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小笠原貞子君 素人
大臣、みんな素人
大臣だ。中曽根さんも素人
総理。——じゃ国民の生活もう頼れないね、今の中曽根さんにも。いや本当、私はもうちょっとまじめに考えてもらいたい、そう思うわけです。
そういうことで、そういう御議論もありますではなくて、具体的な
数字でもって私るる申し上げましたから、その辺のところをもう一つ考えていただきたいと思います。わかるでしょう、私の言うこと。
次に、それじゃ労働者の問題を私伺っていきたいと思うんです。路線も心配だけれ
ども、その安全ということを考えたときに、やっぱり一番心配ですよね。よく
電車に乗って居眠りしているななんて言われることがあるけれ
ども、とにかく労働強化というのは大変なもの、十一月ダイヤ改正ということで要員合理化、
国鉄労働者の労働条件というのは非常に厳しくなっています。
運転乗務員の具体的な事例で私
質問させていただきたいと思います。
私も運輸
委員でずっとやってまいりましてもう何年にもなります。そして北海道、さっき例で取り上げたけれ
ども、北海道だけではなくて
全国各地からいろいろな要望や具体的な
資料というものをお送りいただきましたが、いろいろなところをみんな言うわけにはいきませんので、一つここで申し上げたいと思いますのは、静岡
運転所の労働者の
方々から実に生々しい
実態の報告を受けました。その労働条件の
実態というのが先ほど差し上げました
資料についているわけなんです。その中で後ろの方ですね。後ろの方でどういうふうな
運転士が
勤務しているかということでございます。線を引いてあるのありますね。乗っているところね。そこのところを見て私は本当にびっくりしちゃったわけなんです。
と申しますのは、どういう
運転をしているか。ほかをみんないろいろとっても同じなんだけれ
ども、そのEL、DL組というのをちょっととってみたんです。そうしますと、この人はここに書いてありますように、まず第一日目、午前十一時八分に出勤するわけです。そして夜中ずっと乗っていまして、翌日の朝五時四十二分に終わるわけですね。夜ずっと乗っていますよ。そしてその日、夜また出かけていくんです。夜出かけていく。そして夜の九時五十三分に出勤する。そしてまたずっと夜乗って、翌日の午後一時十分に帰ることがやっとできるということ。そして四日目を見ますと、午後三時二十八分に出勤して、また翌日の朝三時十三分まで乗っているわけです、夜通して。そしてまた朝方帰ってきて、その日の午後十時十四分に出勤して、翌日の午後の一時五十分に終わる。これでまとめて言いますと、二十二日のうち十二日は夜勤を含んだ
勤務だ、こういうことになってくるわけなんですね。
そうすると、人間というのは、時間があるから、はい寝なさいと、すっと寝られるものじゃないですね。夜勤、夜勤というのがずっと続いてくれば体もおかしくなるわけです。そういうことを御存じかどうか、中曽根さん、さっきから素人
総理とおっしゃったけれ
ども、まあ本当にそういう大変な、これ線で引いてみますとみんな夜かかってやっているわけでしょう。夜乗っているんですよ。乗っていて眠っちゃいけないわけでしょう。眠らないで目をみはって、一生懸命やって緊張しておりる。はい、時間だから寝なさいといったって緊張していますものね、ぱっと寝られるものでない。これは私は安全という問題から考えて本当にひどいと言わざるを得ないわけです。
〔
理事伊江朝雄君退席、
委員長着席〕
さて、そこで四国管内からもまたいろいろ
資料を送っていただきました。その
資料をまた見せていただきますと、これも労働時間が非常に延びているわけなんです。その労働時間がどれくらい延びているかといいますと、ダイヤの改正のたびに延びていくわけです。そしてどれくらい延びたかというと、実にもう今五十分近くダイヤ改正のたびにここのところ延ばされた、こういう
実態が報告されているわけなんです。そうしますと、そこでどういうことが起きるかといいますと、例えばこういうふうに夜だとか不規則だから、食事時間というのがきちっととれないというのはもう当然のことなんですね。食事時間はとれない。それから今度
電車の
運転をしておりますと、そしてノッチというのは手で握ったまま押しつけておかないと、手を放すとノッチが戻ってスピードが落ちてしまう。だからずっと押さえて持っていなきゃならない。そして時速は十キロアップされちゃった、だから大変疲れたという意見が、意見というか感想が出てくるわけです。それからまた、御承知のように、長距離の完全一人乗務ということになりますから、一人で
運転しているとなれば、この汽車に何人乗っているか、何百人、何千人という命を一人で預かっているんだから、その精神的な疲労というのが大変多いというのは私はそのとおりだと思う。そしてまた一つの車でないんですね。同じ車でないんだ。
そこでちょっとまた中曽根
総理に伺いたいんだけれ
ども、大体
運転する車というのはどれくらいの種類があるかということ、どれくらいだとお思いになりますか。——いや、そっちはいいの。常識、
総理として、
国鉄に命をかけていると言われる
総理としての常識の
質問なんです。いや常識でいいの。間違ったっていいんだから、ちょっと言ってごらんなさい。