 後藤 正夫君 出口
廣光
君
成相
善十君 長谷川 信君 林 寛子君
前島英三郎
君 松尾 官平君 最上 進君 稲村 稔夫君
久保田真苗
君 高杉 廸忠君 松前 達郎君 塩出
啓典
君 伏見
康治
君
佐藤
昭夫君 小西 博行君 ○
環境特別委員
青木
幹雄君 石井 道子君 石本 茂君 梶木 又三君 山東 昭子君 関口
恵造
君
曽根田郁夫
君 原 文兵衛君 星
長治
君 宮崎 秀樹君 森下 泰君 田渕 勲二君 丸谷
金保
君 渡辺 四郎君 高桑 栄松君
広中和歌子
君 沓脱タケ子君 近藤 忠孝君 山田 勇君
宇都宮徳馬
君 ○
災害対策特別委員
井上
孝君 岩崎 純三君 上杉 光弘君 浦田 勝君
大河原太一郎
君
下条進一郎
君 竹山 裕君 谷川 寛三君 永田 良雄君 野沢 太三君 増岡
康治
君 本村 和喜君
青木
薪次
君 久保 亘君 松本 英一君 太田 淳夫君 片上 公人君 下田 京子君 勝木 健司君 秋山 肇君 ○
選挙制度
に関する
特別委員
岩上 二郎君 梶原 清君 金丸
三郎
君 久世
公堯君
佐藤栄佐久
君
斎藤栄三郎
君 杉山
令肇
君 田中 正巳君 名尾 良孝君 藤野 賢二君 降矢 敬義君 松浦 功君 村上 正邦君 森田 重郎君 吉村
真事
君 上野 雄文君 小山 一平君
佐藤
三吾君 安恒 良一君 猪熊 重二君
田代富士男
君 多田 省吾君 諫山 博君 山中 郁子君 栗林 卓司君 ○
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員
伊江 朝雄君 板垣 正君 岩本 政光君 大城
眞順
君 大鷹 淑子君 大浜
方栄
君 岡田 広君 北 修二君 志村 愛子君 高木
正明
君
矢野俊比古君
菅野 久光君 鈴木 和美君 中村 哲君 及川 順郎君 中野 明君 市川 正一君
井上
計君
喜屋武眞榮
君
木本平八郎
君 ─────・─────
藤田正明
5
○
議長
(
藤田正明
君) この際、お諮りいたします。
星長治
君から
裁判官弾劾裁判所裁判員予備員
を、
桧垣徳太郎
君から
裁判官訴追委員
を、それぞれ辞任いたしたいとの申し出がございました。 いずれも許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
藤田正明
6
○
議長
(
藤田正明
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、いずれも許可することに決しました。 ─────・─────
藤田正明
7
○
議長
(
藤田正明
君) つきましては、この際、
裁判官弾劾裁判所裁判員
、同
予備員
、
裁判官訴追委員
、同
予備員
、
皇室会議予備議員
、
皇室経済会議予備議員
、
検察官適格審査会委員
、同
予備委員
、
国土審議会委員
、
国土開発幹線自動車道建設審議会委員
、
北海道開発審議会委員
、
日本ユネスコ国内委員会委員
及び
鉄道建設審議会委員
の
選挙
を行います。
倉田寛之
8
○
倉田寛之
君
各種委員
の
選挙
は、いずれもその手続を省略し、
議長
において指名することとし、また、
裁判官弾劾裁判所裁判員予備員
、
裁判官訴追委員予備員
、
皇室会議予備議員
、
皇室経済会議予備議員
の職務を行う順序は、これを
議長
に一任することの
動議
を提出いたします。
本岡昭次
9
○
本岡昭次
君 私は、ただいまの
倉田
君の
動議
に
賛成
いたします。
藤田正明
10
○
議長
(
藤田正明
君)
倉田
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
藤田正明
11
○
議長
(
藤田正明
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
議長
は、
裁判官弾劾裁判所裁判員
その他の
各種委員
を
議席
に配付いたしました
氏名表
のとおり指名いたします。
藤田正明
12
○
議長
(
藤田正明
君) これにて
休憩
いたします。 午前十時十一分
休憩
─────・───── 午後一時一分
開議
藤田正明
13
○
議長
(
藤田正明
君)
休憩
前に引き続き、
会議
を開きます。
日程
第二
会期
の件
議長
は、
会期
