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平野清君 私ごとで大変申しわけないんですが、
郵便局のすぐそばに生まれたのと、いろんな友人、それから息子の友達連中の親が
郵便局へ勤めている。若いころからこの郵政というものに非常に興味を持っております。そういう意味で特定
郵便局長さんというのは、先ほど
大臣がおっしゃいましたとおり、土地の知名士でございましたけれども、だんだん世代交代が進んで、登用試験で入ってきた人とか、それから無理やり親に口説かれてほかの道から戻るような人、だんだん特定局の制度ががらっと色彩が変わってくるような気がいたします。そういう意味で、
地域とあれだけ密着していた
郵便局が
国民から離れていってしまうのでは非常に残念でございますので、そういう労働待遇の面などでも格段の御配慮をお願いしたい。
それで、日ごろ
郵便のことの
サービスを見ておりますと、時々気になることがあります。まず一つは、これ、その
郵便局の名前がわかってしまってほかわいそうなので、一応ここに紙を当ててまいりましたが、留守にした場合の
郵便物を受け取りに来てもらいたいというはがきなんですが、大変細かくて、普通の今の老人ではなかなか読めない。この点を
改善してほしいというふうに申し上
げようと思いましたら、何か十月からほぼ倍ぐらいの大きさの活字になりましたので、これはまあまあいいんですが、同じ
郵便局から出た
——これ三通あったんですが、最後の一通は物を受け取りに行っておりますので手元にございません。
一通目は「〇〇
郵便局
郵便課御中」と書いてございます。「御中」とわざわざ書いて出したんだけれども、取りに来ない。じゃ今度は「行」なのかということになります。片一方は「○○
郵便局
郵便課行」と書いでございます。
郵便文化をしょっていらっしゃる
郵便局ですから、「御中」の意味はよくおわかりだと思いますが、
郵便局が出す
郵便に、自分の方のあて名に「御中」と書くという神経が、幾ら
サービスがよくなって民営のまねをしておるとかなんとかおっしゃっても、これでは子供たちに
郵便文化とかやれなんとかということを教えられないんじゃないか。
最近は、「○○方」なんて、「様」なんかをつけない若者が多うございます。手紙を書く世代もどんどん減ってまいります。そういうときに、
郵便局の方できちっとした
郵便のシステムなり文化なりをちゃんと示していただかないと困るんじゃないかというふうに思います。
それから、最近銀行のまねをいたしまして「キャッシュコーナー」が各特定
郵便局にもございます。大きな銀行は単に「キャッシュコーナー」ということできちっと表示をしてございます。
郵便局さんだけは小さな信用組合なんかと同じように「キャッシュ・
サービス・コーナー」と書いてございます。省力化でもって人がいなくて、勝手に窓口へ来るよりそっちの方が早いんだからそっちで出してくれというところに何で「
サービス」がついて
——銀行の方はきちっと「キャッシュコーナー」でございますと、こちらの方が早いからこちらで御用を足してくださいというふうに意思表示しております。時間外もやるから
サービスかもしれませんけれども、銀行の方が当たっているような気がいたします。
もう一つは、留守に
郵便物がやってまいりますときに受け取れなくて、今の核家族
時代が進んだり共稼ぎが進んだりして、なかなか不在者の
郵便物というのは受け取りにくい。私、これを特定
郵便局が預かってくれて、すぐそばの
郵便局に行けば受け取れるようにしたらいいんじゃないかということを、きょう御提案しようと思ったら、先日送ってまいりました郵政のパンフレットに、十月一日から
実施するとありましたので、それは大変残念だったんですけれども、大変いいことにお気づきになったので、その点はぜひ近くの特定局で受け取れるようにしていただきたいと思います。
その文字なんですが、こういうのを全部送ってきますと、「不在者留置
郵便物の交付」というふうに書いてあるんです。ちょっとここに大きく書いてきましたんですが、中学生に読んでもらったら、不在者「リュウチ」
郵便物だというんですね。要するにとめ置いた
郵便物は、留守をしたのは悪者だからとめられちゃったと中学生は言うわけです。これは不在者保管
郵便物で済むわけですね。不在者のいわゆる保管
郵便物で済むと思うんです。それを何でこんな難しい言葉をつけて「不在者留置
郵便物」中学生に「リュウチ」と読まれるような言葉をお使いになるのか。民間のまねする、まねするとおっしゃっていても、こちらと同じように何か難しい言葉をお使いになる。
それから、自分に来た
郵便物を
郵便局に取りに行って、何で「交付」なのか、私にはちょっとわからないですね。加藤さんという人から
平野のところへ来て、
郵便局へ行くとその
郵便物はおまえに交付する、「不在者留置
郵便物の交付」とどこにも書いてある。もうちょっと何か神経使われて、せっかく民間に溶け込んで、民間に負けない
ふるさと小包その他やられるんだったら、官庁用語をどんどん廃止されて、客に親しまれる、お客さんにいつまでも利用されるということがないと、頭だけでお客さんお客さんと言ってもこういう始末になるんじゃないかと思います。
そういう意味で、これからも
郵便行政というのは
国民に大変親しまれて重要な
機関だと思いますので、もっともっと民主化していただいて、
国民に親しまれる
機関にしていただきたいと思います。
それから、後で何か決議の取り扱いがあるそうなんでちょっと時間を短縮しますけれども、先ほど隣の
青島先生からも、例の金貨の往復はがきの御提案があったら、さすがに郵政の方もお気づきになっていたというんですが、その前にエコーはがきその他
青島先生がそのたびに御提案をなさって、それを郵政の方がお使いになって大変なもうけをしていらっしゃる。たまには
大臣から
青島先生に特許料を払うとか感謝状ぐらいは差し上げても罰が当たらないと思います。これはお答え要りません。
これで終わります。