の件について
議院運営委員会
に諮りましたところ、
会期
を八十日間とすべきであるとの決定がございました。
会期
を八十日間とすることに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
藤田正明
14
○
議長
(
藤田正明
君) 過半数と認めます。 よって、
会期
は八十日間と決定いたしました。 ─────・─────
藤田正明
15
○
議長
(
藤田正明
君)
議員沖外夫
君は、去る六月二十八日逝去されました。まことに
痛惜哀悼
の至りにたえません。 同君に対しましては、
議長
は、既に
弔詞
をささげました。 ここにその
弔詞
を朗読いたします。 〔
総員起立
〕
参議院
は
わが国民主政治発展
のため力を尽くされました
議員従四位勲
三等
沖外夫
君の長逝に対しつつしんで
哀悼
の意を表しうやうやしく
弔詞
をささげます ─────────────
藤田正明
16
○
議長
(
藤田正明
君)
下条進一郎
君から
発言
を求められております。この際、
発言
を許します。
下条進一郎
君。 〔
下条進一郎
君登壇〕
下条進一郎
17
○
下条進一郎
君 本
院議員沖外夫
君は、去る六月二十八日、
入院先
の
慈恵医科大学附属病院
で肝不全のため逝去されました。
同僚議員
としてまことに
痛惜
にたえません。日ごろ
健康そのもの
の方であっただけに、病気のため
商工委員会
を欠席されるようになってからも、すぐに回復され、また元気なお姿を見せていただけるものとばかり信じておりました。それだけに手術後、容体が急変されたと伺ったときは、全く驚き、耳を疑ったほどでありました。 ここに皆様のお許しを得て、
従四位勲
三等故
沖外夫
君の御生前をしのび、謹んで
哀悼
の辞をささげたいと存じます。 沖君は、大正十四年八月、
富山
県
高岡
市にお生まれになり、
県立高岡商業学校
を経て、
昭和
二十年三月、
興亜工学院
を御卒業の後、家業の
繊維卸売商
の
しにせ富山
県
被服工業株式会社
及び
富山
県
和装工業株式会社
の
取締役
として経営に参画されました。戦後は、衣料のほか
住宅インテリア部門
に事業を
発展
させる一方、
住宅産業
の将来を見越し、
昭和
二十六年には
北陸軽金属
に入社し、
アルミ建材等
の
市場開拓
に敏腕を発揮されました。
昭和
三十五年、岳父の
竹平政太郎
氏が「
高岡アルミ産地化構想
」を掲げて
三協アルミニウム工業株式会社
の
設立
を決意されたとき、沖君はその理念に賛同して、ともに
設立発起人
となり、創立と同時に
常務取締役
に就任されました。その後、専務、副
社長
を経て、
昭和
五十四年、
社長
に就任し、三
協グループ
約二百社の総帥となるとともに、
日本サッシ協会理事長
、
日本カーテンウォール工業会会長
、
富山
県
経済同友会常任幹事
などの
関連業界団体
の要職を務め、
通産省産業構造審議会委員
などの
各種委員
を歴任し、
業界
の
発展
と
地域経済
の
振興
に大きく貢献されました。
昭和
五十四年には、
アルミ産業
の躍進による
地域経済振興
の
功労者
として
高岡市民功労表彰
を受賞、五十七年には、
建設業界
の
発展
に尽くした功績により
建設大臣賞
を受賞しておられます。 また、沖君が
高岡
市郊外で推進された
全国
でも珍しい
農工一体地区
の
構想
は、NHKの
教養番組
「明るい農村」にモデルケースとして取り上げられ、四十六年十月、
全国
に放映、紹介されておりま す。 沖君は、沈着にして勇断、
行動力
に富む豪放らいらくの人であり、その高邁な
識見
、卓越した
指導力
とともに、君を知るすべての人に敬愛され、信望を集めておられました。趣味のゴルフでは、恵まれた体を生かしての
ロングショット
は
豪快そのもの
で、
シングルプレーヤー
としての腕前は定評があり、また
高岡商業時代
は
野球部員
として甲子園にも出場し、最近は
富山
県
少年柔道連盟
の
会長
に推され、青少年の健全な心身の育成に努められました。
昭和
五十七年十二月、
参議院富山地方区
の
補欠選挙
が実施されるに当たり、沖君は
地元政界
及び
経済団体各界
からの強い
出馬要請
を受けて立候補を受諾し、県民の圧倒的な支持を得て
見事当選
の栄をかち取られました。
参議院
にあっては、逓信、
商工
、
沖縄
・北方問題、エネルギーなど各
委員会
の
委員
として広い分野の
国政審議
に参画され、
実業家
としての豊かな経験と
識見
を生かして
法律案
の
審議等
に当たり、よくその職責を果たされました。
国会
に出られてからは、見る見るうちに
政治感覚
を身につけ、特に先を読むその
先見性
には抜群のものがありましたが、
参議院議員
としての重責と
現職社長
としての激務という二
刀遣い
の
過密日程
をこなすため、
東京—高岡
の間を月に十数回往復されたこともあり、
ハードスケジュール
の毎日の連続でした。 沖君は、
国会
では生きた
経済
を知る男として貴重な存在でありました。昨年六月には、私の
商工委員長就任
と時期を同じくして念願の
商工委員
に選任され、ともに
国政審議
に当たってまいりましたが、
委員会等
にはいつも御精励され、折々の沖君の時宜にかなった御
発言
はまことに感銘深いものがありました。 同年九月には、ブリュッセルの第七回
日本
・
EC議員会議
に出席され、 日欧貿易インバランス問題についての沖君の提言は、
貿易実務面
を知り抜いた人の呼びかけだけに、
欧州側議員団
の深い共感を誘ったのであります。 この春は、病床にあってなお「円高問題が最大の焦点となってきた。いよいよ私の出番だ。」と意気軒高たるものがありました。それだけに
政界
に身を置いてわずか三年半、志半ばにして六十歳の若さで他界された君の心中の御無念は察するに余りあるものがあります。令夫人を初めお身内の
方々
、郷里の
方々
のお悲しみはもとより、
経済
問題が多事多難なこの時期に、君のごとき生きた
経済
に精通し、今後を嘱望された
政治家
を失ったことは、本院のためにも、また国家にとっても大きな損失であり、まことに痛恨のきわみと申さねばなりません。 ここに重ねて故
仲外夫
君のありし日の面影をしのびつつ、院を代表して謹んで
哀悼
の意を表する次第であります。 御冥福を心からお祈り申し上げます。
藤田正明
18
○
議長
(
藤田正明
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後一時十一分散会 ─────・─────
昭和
六十一年九月十一日(木曜日) 開 会 式 午後二時五十八分
参議院議長
、
衆議院参議院
の副
議長
、
常任委員長
、
特別委員長
、
参議院
の
調査会長
、
衆議院参議院
の
議員
、
内閣総理大臣
その他の国務大臣、
最高裁判所長官
及び
会計検査院長
は、
式場
に入り、所定の位置に着いた。 午後三時
天皇陛下
は、
衆議院議長
の前行で
式場
に入られ、お席に着かれた。 〔
一同敬礼
〕 午後三時一分
衆議院議長原健三郎
君は、
式場
の中央に進み、次の
式辞
を述べた。 式 辞
天皇陛下
の御臨席をいただき、第百七回
国会
の
開会式
を行うにあたり、
衆議院
及び
参議院
を代表して、
式辞
を申し述べます。
現下
、わが国内外の諸
情勢
はきわめて多端であり、内政、外交の各般にわたり、解決すべき幾多の問題があります。 われわれは、この際、当面する諸問題に対処して、適切な施策を強力に推進し、もつて
国民生活
の
安定向上
をはからなければなりません。 ここに、
開会式
にあたり、われわれに負荷された
使命達成
のために最善をつくし、もつて
国民
の委託にこたえようとするものであります。 次いで、
天皇陛下
から次のお
ことば
を賜った。 お
ことば
本日、第百七回
国会
の
開会式
に臨み、全
国民
を代表する
諸君
と親しく一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。 ここに、
国会
が、国権の
最高機関
として、
現下
の内外の諸
情勢
に対処し、
国民生活
の
安定向上
、世界の平和と繁栄のため、その
使命
を遺憾なく果たし、
国民
の信託にこたえることを切に望みます。 〔
一同敬礼
〕
衆議院議長
は、お
ことば書
をお受けした。 午後三時六分
天皇陛下
は、
参議院議長
の前行で
式場
を出られた。 次いで、
一同
は
式場
を出た。 午後三時七分式を終わる